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第7話 男の娘な俺は誘拐される・3

R15作品です。


Twitter始めました!

@akira_kouno0918


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 さてさて目の前には誘拐犯と、足を抱えながら蹲ってる共犯者。


 ちなみに誘拐されたのはプリティーキュートな可愛い女の子。

 ……ではなく男の俺である。


 自分で説明しててなんか悲しくなったわ。


 でも実際俺って可愛いよなぁ。鏡見ても女の子にしか見えないし、何より顔は普通に美少女だもんなぁ。


 そして極め付けは赤髪ロングのポニーテール。

 サラサラキューティクルって感じで髪フェチの方にはたまらない髪質である。


 まぁそれは今はいいや。

 そんな事よりも目の前の誘拐犯達である。


 もうクズAとクズBと呼ぼう。


「そっちの誘拐犯のおじさんはクズAで、蹲ってる方はクズBって呼ぶね」


 口にも出してしまう俺である。

 後悔はしてない。


「……はっ?」

「くそが……ぐっ……いっ……てぇ」


 それぞれクズAとクズBの反応である。


 後の捜査とかの為にどっちも生かす事に変わりは無いんだけど、どうしようかなぁ?

 このまま突き出すのもなんか癪だし、何より俺じゃなかったらそのまま奴隷に……あぁなんか想像したらまたイライラして来た。


 とりあえずクズAも縛っとくか。


 すかさず俺は詠唱とも呼べないほどの短さの詠唱をする。

「バインド」


 クズAの足の甲から刺々の岩が生えてきて、そのまま足首に巻き付く。


「あぁぁぁぁがぁぁぁあっっ!!」


 クズAは叫びながらもゆっくりと跪いた。

 クズBみたいにアキレス腱が切れたりはしていない。


 クズBは走り出した時にバインドで縛られたからこんな痛々しい事になってるわけで……ていうかそもそも本来バインドとはこういう魔法でもなかったりする。


 本来のバインドとは、土属性の場合には「土より彼の者を縛り、縫い留めよ。アースバインド」という詠唱をする。


 その効果は単純で、地面から土砂性の土が拘束対象の足元から盛り上がる。そして、身体を囲ってから土が固まって固定するのである。


 それに対して俺が使ったバインドは、たった一言の詠唱で足の接地面から上に向けて刺々しい岩が突き刺さり、密着した部分に刺々しさを引っ掛けるように絡まってから固まる。


 こんな魔法を先程椅子で使った時間を掛けた無詠唱とは違い、短い詠唱で瞬時に発動可能にしているのには秘密がある。


 しかし長くなるのでここでは割合しよう。


 何を言いたいのかと言えば、この二人をどうやって家まで連れて行こう? 若しくはこの二人の元まで騎士を派遣しなければならない。


 この二人を連れて行くのは正直めんどい。

 足を使えなくしちゃったし、治す事も出来るけど、他の共犯者の存在もあるかもしれない。


 賊に厳しいインラ帝国で組織立ってこんな事をやっているような連中だ。組織の規模がイメージ出来ない。なので残り魔力に余裕があるかわからない。


 そんな中で消費魔力がバカ高い治癒魔法は使いたくない。ていうかクズに慈悲とか必要無いし。


 という訳で連れて行くのはやめようと思う。なので、ここに騎士を連れて来る案を採用。


 問題は俺が騎士を呼んで、戻って来る間にこいつらが仲間に救出される可能性だ。

 ちなみに俺が森の入り口に居るかもしれない見張りに、見付からずに街に入る方法は持ってるので問題無い。


 それでも仲間の帰りが遅くて、様子を見に来る仲間は居るかもしれない。


 う〜む……よし。

 埋めよう。


 思い立ったが吉日ってやつだ。


 空気を吸えるように土魔法でホースみたいなのを作る。

 パッと見は小屋の横にたまたま剥き出しで放置された水道用のパイプっぽく見えるようにしよう。

 土の色でも夜だし古い小屋だしきっとわかんないだろ。


 そうして穴を土魔法で開けて、そこにクズABを放り込んで、再度バインドを掛ける。またクズABは絶叫していた。


 後は蓋をして固定し、パイプっぽくした空気穴を取り付けて完成!



 我ながらなかなか手際がいいね。

 ちなみにクズABの口には、魔法が使えないように土魔法で作った卑猥なボールみたいなのを口に突っ込んで固定した。


 素手の力じゃ絶対外せないと思う。

 これで叫ぶ事も出来ないし、後は見張りとかに見付からないように家に戻ってクラガお父様に報告しなければ。


 ていうかこんなに夜遅くまで帰って来ないとか、メニルお母様もクラガお父様も心配してるだろうなぁ……


 既に捜索隊も出されてるかも……絶対怒られるだろうなぁ…


 でも仕方がない。弱者を虐げるクズは許せんのだから。


 というわけで、覚悟を決めて帰りますか。そうして俺はある魔法を起動して家に向かい始める。


「ステルス」



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