かご詰め
タイムセールともなれば、やはり人集りができるのは必定だっただろう。
でも、目的のものはすでに把握している。
タイムセールの場所をかいくぐり、さらにスーパーの列をくぐっていく。
一つ、二つ、三つと番号を見ていくにつれて、場所があっているかという不安に駆られるが、それは今考えることじゃない。
あった、と思うところには、確かにタイムセール品、おひとり様一品限りの今日のおかずが置かれていた。
すでにごった返している場所ではあるものの、おひとり様の限定をしているおかげか、まだ個数はそろっていた。
そこの1つをさっとかごに入れると、そのまま人込みを避けるようにしてレジへと向かった。