三章 第5話 心配性の親友
ギルドに登録した翌日、俺は教会に足を運んだ。またミアの知恵を借りるために。
あの日、トレイスを救うために『技術神』の封印を解いたことで俺の体には以前に増して不調が現れるようになった。それは襲い来る睡魔の強さのバラつきであったり、ふとした瞬間の頭痛であったり、筋肉痛の直りが異様に遅くなったことであったり……肉体にも魂にも負担がかかっていることが手に取るようにわかるほど多種多様だ。今朝は歯茎から軽く出血までしていた。
このままでは冒険者としての活動に支障をきたすどころか、そのうち倒れて起きられなくなってもおかしくはない。それだけの危機を感じるだけの状況なのだ。
実に都合のいい、身勝手な相談だとは自分でも思う。なにせミアからは厳重に釘を刺されていたのだ。パリエルにも止められた。なのに俺は自分の意思を貫いて無茶を選んだのだ。その後始末でまた頼るということがほめられたことでないのはわかりきっている。
それでも頼るしかないのは、俺の弱さだな。
「おはよ、シスター・ケニー」
「あ、おはようございます」
裏表のない笑顔で挨拶を返してくれるシスター。トレイスの一件で意識を失ってしまった責は、それが神の仕業だと言う結論に屋敷側が達したことから追及されなかったらしい。レメナ爺さんも抵抗しきれず意識を失ったのだからどちらにせよお咎めなしだっただろうが。
トレイスには加護を与える前に明かしていいことといけないことを言い含めておいたので、関係者一同はそれがエクセル神という神の仕業であることだけを知っている。その影響か、近日中にこの創世教会に祭られる他神の像に俺の物が加わることになったらしい。
少しでも布教ができれば本懐達成といったところだな。
「いつもの礼拝堂ですか?」
「ん」
護衛についてくれた騎士エスタに待っていてもらって、俺はシスターにお布施を渡してから奥に進む。3歳から通い慣れた教会はまさに勝手知ったるといったさまで、シスターの言ういつもの礼拝堂へと入室する。一番小さい礼拝堂だが最も東に位置するこの部屋には午前中なら気持ちのいい日差しが入るのだ。ステンドグラスなので外からは見えないが、その代わり差し込む光自体が極彩色である。
「ふぅ」
簡素な椅子に腰かけた瞬間、襲い来る強烈な倦怠感に辟易とする。こういう時は手早く天界に行ってしまうのが吉だ。そう考えて早速目を閉じた。
~★~
俺は転移の短い酩酊感を経て天界に移動した。外見は生前の姿を若くしたそれで、まとわりつく倦怠感や眠気はない。転移宮も相変わらず美しい。
「お帰りなさいませ、エクセル様」
鈴のような声が背後からかけられる。振り返ればそこには我が友人ロゴミアスを補佐する戦乙女、シェリエルが立っていた。いつも通りのワンピースに軽鎧を付けた正装で、可憐な作りの顔に張り付けたような笑顔を浮かべて。
「……久しぶりだ。機嫌が悪そうだな」
「滅相もございません。さ、主がお待ちです、参りましょう」
明らかにいつもより丁寧過ぎる口調でそれだけ言うと、返事も待たずに彼女はすたすたと歩きだす。どこからどう見ても怒っているか機嫌が悪いかだ。
「しばらく来れていなかったが、天界に変わりはないか?」
「さあ、存じ上げません」
「……」
振り返りもせず彼女はそっけない答えを寄こす。
「……ミアはどうしている?」
「今からお会いになるのに聞いてどうされるのですか」
「いや、それはそうなんだが……」
元々そこまで話題の多い関係でもない俺と彼女だ、会話はそこで止まってしまった。それからは長い長い廊下に足音だけが響く時間が続く。
シェリエルのワンピースドレスの大きく開いた後ろから白く滑らかな肌が見える。状況によって翼を生やして飛ぶことができる戦乙女や天使の服は背中が開いているのだとか。
そんな他愛もない話を思いだしながら、ただ彼女の後について宮殿を歩き回ることしばし、いつもより気持ち長い距離を歩かされつつも俺は天界の主の部屋へと案内された。
「失礼します」
