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ローカル  作者: 不機猫
24/71

猫と休息

化粧は、仕方が無いのでそのままにして、明日香のお父さんとお母さんのところに向かうようにした。

最後に店長に

「今日は、ありがとうございました。」と挨拶すると

「また来てね。」とウインクされた。

やばい、明日香が、東京の大学に来るようになったらバイト先がここになりそう。

そんなことを思いながら、僕たちは、東京駅に急いだ。

20分位で東京駅に着くと、お父さんとお母さんは、2人仲良く腕を組んで待っていてくれた。

「お待たせしました。すみません。遅れてしまって。」

「これから、ホテルに向かいます。浅草の方です。」

「明日は、家族水入らずで、浅草寺とスカイツリーと上野動物園と回って、夕方に僕の祖父母のところに来てください。」

そう言って僕は、明日香様ご一行を本日の宿泊施設に案内した。

ホテルのロビーでチェックインの手続きをしているとボスが、優香さんと一緒に京香さんを連れてきた。

「今晩は。お久しぶりです。」とぼくは、優香さんに挨拶した。

「ほんと。久しぶりね。東京にいるんでしょ。また一緒に遊びましょ。」

「ボスも一緒にね。」心配そうにボスがこっちを見たので、そうぼくは答えた。

「いらっしゃい。」と京香さんが、挨拶をした。

明日香は、久しぶりに会う姉の腕に手を回して嬉しそうだった。

「いつもお世話になってます。」と明日香のご両親が、優香さんとボスに挨拶した。

「じゃ、僕たちは、これで失礼します。」

「明日の夕方に自分が、こちらにお迎えに上ります。みなさんそれまで、東京見学楽しんでください。そのあと、海人のお家にお連れします。」

とボスが言った。

「僕は、色々準備してお待ちしてます。あすは、うちの母も来ますのでよろしくお願いします。」

「こちらこそ、よろしくお願いします。」

そう言って僕たちは、ホテルのロビーで別れることにした。

「海人、お疲れ。今日は、先に送っていくよ。」

「晩御飯、まだなら一緒にたべる?」とボス。

「そうしなさいよ。」と優香さん。

「すみません。今晩は、母親と晩御飯の約束をしているので帰ります。」

「ボス、すみません。お母さんのマンションまでお願いします。」

「すみません。いつも、運転手のように使ってしまって。」

「良いよ。海人は、弟みたいなもんだから。頼られてるようで、気持ちいいよ。」

「そうそう、どんどん使ってやってね。」

「すみません。」

そのまま母親のマンションに降ろしてもらった。

ぼくは、2人の乗った車を見送るとふっと、ため息がでた。

本当は、祖父母の家まで送ってもらう予定だったけど、今日はちょっと疲れてしまった。

思わず、近くの母親のマンションに送ってもらった。

 オートロックに鍵を差し込みドアを開けて、エレベータに乗り込み、8階を押した。

マンションのドアを開けると、アーシャの泣き声が聞こえてきた。

リビングの扉を開けると、アーシャが足元にすり寄ってきた。

「今晩は、アーシャ。今日は、ここに泊めてね。」

そう言ってアーシャを抱き上げた。

まず、お風呂にお湯を入れて、それからアーシャのご飯をセットした。

今度は、冷蔵庫から、冷凍食品のスパゲッティを取り出しレンジで温めた。

アーシャと並んで食事をしていると、母親が帰ってきた。

「お帰り。」

「ただいま。」

「今日は、こっちだっけ。」

「ううん。ちょっと疲れたからこっちにした。」

「そうなの。ちょっと待ってて。今、お味噌汁とサラダと簡単な料理作るから。」

「うん。その前にお風呂入っていい?」

「良いわよ。でも、お風呂で寝ないでよね。」

「本当は、お風呂で寝そうだったから、お母さん帰ってくるの待ってた。」

「そうなの?よかったわ、今日は、早く仕事が終わって。」

「毎日、忙しそうだね。明日は、大丈夫?」

「午前中ちょっと仕事するけど、それが終わったら月曜の朝までフリーよ。」

「よかった。じゃ、お風呂入るね。」

そう言って、僕は、お風呂に入った。

 さっきの僕の言葉を聞いて、お風呂で寝ないか心配してくれるのか、アーシャがお風呂のドアの前で動いているのが見えた。

お風呂上りにオレンジジュースを飲んで、それから玲子さんの手料理を食べて寝ることにした。

アーシャは、僕がベッドに入ると横に来て寝そべった。

「お休み。アーシャ。夜中に起こさないでね。」

次の日、気が付いたら、10時を過ぎていた。アーシャは、知らない間に部屋を出て行ったみたい。ちょっと寝すぎたかな。でも気分は、だいぶ良くなった気がする。

部屋のカーテンを開けると、暑そうな日差しが僕を射抜いた。

エアコンの音と玲子さんのパソコンの音が、リビングからかすかに聞こえてきた。

やはり、昨日は、明日香に会えた嬉しさでちょっとはしゃぎ過ぎたみたいだ。

今日は、おじいちゃんの家だからゆっくりできるかな。

「おかあさん、おはよう。」

「よく寝てたわね、ご飯食べる?」

「うん。」

「歯、磨いてくる。」そう言って僕は、洗面台に向かった。

途中でアーシャとすれ違た。

「アーシャ、おはよう。」僕がそう言うと、アーシャを尻尾をピンと立てた。

歯を磨いて、再びリビングに行くと、テーブルの上にトーストとサラダと目玉焼きが置いてあった。

「仕事もうすぐ終わるから。そうしたら、おじいちゃんのところに行きましょ。」

「今晩の準備しなきゃ。でも、ゆっくりでいいわよ。アーシャとも遊んであげて。久しぶりでしょう。」

「うん。」やっぱだめだ。玲子さんと一緒だと甘えてします。

ご飯を食べ終わると、食器を洗って僕は、玲子さんのお仕事の邪魔にならない様に、別の部屋でアーシャと遊んだ。ティッシュペーパーを丸めて投げると、くわえて持ってくる。

まるで、わんこみたい。

しばらくして、お母さんがやってきた。

「仕事終わった。」

そう言って、玲子さんが僕に抱きついた。

「お疲れ様。」

「ちょっと休憩。」

しばらくそうしてから、玲子さんは、パワー注入と言ってシャワーを浴びに行った。

ぼくも着替えないと。

30分後に、僕と玲子さんは、ミニに乗って祖父の家に向かっていた。

「おかあさん、アーシャをおじいちゃんの家に連れて行っちゃダメ?」

「ダメよ。あんな広い家に連れて行ったら、迷子になっちゃう。」

「それに、アーシャが居なくなると会社に入りびたりになるし、あなたも来なくなるでしょう。」

「わかった。僕がおかあさんのところに、来ればいいんだよね。」

「物わかりがいいね、今日は!」

「アーシャもあのマンション、気に入ってるみたいだし。」

「昨日は、どうだった?」

「楽しかった。明日香さんとコスプレした。」

「そう。でも、あんまり無理しないでね。そばにいるから、以前ほど心配にはならないけど。」

「ありがとう。注意するよ。」


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