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硝子の小瓶

ChatGPTに小説上達のための試練を作ってもらいました。

試練1:説明せずに”思想だけ”を置いて去れ

内容:短編(800~1200字)を書く

条件:

・世界観説明禁止

・設定語・固有名詞は1つまで

・登場人物は1人

・起きる出来事は「取る/捨てる/待つ」のどれか1つだけ

縛り:

・感情語(悲しい・苦しい・憎い等)使用禁止

・比喩は3つまで

・最後の1文で、読者に「価値判断」を丸投げすること

 目の前に、小瓶がある。

 私は、ただ小瓶を見つめる。鏡を見つめるように。いや、鏡を見つめるときはもっと心がざわめいている。

 小瓶に小さく、私の顔が映り込んでいる。数年前に変わった顔。変えられてしまった顔。目は、そらさない。もう、そらすのはやめる。そう決めてここまで来た。

 だから見つめる。私が準備した小瓶を。数多くの手段の中から最も手堅いそれを、時間を掛けて選び抜いた。考え抜いた計画の要を、欠けさせないために。

 顔を上げれば、着飾った化け物が目の前にいる。淡いピンク色のドレスは全然似合っていない。だから選んだのだけれど。数年前の顔ならば、似合っていただろうそれ。思わず顔を顰めれば、化け物も顔を顰めた。その事実に心が沈む。

 指を鏡に伸ばす。ひんやりと冷たい。私の心のようだ。私の心とは反対のくせに。なめらかで、綺麗。私の心も歪んでしまった。顔が化け物になってしまった時に。彼らに、姿も心も歪められてしまった。

 指を下ろす。下ろした指先が小瓶に触れる。無機質な冷たさに、胸が楽になった。鏡と同じ冷たさなのに、心が受け取る感情は正反対で、頬が緩む。傷跡が引き攣るのを感じ、元に戻した。

 もう、うまく笑うこともできないのだ、私は。

 会場にいる彼らに思いを馳せる。笑顔を浮かべて思い出話に花を咲かせているだろう彼らを。その話題に、私は上っているのだろうか?わからない。どうでもいい。

 彼らは、彼女らは私が来ることを望んでいないだろう。いや、望んでいるのだろうか。数年ぶりに私の顔を見て嘲笑うことを、心待ちにしているのだろうか。

 それでもいい。その方が、いい。その顔が歪むのを、私も心待ちにしてきたのだから。

 息を深く吸う。微かに残った化粧品の香りが肺を満たす。私に縁のない匂い。いや、そうでもないか。今日は、とびきり高くて赤い口紅を佩いてきたのだから。

 小瓶を手に取る。華奢な細工の中で、硫酸が揺れていた。

 ゆらゆらと、ゆらゆらと揺れていた。

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