シェリエルが押し開けた扉から中に入ると、そこは相変わらずの少女趣味全開な部屋だった。壁紙はピンクでフリルの多いカーテンやクッションが配置され、何の生物だかよくわからないぬいぐるみが置かれている。違いといえば、今日はテーブルセットが見当たらな代わりに水色のソファーが置かれている。
「久しぶりだな、ミア」
「久しぶりだな、ではないわ、エクセル!」
ソファーの上で大量のぬいぐるみやクッションに埋もれたミアから、開口一番怒声とともにクッションが2つ飛んできた。それをなんなくキャッチしつつ、シェリエルの機嫌が悪い理由を悟る。
「荒れてるな」
「荒らしておるのは誰じゃ!」
さらにクッションが2つ飛んできた。これもキャッチする。
「『技術神』の件か?」
「他にも心当たりがあるのかのう!?」
嫌味とクッションが飛んでくる。そろそろ抱えるのが難しくなってきた。
「すまない、心配をかけたな」
「そうじゃ、心配をかけたのじゃ!わしだけではないぞ?シェリエルやお主のところのパリエルやくれてやったキュリエルにもじゃ!」
「わかった、わかったからクッションをそれ以上投げないでくれるか」
「分っとらんわ!!」
「おわ!?」
こんどは一気に100個を超えるクッションがどこからともなく投じられ、柔らかい津波に俺はなすすべもなく飲み込まれる。
「お、おちつけ……というかクッションやめろ!」
追加のクッションがなだれ込み、俺は入室した扉から押し流されて外に転がり出た。大量のクッションに埋まったまま。流石にこの量になるとたかがクッションでも息苦しい。
とはいえミアの怒りのほどはよくよくわかった。それが神々の掟に抵触する恐れのある行動だったから、などと頓珍漢な認識でもない。彼女は俺が自分に負担の大きい手を打ったことに怒っているのだろう。
「本当にすまないとは思っている」
なんとかふかふかの山から脱出して居住まいを正し、まっすぐにミアを見てそう言った。
「すまないとは思っておっても必要に駆られたらまたするのじゃろう?」
「……」
半睨みでそう言われると俺も返す言葉がない。実際にそうだから。何度やっても俺は同じ状況なら同じ選択をする。
物言いたげな顔でミアが俺を手招きした。そして自分の横の座面をポンポンと叩く。こっちに来て座れと言う意味だろう。言われるがまま、クッションの山をかき分けていって腰掛ける。
「……お主は優しい男じゃ。それはよく知っておる」
先程までとは打って変わって意気消沈した声で彼女は言った。
「じゃがお主の優しさはお主自身には向いておらんのじゃ。それが周りから見ると辛く思えてしまう」
「……」
「わしらは神で、加護でもって誰かを救うのは使命の一つでもある。じゃが今は、お主は神であり人なのじゃぞ?」
だから天界に居ない間まで神の責務に忠実である必要はないと、そう言いたかったのか。それとも人の身をもっと慮らなければすぐに壊れてしまうと言いたかったのか。なんにせよ俺はその先が紡がれる前に遮った。
「だからこそだよ」
「……」
「人の目と神の目、人の力と神の力、その両方を持つ今の俺だからこそ、より多くの事を成せるんだ。そして成せることは成さなければ気が済まないのが俺の性分だ。そんな性分だからこそ、今ここにいる」
技術を極めたと言われて俺は神になった。こんな性分だからこそきっとそこに至れたのだ。そうでなければ神になどならず老齢に任せて輪廻の輪に、いや、それよりももっと早くに死んでいたことだろう。
「しかしそれでお主は辛くないのか?成せるというだけでひたすら人の為になることを成し続けるのは、その果てに疲れ切って倒れ伏す未来が見えておらんが故ではないじゃろう?」
そういえばミアは善神の総代でありながら友もなく永い時間を過ごしてきたのだった。
これは忘れていた俺のミス、だな。
「俺は別にただひたすら人の為に成すことを成しているのではないよ。ただそうしたい相手にそうする。心のままに、自分の好きなようにしているだけだ」
