ロベルト殿からのHP0
「タクト、リョウタ、ナオキ、ダイ、
この人は東の商業貿易連合国に大店を構えているロベルトさん!
俺とは商売や情報交換なんかで繋がっていて、かなり世話になってる!
ロベルトさんと店の方々が皆を北と南の国まで連れ出してくれるからな!」
「ロベルト殿、同郷の皆のことよろしくお願いします!」
俺はロベルトに深々と頭を下げた
「「「「よろしくお願いします!!」」」」
「こちらこそよろしくお願いします!」
戦闘職のリーダーを張れる4人とロベルトさんとの挨拶を済ませ、
北と南に向かう中で戦闘になってもいいようにバランスを考え24人で6人パーティーを4組作ろうとしていたんだが、、
「まあさん、私も一緒に東の国に連れて行ってください!
私は治癒師です、怪我をした時に治せます!」
ゆうかが凄い勢いで迫ってきた!
「うえぇっと、、、、
あずみさん、ゆうかさ「じゃあ、私達も3人も一緒に東の国に行けば大丈夫だね!」んををををををををー!?
あっ、あのですね、おふたりさん、ここから国境まで5日間掛かるんですよ!?
村にも寄らずに森の中を永遠進んで、野宿して、まっ魔物もいっぱい出るんですよ!
スッゴい危ないんですよ?」
ゆうかに続いて、あずみまでぶっ混んできた!
「それなら1人じゃ尚更危ないじゃないですか!
5人いれば1人よりは安全ですよ!」
みなとまで乗っかってきた、
「ふふっ、まあさん、みんなで行きましょう♪」
さらまで、、、
これはもう逃げらんないやつだ、、、
4対1、、、女の子が団結したら男なんて敵うわけないじゃないか、、
言葉で敵うはずがない、、、
「ハイ、、ワカリマシタ、、、オネガイシマス、、、、」
、、、
そんな勝ち目のないやり取りに大敗を期し、
俺は項垂れながらも、
five組の皆に金貨が入った袋を1人ずつ配っていった
「とりあえず、
贅沢をしなければかなり生活が出来るくらいの金額がいれてあるから、
みんなイベントリにいれて、盗まれたりしないように気を付けるんだぞ!
北や南の国着いたら、ロベルトさん達がギルドの事とか教えてくれる手筈になってるから、
ちゃんと話を聞いて、ちゃんと生活して生きてくれよ!」
[[[[[[[まあさん、お父さんみたい!!]]]]]]]
言葉には出ていなかったが、皆が同時に心の中で同じ言葉を呟いていた
「はっ、はい!
まあさん、逃亡の手筈から当面の生活費まで本当ありがとうございました!」
「「「「「「「「「ありがとうございました!」」」」」」」」」
「おう!皆、気を付けてな!
いつ会えるかはわからないが、いつの日にか、また会おう!
それでは、ロベルト殿、皆のこと、よろしくお願いします!」
「お任せください!
それでは皆さん、関所まで急ぎますよ!」
俺はロベルトさん達にもう一度、深々と頭を下げ、タクト達仲間の事を頼み、
皆とまたな!と言い合いながら、大きく手を降って馬車を見送った
ふぅーー
とりあえず、これで20人は大丈夫かな、、、
それでーーっと、
チラッ、
4人の視線が俺に集まっている、、、
「とっ、とりあえず、東に向かいましょうか、、」
「「「「はい!」」」」
まだまだ暗い夜道を俺たち5人は歩き始めた
30分程歩いた時、
「まあさん、なんで仮面をしてるんですか?」
と、ゆうかが聞いてきた
「王都で商人として金稼いだり、冒険者として動いていたからね!
結構派手に動いてたから、そのままじゃ顔バレしちゃうし、
王城の奴らにバレたりしたら、かなりマズい事になっちゃうでしょ!?
だから、ある時は仮面の商人、またある時は仮面の冒険者ってしてたってわけ」
「でも、かなり怪しいですよ
その格好は黒歴史全開ですね♪」
あずみさん、可愛い顔して、おじさんの心をゴッツリとエグルエグル!!!
「そっ、そうだね!
でも、顔バレせず、商人として一流で、冒険者としてもちゃんと実績を残せてれば、
誰も、俺とこの仮面の男が同一人物だとは思わないでしょ?」
「そうですね!
普段のまあさんはなにも出来なくて、
戦えないから戦闘訓練も真面目にやらず、
魔術も全く使えない非戦闘職の商人ですもんね!」
、、、みなとさん、
おじさんの残りHPはもうすでに0よ、、、
これ以上は、、、
これ以上はもう勘弁してくんなましっ!!(泣)