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第46話 イオ第2学園に入学・1

今日から新章【学園編】スタートです!


Twitter始めました!

@akira_kouno0918


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 本日も晴天なり。


 俺とリアンは今年で12歳になり、来年の4月から学園に入学する訳だ。


 今は肌寒くて息が白くなる11月であり、そろそろ学園の入学準備を始めなければならない。




「……それで、ハヤトとリアンは同じ学園に行くのか?」


 クラガお父様が聞いてくる。

 俺とリアンはクラガお父様の私室に呼ばれて進路の話をしていた。


「まあ俺はイスタラ騎士学園とイオ第2学園ならどちらでもいいんだけど、どうせならリアンと同じ方がいいよね」


 どうせならイオ国立第2魔法学園の方が行ってみたいとは思っているけどね。それにリアンもイスタラ王都立騎士養成学園を選んだりはしないと思うし。



「私は騎士になるのは難しいと思うから……消去法でイオ第2学園かなぁ」


 やっぱりリアンはイオ第2学園を選ぶよな。


「なら俺もイオ第2学園かな」


「ハヤトは騎士を目指さないのか?ユーエ様に付いて騎士の仕事も度々経験しているだろう?」



 確かに師匠から訓練という名目で仕事を手伝わされる事がちょこちょこあったな。でも騎士になりたい訳では無いし、何より昔から冒険者をやりたいと思っている。


「師匠には好きにしたらいいと言われているし、騎士よりも冒険者をやりたいから問題無いよ」


 イオ第2学園の卒業生が騎士になれないという訳でも無いしね。


「そうか。なら二人ともイオ国立第2魔法学園に願書を出していいんだな?」


「「うん」」



 俺とリアンは同時に返事をする。入学願書は保護者が提出する事になっているのだ。



「あとは入学試験だが……ハヤトは問題無いと思うがリアンは大丈夫か?」


 そう……イスタラ騎士学園もそうだが、イオ第2学園でも入試がある。でもそれは問題無いだろう。


「大丈夫!私ちっちゃい頃から本ばかり読んでて筆記試験は自信あるし、魔法に関してもハヤトくんから教わってるしね!」


「俺もリアンは心配無いと思うよ」


「ハヤトがそう言うのなら問題無いのだろうな。なら試験は二人とも頑張りなさい」



 こうしてクラガお父様との話は終わる。



 ちなみにリアンは言っている通りにかなり本の虫で、暇さえあればいつも本を読んでいる。それに魔素量は俺よりもかなり少ないけれど、試しに俺が使っている特殊な魔法を教えたら直ぐに理解して行使出来るようになった。




 俺が魔法名を言葉に発するだけで魔法行使出来るのには理由がある。


 本来魔法とは魔素を属性変換して、式を構築し、構築した式に魔素を通す事で魔法が発現する。一般的に魔素の属性変換はイメージで、式は詠唱で制御する物とされているのだ。


 しかし、俺はこの過程を省略する魔法を常時使用している。魔法名を言葉にして発する事で、脳にある記憶から強制的にイメージと式の構築を引っ張り出す。


 俺はこの魔法を「読み込み(リーディング)」と呼んでるんだよね。



 この「読み込み(リーディング)」をリアンは直ぐに理解して実践出来るようになった。属性変換に使う時間の間で発生する魔素のロスに、式を構築する間に発生する魔素のロスまで解決するから燃費はかなり良くなる。


 簡単に理解されるような物では無いはずなのだがリアンはかなり頭が良いらしく、直ぐに覚えてしまったのだ。




「学園楽しみだなぁ。ハヤトくんはどう?」


 クラガお父様の私室を出て二人きりになると、リアンはそんな事を聞いてきた。


「まあ、それなりに楽しみだな。リアンの近くにも居られるし」


 俺の発言でリアンは顔を真っ赤に染めて恥ずかしそうにした。





 最近リアンが更に可愛くなって来たんだよね。12歳になって少し女性らしくなって来たからか、こうやってからかうのが癖になってしまうほど可愛いく見える。



 ちなみに俺もしっかり成長しているのだが……顔や線の細さがとても女の子らしいね。胸やお尻の膨らみこそ無いけど、とても可愛いね。


 …………なんでや……身長がリアンと変わらない……どうしてや……12歳になっても男らしさが見た目に現れない……


 どこで間違えたのだろう?いや、間違えたのは俺じゃなく洗濯機様だよな。俺は悪くないはずだ。



 なんにせよ、これからしばらく入試に向けて勉強だな。




「……ハヤトくんと……同じ学園で……毎日一緒に登校…………」


 なにやらリアンが独り言を言いながらニマニマし始めた。


 ヴァーチ家の家族として迎えられてからしばらく、リアンは遠慮がちで自分の意見をなかなか言えなかったものだが……最近では思った事を素直に言えるようになったし、今みたいに心の声がだだ漏れになる事も増えた。


 心に余裕が出来た証だろうと俺は思う。


「そうだね。同じ学園で毎日一緒に登校出来るね」


 そしてこういう独り言に俺はいつも答える。

 何故かって?


「……え!?あ、また!……はっ、恥ずかしいよぉ……」


 こういう事だ。

 恥ずかしさで顔を真っ赤にして悶えるリアンはとても萌える。それに恥ずかしがりながらもとても幸せそうな顔をよくするのだ。


「二人で同じ学園に行く為にもしっかり勉強しないとね?魔法の訓練も念の為にしっかりやらなきゃ」


「う、うん!私頑張るよ!」


 イオ第2学園の入試は筆記テストと魔法実技テストの二つ。

 魔法実技は俺に関して言えば全く心配が無いだろうし、リアンも問題無いだろう。


 筆記試験にしても余裕なはずだ。それでも念の為に準備は怠らないようにする。



「じゃあこれから勉強しようか」


 俺の提案にリアンは二つ返事で肯定してくる。




「ハヤト兄リアン姉遊ぼ〜。……あ、また勉強してる!私も交ざるぅ!」


 二人でいるとミレニーがよく顔を出して、三人で行動する事が多い。



 リアンが可愛くなってきたように、ミレニーたんも天使から女神様にクラスアップした。


 俺の妹は何故こんなに神々しいのだろうか?可愛さという点に置いて、これほど素晴らしいものを俺は知らない。


 ミレニーたんマジ女神。見た目だけじゃなく中身もミレニーたんマジ女神。



 ちなみにヨガル兄はイスタラ騎士学園を卒業した後、インラ帝国の魔法騎士見習いとして軍の寮で生活している。



 そんな感じで毎日平和に過ごしながら月日は流れていった。


 そして俺とリアンはイオ第2学園の入試の日を迎える。

明日も19時頃に更新予定となります!


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