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ローカル  作者: 不機猫
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港が、僕の家にやってきた

 いつも通り玄関を開けると、大きな笑い声が聞こえてきた。

港だ。いつもながら、元気いっぱい。

「ただいま!」僕も、負けないように大きな声を出した。

「おかえり海人。」

「今、おじいちゃんと海人の小学校の時の話で盛り上がってた。」

「やめてほしいな。僕の黒歴史で盛り上がるのは?」

「今は、あの当時の面影もなく元気なんだから。」

「それもあの、美人の明日香さんのおかげなんだって。うらやましい。」

「おじいさん、港は、いっぱいガールフレンドがいるから、いいよね。」

「わしは、ばあさん一筋じゃから。一人、好きな人がいれば満足じゃ。」

「ちょっと、荷物おいてきます。」

「港、お風呂入った?まだなら、一緒に入る?」

「おう。ジャパニーズバス。まえから、1度入りたかったんだよね。」

「港、部屋どこ?」

「確か、海人の隣の部屋だと思う。」

「迷子になりそうだから、一緒に行く。」

そうして、部屋に戻って、着替えをもって二人でお風呂に向かった。

「でかい風呂だね。泳げそう。」

「いつも、3人だから、お湯がもったいなくて。」

「そうだよね。でも、気持ちいい。」

「銭湯でも開こうかな。」

「おう、いいね。そうしたら、毎日入りに来るよ。」

「お金取るよ。」

「ケチ。」

「でも、すごいね、港の行動力。」

「基本、困っている人がいると、体が勝手に動く。」

「サーフィンのコーチも、日本語しゃべれるコーチが足りないって困ってたから。」

「そうなんだ。そうだよね、僕の時も、助けてもらった。」

「違うよ、海人。海人の時は、こいつと友達になりたい。と思ったんだ。野生の感ね。」

「でも、そのおかげで、僕は、助かったよ。」

「その後、お父さんの転勤で日本に戻ってきたけど。」

「まあ、そこは、女神と出会うためのデスティ二ーに負けたってことかな?」

「再び、その女神のおかげで出会えたから、しかもハワイで。運命だよね。」

僕たちは、お風呂を上がってそのまま、食堂に向かった。

 今度は、港が、買ってきたお土産と、ぼくが祖父母に買ってきたお土産と、ハワイでの修学旅行の話で盛り上がった。

港は、時差の関係で、8時過ぎには、眠くなったのでお互いの部屋に戻ることにした。

「お休み、海人。」

「お休み、港。」

「あつ、しまった。忘れるとこだった。海人、明日時間ある?」

「大丈夫だよ。」期末試験の勉強は、月曜からでいいか?

「何?」

「恵がね、お礼したいって、それで、明日の午後お店に来て!って、言われた。」

「お店、分からないって言ったら、海人に連れてきてもらってって。」

「いいよ。」

「それと、星野さんも誘ってほしい。」

「えっ、ほんとに?」

「彼女、喜ぶと思うよ。」

最近、星野さんとは携帯のメールで連絡し合うようになっていた。

「どうせなら、メールアドレス教えるからじぶんで誘ってみたら?」

「えっ、そんなのできないよ。軽い男だと思われたくない。」

「ネックレス渡して、頬を寄せ合った中でしょ?」

「あれは、ハワイでの挨拶だよ。」

「日本じゃ、あれは、愛の告白だよ。」

「うそ、軽い男だと思われたらどうしよう?」

「大丈夫だよ。」

「とりあえず、メールで連絡してみる。」

 僕は、遅くならないうちに、星野さんにメールを送って、その後で明日香に電話した。

「明日香、今大丈夫。」

「大丈夫よ。どうしたの?声が、嬉しそう。」

「それがね、恵の荷物を持って、ハワイから、港が日本にやってきた。」

「ほんと?」

「ほんと。」

「それで、明日、そのお礼に港を連れて、恵のバイト先に行くんだけど、港がね、もう一人誘ってくれって。誰だと思う?」

「星野さん。」

「どうして、わかったの?」

「あの二人見てたらわかるわよ。」

「そうなんだ、今日の午後も、星野さんは、ボスと港が来たら僕の後ろに隠れるし。」

「ほんと?かわいい。」

「私も行きたいな。」

「それから、港も、ポケットからお土産って言って、貝殻のネックレス出して、頬を合わせるし、見ているこっちがドキドキした。」

「二人、お似合いよね。」

「そうなんだけど。ちょっと離れてるよね、距離が。」

「大丈夫よ。あの二人は。私たちと同じ、絶対うまくいくと思うわ。」

「そうだね、すべては、女神さまの思惑通りに行きますように。」

「あっ、メール。星野さんからだ。また、結果わかったら連絡するね。」

「お休み、明日香。」

「おやすみなさい。」

僕は、明日の予定を星野さんに連絡して、それから、少し勉強してから、寝ることにした。

明日、楽しみ。

まだ、修学旅行のハワイが続いてるみたい。

 



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