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ローカル  作者: 不機猫
26/71

お別れ

後は、蒸し器で蒸すだけ。

茶わん蒸しの準備もできて、使った調理器具も一通り洗い終わった。

丁度その時に、ボスが帰ってきた。

リビングくつろいでいた祖父と、明日香のおとさんに声を掛けた。

「おじいちゃん、明日香のお父さん、ボスが返ってきたんで4人で一緒にお風呂入りません?」

「いいのう。お風呂も食事も仲間が多い方が、楽しいものだ。」

「入りましょう。」

「会長、お背中流させてください。」

「おじいさん、なんか楽しそうですね。わたしも一緒に入ろうかしら。」

「ダメですよ。おかあさん。こちらは、後で女性陣で入るんだから。」

「海人たちは、お風呂から出たら先に食事していて。準備しておくから。」

「わかりました。玲子さん。男性陣は、先に入らせていただきましょう。」

そう言って僕たちは、先にお風呂に入ることにした。

 さっそくボスは、祖父の背中を洗い始めた。

明日香のお父さんと僕は、並んで体を洗いだした。

祖父が、先に湯船につかって、その後に僕たちが続いて湯船につかった。

ボスが最後に遠慮がちに入ってきた。

メンバーがそろったところで、祖父が会社を立ち上げたころの話が始まった。

ボスと明日香のお父さんは、うなづきながらその話を聞いていた。

あんまり、お風呂に浸かっているとのぼせるので

「おじいちゃんその話は、この後の食事の時にお伺います。そろそろ出ないと女性陣が、入ってきますよ。」と言ってみんなに、お風呂から上がるように促した。

「そうじゃな。」

 お風呂から、上がって、着替えてから、大人はみんな美香さんが準備していたビールをおいしそうに飲み始めた。

僕は、いつものオレンジジュース。

 お風呂のほうからは、女性陣の楽しそうな声が聞こえてきた。

「美香さんも入ってきたら?」

「いえいえ、わたしは、男性陣のおもりが有りますから。」

「そうだね、すみませんがよろしくお願いします。」

「ぼくも、一息ついたら、配膳お手伝いします。」

 僕が、配膳を始めると、ボスも手伝ってくれた。

一通り準備が終わって、女性陣がお風呂からいい香りを連れて戻ってきたので、祖父の音頭で乾杯した。

そのうちに、大人たちは宴会を始めたので、ぼくと明日香は、早々に引き揚げ部屋で、それぞれの近況を話し合った。

「来年は、受験だね。状況は、どうなの?」

「それより、今年は、修学旅行があるけどハワイだって。」

「それっていつ?」

「11月3日から8日の5日間。」

「ちょっと待って。一緒だ。うちもハワイ。」

「じゃ、向こうで会えるね。」

「みんなに会えるといいな。」

「そうね。二人で、抜け出してサーフィンやりたい。」

「うん。僕もサーフィンやりたい。」

それから、2人で、修学旅行の話で盛り上がった。

9時過ぎにそれぞれの部屋に戻って、12時まで勉強。

 翌朝、みんなで遅い朝食を食べていた。

玲子さんは、すでに仕事でいなかった。

ボスは、この後、明日香の家族を京香さんの家まで、送っていくようになっていた。

そこで、僕と明日香は、お別れ。

 明日香のお母さんが、僕に話しかけてきた。明日香と京香さんのお母さんだけあってすごくきれいなひとだった。

「海人さん、昨日、お母様から来年の受験シーズンにこのお家を受験生に開放して、そこで私と一緒に子どもたちの面倒をみないかって誘われたんだけど、どうすればいいと思う?」

「えっ?そんなことを母が言ってましたか?僕も明日香さんや、地方の受験生で医学に興味ある学生をサポートしたいなあとは、思っていたので、ぜひお願いします。」

「わたしも、ここから受験できたら助かる。」と明日香。

「そうだよね。知ってるところから行く方がいいよね。冬休みになったらここでみんなと、受験勉強できたら心強い。」

「ちょっと、待ってよ。お父さんは、その間向こうで一人なのか?」

「大丈夫ですよ。僕のお父さんいますから。男同士で頑張ってください。」

「そうよ。かわいい娘のために我慢して!」

「大学受験なのに、なんだか楽しくなってきた。」

「海人のおかあさんて、不思議よね。なんかすごく魅了ある女性よね。」

「とりあえず、僕のお母さんですから。なんてね。」

「はっはあ。うちの男性陣は、いい奥さんに恵まれる。おまえもそのうちの一人じゃよ。」

「そうですね。」

「僕も、あやかりたいですね。」とボス。

「ボスも、いい女性に恵まれてるじゃないですか?」

「まあ、そうですね。では、こちらを10時出発でよろしいでしょうか?」

「はあい。」

僕は、何もすることがなかったので、食器の片づけを手伝っていた。

「坊ちゃんの彼女さんですか?きれいな方ですね。」

と美香さんが声を掛けてきた。

「彼女と言うより、命の恩人ですね。向こうで色々お世話になったから。」

「そうなんですね。」

 食事が終わって、みんな帰り支度の荷物の整理で、それぞれの部屋に戻っていった。

10時過ぎにボスは、明日香の家族を乗せて、屋敷を出発した。

「じゃ、ボスよろしくお願いします。」

「任せてください。」

「じゃ、海人またね。」と明日香。

「また、皆さんで遊びに来てください。」

そう言って、僕は、明日香と明日香の家族を見送った。


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