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ローカル  作者: 不機猫
28/71

学校

 あっと言う間に、夏休みが終わった。

図書館の彼女とは、あれから1度も合えなかった。

嫌われたかな?

明日からは、また、学校が始まる。

僕の病気の研究は、少しできなくなるけど、クラスのみんなとまた会えるのがうれしい。

でも、その前に明日香に電話しておこうかな。

 いつも通り、3コール目で明日香が出てくれた。

「もしもし、明日香さん?」

「今日で、夏休み終わりだね。全然会えなかったね。」

「しょうがないわよ。二人とも色々やることが有ったし。特に、海人は、忙しかったでしょ。」

「そうだね。でも、毎晩明日香に電話できたからよかった。」

「その後、図書館の彼女とは会えたの?」

「全然、会えない。もしかしたら、実家にかえったのかもしれない。」

「うちの高校、自分のように、地方からきて、東京で下宿して通ってる子も多いんだ。」

「もしかしたら、明日学校で会えるかもね?」

「そうだね。もしかしたら、修学旅行の時に、一緒に遊べるかもしれないね。」

「恵は、もう明日香に修学旅行で会う気満々だよ。どのコスプレ衣装持ってたらいい?

って、先日聞かれたよ。」

「そうなのね。今から、楽しみ。卓也も、海人に会えるって、楽しみにしてるよ。」

「ほんと?卓也に会うの久しぶりだな。修学旅行が同じところで、日程も一緒なんて、小説みたいだよね。」

「ほんとね。」

 しばらく明日香と話して、元気をもらったところで、もう少し勉強してから寝ることにした。

 次の日、学校へ向かう途中の電車で、図書館の彼女に会った。

満員電車だったので、お互いの存在には、気付けたけど何も話せなかった。

すごく、こちらを気にして、困っているような顔をしているのが、気になったけど。

もしかしたら、本当に嫌われてるのかな?

 いつも僕と彼女が、降りる駅に着いた。

不思議なことに、彼女は降りようとはせずに、奥から出てくる人に道を開けていた。

変だなと思いながら、

僕は、『降ります。』大きく叫んでドアの所に向かった。そして、ちょうど彼女の前に来た時に、彼女の手を握って、一緒に降りるように促した。

 一瞬、彼女は、不思議そうに僕の顔を見たけど、ここがいつも自分が下りる駅だと気付いたようだ。

彼女も、結構そそっかしいところが有るんfだ。

『ありがとう。』

『いつもは、満員電車には、乗らないようにしていたんだけど、今日は寝坊した。』

『アナウンスが聞こえないから、どこの駅に着いたかわからなくて、海人がいてくれて助かった。』

『どういたしまして。でも、降りれてよかったよね。』

『電車の中で、僕に気付いて気づいて、困ったような顔をしてたから、嫌われたのかなって心配になった。』

『でも違ってよかった。』

 さすがに、手話をしながら歩くのは、難しいよね。

そんなことを思いながら、僕は彼女と並んで学校まで歩いて行った。

彼女と別れて、2年4組のクラスに入ると、僕の所に、恵がやってきた。

「海人、明日香さんに、ハワイでのコスプレ何がいいか、聞いてくれた?」

「ごめん、昨日電話でコスプレの話はしたけど、何がいいか?までは、話できなかった。」

「そうなんだ。でも、早く聞いといてね。これから、作るから。」

「わかった。」

「決まらなかったら、ツインのメイド服でもいいかな?」店長から、ハワイ支店の調査を頼まれてる、とかなんとか言いながら自分の席に戻ったと思ったら、再び、僕の所に飛んできた。

「他の話していい?」

「いいよ。」

「学年1位の星野さん、1組だって。」

「僕の情報網でわかった。しかも、彼氏がいるみたい。学校の図書館でいつも一緒に勉強してるって。」

「へぇ、そうなんだ。いつも、一人で勉強してると思ったけど。」

「えっ、海人も知ってるの?星野さん。」

「先日、偶然わかった。」

「だったら、僕にも教えてよ。」

「ごめんね、夏休みだったから。」

「そうそう、夏休みといったら、バイト先の店長、明日香さん、来ないの?って毎日のように聞かれるんだけど。仕方ないから、明日香さんコスプレの集合写真使って、等身大のパネル作って飾ってるよ。」

「へぇ、そうなんだ。今度、写真撮って送ってよ。明日香、喜ぶよ。」

その時、ちょうど始業のベルが鳴ったので、今度は、本当に自分の席に戻っていった。

 そうなんだ。他の日は、彼氏と一緒に他のテーブルで勉強してたんだ。

彼女、かわいいから彼氏いるよね。

そんなことを考えながら、1限目の数学をまじめに聞いていた。


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