「……」
「それに心配して、こうして叱ってくれる友人もいるからな」
ミアも地上の存在が好きでそのためにずっと色々頑張ってきたのだろう。ただ孤独だったから疲弊してしまった。その未来だけは俺にはないものだ。それにたとえ道半ばで擦り切れて倒れるのだとしても、道の続きを歩いてくれる者がいれば、倒れた自分の事を知っていてくれる者がいれば、それはそう悪い終わり方じゃない。何かを残せるならそれでいいのだ。
「……お主は博愛主義者じゃなぁ」
俺の言葉にしばらく考え込んでいたミアはふとそんな感想を漏らした。
「三界にわたる最強の博愛主義者に言われるとはな」
「わしは博愛主義者ではないぞ?悪神やその眷属には徹底して厳しい態度を取っておる」
俺の言葉にミアが顔を背けてそう答える。
悪神側の者が議論のテーブルに乗る時点で博愛主義者だと思うのだが。
「はぁ、しかしこれでは叱るに叱れんではないか」
「いや、もう充分叱られた気はするんだが」
なんだか間延びした空気が流れ、これ以上お説教という雰囲気でもなくなる。そんな俺たちを見てシェリエルがようやく怖い笑顔から普通の笑顔に変わり、2人同時に少しほっと息をつく。お互いそれがなんだかおかしくて、小さく笑いがこぼれた。
ソファーがテーブルセットとお茶に取って代わられたミアの部屋、俺は彼女の正面に腰かけてそれらを口に運んでいた。
「さて、今回の問題じゃがな……」
「すまんな」
「気にするでないわ、元はと言えばわしの失敗じゃ」
そう言ってもらえると助かる。
「コホン、問題は2つあるのじゃ。1つはそもそも完成されておらん肉体に神の力が流れ込んだこと。もう1つはその時点でお主の体と魂の接続が不安定じゃったこと」
「前者は最初から予想されていた問題で、後者は先日相談した問題だな」
「うむ。前者だけならまだ悪影響を予測することはできるんじゃがな、2つが混じってどんな影響がでるかはわしにも分らん状態になっておる」
創造神にも見当がつかない状態と聞くと絶望的な混沌を思い浮かべるが、同じ神となった俺には分っている。案外神々はできることも知っていることも限られているのだということが。
「実際のところ、お主の体感しておる異変は何かないのか?わしとしてはそっちの方が気になるんじゃが」
「体感している異変か……そうだな、眠気のタイミングや眠さそのものがマチマチになったな」
「もろに不安定さが悪化しておるな」
「それと頭痛がある。筋肉痛が治りにくくもなったな」
「うむ……肉体側に出る症状も悪化しておるな。」
「わずかに出血もあった」
「相当悪い状態じゃな」
腕を組んでしばらく考え込んだミアは眉根を寄せる。
「出血はおそらく一時の負荷が表出しておるだけじゃ。しばらく待てば眠気の乱れと肉体の疲労くらいに落ち着くな。あるいは心理的にやや不安定になるかもしれんが、できるだけ無理をせずに経過観察くらいしかすることがない。あ、対処法じゃが、特に以前と変わりはないからのう」
「ないのか」
「症状の度合いが変わっても内容に合致する対処療法は1つじゃからな、当然じゃろ?もちろん出血や肉体の疲労には回復魔法を使うべきじゃが」
「まあそうなんだが」
やはりこれ以上はどうしようもないか。
自分でやらかしたことのツケだ、自分で支払うしかないだろうな。
「1つ確かなのはお主の肉体と魂の接続は今回の事でより一層歪んでしまっておるだろうことじゃ」
それについては俺も同意見だ。というより睡魔の襲来パターンの乱れを見ていれば誰でもそう思うだろう。
「くれぐれも今後わしがよいというまでスキルにかかっておる封印をとくでないぞ?今度は最悪肉体と魂の接続が断裂したりじゃとか、精神構造が致命的に変質したりじゃとか、まあ碌なことにはならんじゃろうからな」
「ほぼ死ぬということか」
「さあのう……」
肉体と魂の接続が切れれば死ぬわけだが、構造が変化した場合はどうなるのだろう。正直想像したくもない。
