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ローカル  作者: 不機猫
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デート

 僕は、オレンジジュースを先に飲み終えた。

まだ、食事中の港、そして、星野さんわかるように声を掛けた。

『「ごめん、今日、これから行くとこがあるから、星野さん、港に東京を案内してもらえる?」』

えっ、ていう顔の星野さん。

『でも、私、声聞こえない。』

「僕も、まだ、手話できない。」と港。

『「大丈夫。そんな時は、港、こうやって、星野さんの手に字を書いてあげればいいから。」』

そう言って、僕は、星野さんの手を取ってゆっくり

【が・ん・ば・っ・て】と掌に書いた。

『「港、ちょっとやってみてよ。」』

【こ・ん・な・ぼ・く・で・も・い・い・で・す・か・?】

『「大丈夫、こちらこそお願いします。」』

「海人、ありがとう。」

『「じゃ、よろしく。僕は、先に失礼します。」』

『「店長、今度は、明日香と来ます。」』

『「恵、後はよろしく。」』

僕は、恵にみんなの分を払って外に出た。

 僕は、次の目標、少しでも明日香と一緒に居られるようにこの病気の薬を開発することに向け、家に帰って、勉強することにした。

 その日の夕方、港が帰ってきた。

「おかえり。どうだった。」

「ありがとう、海人。星野さんとあの後、上野動物園に行った。ハワイと違って、こじんまりしてるけど、この都会の中の別世界感がすごい。」

「それに、動物が鳴くと星野さんがなんて鳴いてるの?って聞くから、掌にグォーだとか、キャンとか色々書いたけど、わかったかな?」

「それから、浅草に行って、ハワイへのお土産いっぱい買った。」

「掌に、質問を色々書いたけど、みんな答えてくれた。星野さんて、すごいよね。」

「星野さん、耳がきこえないって聞いてたから、ハワイで色々悩んでたけど、それってバカみたい。

こころが、お互いを思い合えばどうってことないね。」

「良かった。」

「あっ、海人にの用事は、うまくいったの?」

「これ以上無いってぐらい、うまくいったよ。」

「港、明日は、どうする?」

「もし、よかったら、日本でサーフィンしていく?」

「明日香のお姉さんの住んでるところ、家の前が、海岸でサーフィンできるんだけど。」

「ここから、車で、1時間ぐらいの所。」

「行きたいけど、星野さん来てくれるかな?」

「来週後半から、期末試験が始まるから、難しいかも。」

「海人は、大丈夫なの?」

「僕は、大丈夫だよ。」

「どうしよう。誘ってもいいかな?」

「聞くのは、タダだから聞いてみたら?」

「ごめん海人、その例えわからない。」

「確かに、意味が通じないね。ありがとう。気を付けなきゃ。」

「星野さん、予定が無ければ、だいじょうぶだと思う。それに、港からの電話を待ってるかもしれない。」

「勇気を出して、電話してみたら。」

「ありがとう。電話・・・じゃない、メールしてみる。」

 そう言って、自分の部屋に戻っていった港。

1時間しても、僕の部屋をノックしてこないところを見ると、駄目だったかな?

だって、学年1位の星野さんだもんね。期末試験勉強するよね。

トントンっと、ドアをノックする音。

ちょっと、元気がない。ダメだったか?

「どうぞ。」

「坊ちゃん、晩ご飯が出来ました。」

「なんだ、美香さんか。」

「はい。」

「港は、部屋にいた?」

「それが、先ほどから、食堂に来られて、海人様は、勉強中だから、邪魔をしないように降りてきた。とおっしゃってました。それから、明日、星野様とサーフィンしますって、喜んで皆様に携帯見せてましたけど。」

「ほんとに。」

「じゃ、ボスにすぐ電話して、明日、寄ってもらうようにしなきゃ。」

 最近、ボスは、日曜日は、いつも優香さんの所に出かけている。

さすがに、泊まりは、遠慮してるから、朝早く出るみたいだ。

京香さんが、ボス来るの早すぎ、って怒ってた。

「ボス、こんにちわ。明日、優香さんの所に行く?」

「お電話、お待ちしておりました。行きます。港様が、いらっしゃっているので、たぶん行くだろうなと思ってました。」

「じゃ、よろしくお願いします。」

「それと、途中で星野さんも乗せていってほしい。」

「わかりました。うまく、いってるんですね。」

「どういうこと?」

「玲子様が、ハワイからの航空券をすぐに手配されて、港くんが、海人と海人のお友達と仲良くなれるチャンスは、今しかない。とおっしゃってました。」

「そして、私に、空港まで迎えに行かせて、その足で学校まで行くようにと。」

「読まれていたか?さすがですね。」

「将来的には、ハワイ支社の幹部候補にと。」

「そこまで、地図を広げてましたか?まあ、どうなるかわからないけど。」

「可能性の1つですよ。僕も、玲子様の可能性の中の1つですよ。但し、私は、海人様一筋ですから。」

「わかったから、でも、優香さんの次にしてね。」

「では、明日、8時過ぎにお屋敷に迎えに上がります。」

「よろしくお願いします。」

それから、僕は、食堂に行って、みんなと晩ご飯を食べた。

 そして、港の顔を見て、ハワイ支社の重役候補ね?ホテルが、色々建ってるから、建築業界としては、魅了のある地域だけど、そんなに玲子さんの思い通りにはならないと思うけど。

 そうなっても多分、彼は、こんな風に天真爛漫にハワイで、星野さんと笑ってるのかもしれないと思った。









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