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一章『王女様と異世界』5

読んで頂きありがとうございます!m(__)m

話をまとめるとこうだ。


・父上は私が死んだことを嘆いた。

・私を生き返らせることを思い付く。

・しかし、ゼウス様はそれを許さず生き返らせることを断念する

・いつか酒の席でハーデス様が魂を異世界へと転生させたという話を思い出す

・私を転生させればいいのではと思い付く。


といった具合らしい。


魅力的な提案だが正直、私は生き返りたいとは思っていない。

まあ、アキレウスめには恨みはある。

なんだ、私への最期の言葉は!『美しい』だと?ふざけるな!私は戦士だ!あの場では私は戦士として立ったのだ。お前に女を見せるために立ったわけではないのだ。……くそ!思い出すだけで怒りでどうにかなってしまいそうだ。


だが、私は『あの場に置いて』戦士として死にしたかっただけだ。

生き返ってまで再戦したいとは思わない。こういう結末もあるのだと納得しているのだ。


転生にしても同じだ。

話を聞く限りでは生き返りとはまた別のようだが、なんだか卑怯な気もするのだ。


どうやら記憶も引き継いだまま転生させるというのだ。

つまり、今まで培ってきた経験をもって行けるというのと……


それはフェアではない。


『父上、すいませんが私は……』


と言い掛けたところで父上と目が合う。


父上は断ることを察したのかまた私に抱き付いた。


『ペンテシレイア!頼むよ!もうお前しかいないんだ!パパの最初で最後の頼みなんだ!頼むよ!』


と泣きながら懇願させた。


もうそこには戦神としての威厳など全くなく、端から見ると妻に逃げられたダメ親父が娘に金をせがんでいるようにしか見えない。


ハーデス様はハーデス様でその様子を見て面白がっているように思えた。

だって肩が滅茶苦茶震えている。


『とりあえず離れてください。そもそも何故私なのですか?私の他にもいらっしゃるでしょ?我が姉ヒッポリュテーとか』


我が姉、ヒッポリュテーはかの有名なヘラクレスによって殺された。

だから、私よりも先に冥府に来ているはずだ。


だが、ハーデス様は首を横に振る。


『一度でも冥府に入れば二度と出ることは出来ない。冥府で一生を過ごすか、無に返るだけだ』


私はだからかと納得する。

私が今いるのは現世と冥府の狭間。正確にはまだ冥府には入っていないのだ。

だからこそ私は蘇ることも転生することも出来るのだと理解する。


そして、気が付く。


もしや、始めから断ることの出来ないようになっていたのでは?と……

まさか、ね。と言いつつもハーデス様の方を見れないでいた。見たら真実を知ってしまいそうだからだ。



―――――

暫く父上の説得(もとい泣き落とし)によって私はついに折れ異世界へと転生することを了承した。


『やっと、わかってくれたか!流石は我が娘よ!』


などと笑いながら調子のいいことを口にする我が父上に少しばかり殺意が芽生える。


『で、どうやって転生するのです?』


私が疑問を抱くとハーデス様は『簡単だ』と言い指を下へと指す。


『舟から飛び降りろ。それだけだ』


『え?』


『ズベコベ言わずに降りろ』


ハーデス様が指を鳴らすと私が乗っていた舟は跡形もなく消えてしまい、私はそのまま狭間へと落ちていく。


『え?ちょ、まだ心の準備が!』


私がそう叫んだのにも関わらず我が父上はにこやかに手を振りながら、


『ペンテシレイアよ、達者でな!』


とほんとにこやかに見送っていた。


ハーデス様の方は何も言わずに手を振るだけだった。



二人に殺意が芽生えるがどうしようもない。

私の叫び声だけが木霊しただ落ちるのみだ。


私は心に誓う。

二度目の人生を謳歌してやろう!

やりたいことをやり、したいことをする。

戦いに明け暮れるのもよし、恋愛をするのもよし、狩りをするのよしだ。


絶対に幸せになってやる!

第六話どうでしょうか?


やっと、彼女の転生するまでの話が終わり次は転生後の話となります!


今後ともよろしくお願いいたします!m(__)m

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