この前の話では15歳くらいになるまで封印を解いてはいけないということだったが、それもまたずれ込むのだろうか。もしそうなら今から6年以上もある。6年間、封印を解く必要に迫られずに生きるというのは、無理な気がする。俺の人生が始終平凡と縁遠いからそう思うだけなのかもしれないが、それはそれでやはり6年も無事と思えはしない。
「ところでミア、封印を解いたときの事なんだが」
ふと思いだした質問を口にしようとした途端、視界に微細なズレが発生した。まるでその景色を紙に写し取って、紙ごと歪めたように。そんな驚きを感じていられたのも一瞬。
「!?」
音も景色も気配も、全てが唐突に途切れる。暗転した五感のなかで状況を把握しようとしていると、思ったよりすぐにそれらは戻ってきた。
揺れる視界には白い壁と小さいものの荘厳な像。虹に染め上げられた日光はステンドグラスの窓から差し込んでいる。頬には冷たい大理石の感触が伝わり、左半身にはどこかに打ち付けたような鈍い痛いみがあった。音は何も聞こえない。
「……?」
混乱する頭でその光景を見続けていると、それが普段から使わせてもらっている礼拝堂であるということが分かった。俺が左半身を床に付けて寝転がっているのだと言うことも。
どうやら意識は天界から地上に戻され、肉体は椅子から落ちたらしい。これ以上ない形で悪影響を見せつけられた気分だが、その実これがどういう原因でどのような状態に陥っているのかはまったくわからない。
「ん」
慌てても仕方がないので勤めて冷静に体の確認を始める。手足に力を入れればちゃんと反応があった。眼球以外意識的に動かせないという最悪の事態ではないようだ。
「よいしょ」
手足が動くならとりあえず、そう思って体を起こす。やはり問題は感じない。最良なのはこの1回のみ天界から強制送還されただけというオチなのだが、流石にそれは虫が良すぎるだろうか?聖魔法が使えないとか、天界と接続できないとか、そういった厄介な事態になっている可能性は十分残っている。
「天にまします我らが主よ、癒しの力を与えたまえ」
一番簡単な治癒の聖魔法キュアを打ち付けた頬にかける。完全に意識がない状態で倒れたので受け身もとれず地味に痛かったのだが、微かな温かみとともに僅かな疼きは消えてなくなった。『聖魔法』は正常に発動しているようだ。
「……いける?」
これはもしかしたら虫の良すぎる展開になるかもしれない。そんなことを思いつつ、天界へと意識の転移を図る。
ゾクッ
「!?」
背筋……だろうか?もっと深いところかもしれない。よくわからないが、並々ならぬ悪寒が俺の体を支配する。怒り狂った竜の鼻先に立っているような、全身全霊が命の警鐘を狂ったように奏でる感触。しかしそれは圧倒的強者と戦う時の高揚感ではなく、ひたすらに魂の奥底まで凍えるようなものだった。このまま天界へ接続すれば死ぬ。そう直感するに足る怖気だ。
「……」
天界への接続を即刻諦めて集まりかけていた魔力を慌てて散らす。
むきつけな死の恐怖に小さく歯がカチカチと音を立てる。さすがの俺も純粋な死の気配には体が怯えずにいられないらしい。そのことに頭のどこかで少し面白さを感じる辺り、俺という奴は人間としてはかなり末期だ。
その後もスキル欄をチェックしたりしたが、スキルや称号に異常は見られなかった。残る懸念はこの怖気がいつまで天界との接続を阻み続けるのかということだが……こればかりは時々試してみるしかない。
「……帰ったら『神託』ためそ」
『神託』は意識を肉体から離すわけではない。今回の強制送還と怖気がこれまでの眠気と同じ原因、すなわち肉体と魂の接続障害であるなら『神託』での連絡は可能かもしれないのだ。
とはいえここはミアの神殿だ。神殿が巨大な祭具である関係上、ミアの系譜に連なる神官以外は魔力が変に干渉して高度な聖魔法を使えない。エレナ対策を考えなくてはならないが、『神託』による連絡は屋敷でするしかない。
物事は上手く運ばないものだが、それにしてもこの半年ほど酷くないだろうか?
