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本当のジョブ

歩き出しから程なくして、走ることで少しでも距離を稼ぐ

一時間ほど走り、

「少し休憩しようか、流石に疲れただろ?」


みなとは槍士だからか、体力的には問題はなさそうだが、

ゆうかは治癒師、あずみは付与術師、さらは魔術師、

後衛の3人はやはり体力は少なく、肩で息をしていて辛そうだ


スマホを取り出し、時間を確認すると午前1時過ぎ、

休憩やロベルトとの合流などを含めなければ、4時間ほど移動したことになる

逃げてきたこちら側にはスタンピードの余波はなさそうだな

「この後はまた1時間ほど移動する予定でいるんだけど、、、


無理そうだなー」


城での訓練などで体力は上がってるだろうが、女の子にはキツそうだな、、

あずみにいたっては地面に大の字で寝っ転がってしまってるし


俺は腰を下ろし、煙草に火を付け、1人、森の暗闇の先を見つめる


「それにしても、まあさんは疲れないんですか?

槍士の私でも流石にキツいのに、、

商人なんですよね?」

みなとがそう訪ねてきた


「そっそうですっよー、ふぅはあふぅー、

商人って、そんなに万能っなんですか?」

ゆうかも息を整えながら聞いてきた


「あーーー、、、そうだな、、、


4人には話しておいてもいいか、、



実は、俺には2つのジョブがあるんだよ


1つ目は商人、

そして、

もう1つのジョブは、

暗殺者だ!」


「、、、、暗殺者?」

「ジョブが2つ?」

「、、、、、、」

ゆうかとみなとは理解が出来ないっと言う感じで聞き返してきた

あずみは腕を胸の前で組んでぶつぶつ呟きながら何やら考えていた


「暗殺者は闇魔法や影を使い、攻撃や防御をしたり、索敵や罠や鍵の解除、毒の扱いにたけ、隠蔽、偽装など、隠密行動を得意とし、パーティーの裏方を担うジョブって感じかな!」

4人に大図書館などで調べた暗殺者ジョブについて説明する


「ただ、俺の暗殺者のジョブには普通の暗殺者のジョブとは違うところがあるんだよ」


「違うところ??」


「うん。

普通の暗殺者と違うところって言うのは、

魔物を使役することが出来るって部分なんだ!

本来、魔物を使役するってスキルは獣使いになるはずなんだけどね」


「魔物を使役ってことはもふもふですか!?」


ゆっゆうかさん、ちっ近い!近いです!!

目をキラッキラさせながら鼻息荒く近付いてこられても!

しかも、質問するとこ、そこなの!?


「ゆうか、動物大好きなんですよーー♪

動物いいですよねーー♪♪

まあさんも動物好きですか???」


だから、

ゆうかさん近いってー!!!

しかも、その質問今じゃなきゃ駄目??


他のお三方とは違って、

貴女は立派なお山が2つついてらっしゃいますので、このままでは当たってしまいますよーー

推定Fカップ、、嫌では無いですが、ちょっと落ち着いて!


、、、あれっ!?スッゴい寒気と殺気!!


ん?

あずささんとみなとさん、、何故こちらを瞳孔全開夜露死苦で睨んでらっしゃるの?

視線が、、暗殺者も震え上がるほどの死線、、、

さらさん、視線を下に向けて、そんなに自分の身体を観察して、両手でペタペタ触っても、何もかわりませんよ、、

って、

あれ?

俺、言葉に出てた??

いや!そんな愚かな事はしていないはず!!


話を変えなければヤられる!

俺の命がヤバいっ、、、!


「ゆうかさん、落ち着いて!!

とりあえず俺の暗殺者のジョブ、魔物の使役についてわかってることを話すから」


「あっ! ごめんなさい!」


ゆうかをなんとか落ち着かせ、

俺は改めて説明を再開させた


「魔物が使役出来るとは言ったけど、

俺の場合はどんな魔物でも使役が出来るってわけではないんだよね


獣使いはどんな魔物でも自分1人で戦って相手に勝つか、

小さい頃から飼い慣らしたり、心を通わせられれば使役出来る、

でも、

俺の場合は、戦うなどの条件は獣使いと変わらないんだけど、

使役出来る種類が限定的なんだ!


どう限定的かっていうと、

黒や死、闇、毒などの言葉を冠する魔物のみを使役でき、

その中でも黒色や灰色の色の魔物しか使役することができない!」


あずみ以外はポカンとした顔で俺を見ている


よし!死線は切り抜けた!!


「説明よりも見てもらった方が早いかな!


みんなおいで!」


俺がそう言うと、

樹の上から1羽の鳥、森の暗闇から巨体な2体の魔物、

そして、

俺の影の中から3つの影が現れ、俺の周りに集まった


暗闇から急に現れた魔物達の姿に、4人とも顎が外れそうなくらいに口をあんぐりとあけ驚いている


そんな4人の姿目にし、笑いそうなるのをなんとか堪え、俺はうちの子達を紹介することにした


「俺の右肩にいる鷹が、キラーホークのホクト、

左肩にいる梟が、アサシンアウルのロー、

右にいる虎が、ブラックタイガーのタイガ、

左にいる狼が、デスウルフのウル、

目の前のスライムがシャドウスライムのリン、

そして、掌にいる蜘蛛がデスポイズンスパイダーのクラウド


みんな!

この女の子達は俺の大事な仲間だからな、

何かあった時には守ってやってくれよ!」

俺の言葉に、うちの子達はちゃんと頷いてくれた


うちの子達、ほんとに可愛ええし、良い子達だなー♪

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