ハワイ3日目
僕は、体調も良くなったので、ホテルのロビーで明日香を待っていた。
暫くすると、明日香がロビーに下りてきた。
「おはよう。」
「おはよう。」
「もう、いるかな?港コーチ。」
「昨日は、午後からだったから、どうかな?」
「多分、9時からってなっていたから、大丈夫でしょう。」
明日香と僕は、そのままワイキキビーチに向かった。
「あっ、居た居た。港だ。」
「もう、スクール始まってるみたい。」
「あれ、恵もいる。それに星野さんと星野さんのクラスの彼もいる。」
「昨日、何も言ってなかったのに。」
たまたま、恵たちのコーチが、港になったので、近づいて行った。
「港、おはよう。」
「恵も、星野さんもどうしたの?それに彼も。」
「3日目は、フリーだったし、この間、みんな楽しそうにサーフィンしてたから、自分たちもやってみようかなと思って。」
「みんな海人の知り合い?」
「言いたくないけど、実は、そうなんだ。」
『海人、それに明日香さんごめん。コーチの言ってること通訳して。』
『わかった。』
『コーチは、海人の知り合いの港さん。昨日、海人が助けてもらった。』
『その話知ってる。朝、恵に聞いた。』
『じゃ、コーチの言ってること通訳するね。』
『では、最初にボードの乗り方から説明します。』
『みなさんのボードは、発泡タイプなのでぶつかっても痛くありません。』
『そして、最初は、ボードの上に寝転んで、波に乗ってもらいます。』
『次に、沖から、ボードの上に立ってもらって、この砂浜まで戻ってきてもらいます。』
「海人、悪い。目印になってくれ。」
「わかった。」
『そして、彼の所まで戻ってきてください。』
『全員が、終わったら、3人で私の所までまた、戻ってきてください。』
『ここは、遠浅なので、結構楽しめると思います。』
『うまくいけば、3回くらいできると思います。』
『それで、午前のレッスンは、終了です。』
砂浜に置いたボードの上で、どの位置にうつ伏せに寝ればいいのか、そこから、どうやって立つのかを一通り教えて貰ってから、海に入った。
明日香と僕は、目印と言われたので、じっと立っていることにした。
「海人、大丈夫?」
「きつくなったら、木陰で休むようにするよ。それより、明日香も大丈夫?日焼け止めいっぱい塗ってきた?」
「そういえば、恵、いつもと違って、顔が白かったね。」
「日焼け止めの塗りすぎかな?コスプレイヤーは、顔の白さが命って言っていた。」
そうこうしている間に、星野さんが、帰ってきた。そして、彼。その次に恵が戻ってきた。
みんな、楽しそうに帰ってきた。
『「じゃ、もう一回行ってくるね。」』
『「俺も。」』
『「わ・た・し・も」』みんな、手話を交えて声を出した。
「なんか、楽しそう!私も今日にすればよかった。」
「そうだよね。自分も、今日スクールに入ればよかった。」
「これで、午前のレッスン終わりです。」と、港が言うと
『今日のレッスン終わりです。』と明日香が、手を動かした。
それを見て、3人は、「ありがとうございます。」と言った。
港が、明日香の方にやってきて、
「その手を動かして、何をしていたんですか?」と、聞いてきた。
「これは、手話です。」と答えた。
そして、隣に居た星野さんが、
『私は、聴力が弱いのでほとんど聞こえません。』
『だから、彼女が、コーチのおっしゃってることを手で表現して、私に教えてくれていたんです。』
『彼らも、手話ができるので、いつも私を真ん中にして、海の中でもサポートしてくれてました。』
「海の中で、ふざけていたわけじゃなかったんだ。」
「明日香さん、僕にも手話教えてください。」
「港、今度テキスト日本から、送ってあげるよ。」
「海人、助かる。」
「でも、日本語向けだけど、いい?」
「いいよ。」
「なんか、見ているとフラダンスみたいだった。」
「フラダンスの手の動きにも、色々な意味が込められているんだ。」
「そうなんだ。」
「案外、基本は、一緒かもしれないね。」
「ハワイの人も優しそうだもの。」
レッスンが、終わってお昼休みになると、港の周りに人が寄ってきた。男の人も、女の人も。
僕は、明日香に
「名は、体を表す。」
「港って、船が集まって憩う場所でしょ。ミナトも一緒。みんな、憩いを求めて集まってくるんだよ。」
「ほんと。星野さんも恵も彼の周りで楽しそうにしゃべってる。」
「海人、今日は、ありがとう。みんなで近所のバーガーショップでお昼にしよう。」