~★~
わたしはその日、1人エレナと書かれた扉の向こうで喜びに転げまわっていた。集中しだすと無反応と言われるわたしだけど、それ以外の時は過剰反応と言われるほど感情が表面に出てしまう。今はその過剰反応の方だ。
あ、でも過剰ってほどじゃないのかも。なにせわたしがこうして転げまわっているのは新しいスキルを手に入れたからだ。
スキルを手に入れるためには多大な時間と繰り返しての練習が必要にるというのが世の中の常識らしい。でもアクセラちゃんはちょっと違うと言っていた。スキルには取得するための条件がいくつかあって、それさえクリアできるなら時間はそうかからない、と。
半年ほど前に書庫で見つけたスキル大全という本で気になった『隠蔽』スキル。その効果や関連する物語、逸話から大まかな条件を割り出してずっとこそこそ練習してきた。侍女の皆に隠れてお屋敷を探索したり、アクセラちゃんに気付かれないように後をつけてみたり、レメナ先生にばれないように魔力糸を張り巡らせてみたり。
そしてとうとう、わたしはアクセラちゃんの言っていたことが本当だと身を以って知ってしまった。最初からアクセラちゃんの言う事は信じているけど、どうしても実験してみたくなってしまった結果だ。
「えへへ……『隠蔽』、Lv1だけどとれちゃった」
最近ずっと様子のおかしいアクセラちゃんだけど、きっとわたしがアクセラちゃんの言っていたことをきっちり証明してみせたって報告すれば喜んでくれるはず。今までだって色々見つけて報告すると喜んでくれたし褒めてくれた。
それに今回はアクセラちゃんの『完全隠蔽』と同じ系統のスキルだ。これで一緒にスキルを使って色々できるかもしれない。さすがにもうかくれんぼはしないけど。
あ、でもまだ言わないでおこう。レベルがもっと上がって、アクセラちゃんに気付かれなくなるまでは。このまま頑張ればそう遠くないうちに……。
ようやく五章が書きあがりました。
連載では序章と書いている部分を書き溜めでは一章とナンバリングしているので、
読者の皆様から見たら今連載中の次の章、四章にあたります。
この章が結構長いのでまだまだ先ですが、一応そこでまた大きな区切りになる予定です。
五章(連載基準)からはいよいよ少女と呼べる年齢になったアクセラとエレナがイチャイチャ、
もとい懸命に学院で生き抜いて行く物語になります。乞うご期待!!
~予告~
アクセラを襲う神の力の揺り返し!
あらゆる時空が混じり、ありえない未来が現在と混在し始めた・・・!
次回、太ももに突き立つ刃
アクセラ 「ターバンのガキィ!!って、私に変なネタばっかりさせるのそろそろやめて!?」
エレナ 「アクセラちゃんノリいいもんね」




