十二章 第29話 王太子ネンス
冬休みも残り少しとなったある日、俺とエレナはネンスに呼ばれて富裕街へと向かった。
指定された場所は高級そうなレストランの奥の個室で、外には近衛騎士が二人立っていた。
「久しぶり、ネンス」
「お疲れさま、ネンスくん」
「ああ、なんだか本当に久しぶりな気分だが、よく来てくれたな」
疲れた顔で笑うネンス。
王太子になってからこちら、ほとんど会うこともなかったが……ずっと仕事詰めだったのだろう。上手く化粧で隠しているが、目の下に薄っすらとクマができている。
「失礼いたします」
店員がやってくるので簡単に飲み物と茶菓子を頼むネンス。これだけの付き合いだ、俺たちの好みもきっちり押さえてくれている。
部屋の中に三人しかいなくなった瞬間、俺は『完全隠蔽』で盗聴の可能性を潰す。
「忙しい?」
「ああ、お陰様でな……トワリの反乱の一件が私にとって一番の功績だからだろうが、思った以上に軍務を振られることが多くて、少しどころではなく疲れている」
「軍の運用とかってこと?」
「それもあるが、もっと突発的で単発の案件が多いな。長期的な仕事は、冬休みが終わった途端に離れなくてはいけなくなる」
学生、戦士、王太子。三足の草鞋を履いて走らなくてはいけないのが、今のネンスの辛いところだ。
けれどマレシスの死以降、ずっと追い求めてきた権力と戦闘力だ。今が試練のときであり、踏ん張り時でもある。
「がんば」
「ああ、頑張るさ」
彼は疲れた顔で、しかし力強く頷いた。
「さて、わざわざ来てもらってすまないが、仕事が閊えていてな。手短に済ましたい」
「ん」
申し訳なさそうなネンスに俺は頷いた。
むしろ本当なら俺たちを王宮へ呼びつけるのが王太子としての筋なのだろう。使節団との鉢合わせするのを懸念して富裕街にしてくれているのだから、感謝すべきはこちらだ。
「依頼?」
「いや、そうではない。ただ近いな。お前たちの冒険者としての意見が欲しい」
そう言うと彼はテーブルの端に置いてあった一枚の巻紙を広げる。
それは王都近郊の天領を示した地図だ。
「わぁ、すっごい正確な地図!」
「騎士団の物だからな」
エレナの顔が一気にほころび、ネンスと俺は苦笑を浮かべた。
しかし軍事行動に使うための物だけあって、たしかにソレはよくできていた。王都と学院、ダンジョンや森、川の曲がり方に至るまで俺の体感とほぼ一致している。
「ここを見てくれ」
ネンスは彼にとっての手前、北側の一か所を指した。
なだらかな小山がいくつかとその横に森のある場所で、ドゥーナス丘陵と書かれている。
「えーっと……たしか岩山だよね。利用価値がなくて、しかも街道からも遠い。岩オークの巣がある」
「さすがはエレナだ。説明いらずで助かる」
「ん、自慢の弟子」
「お前を褒めたわけではないぞ、アクセラ」
ネンスが呆れたように笑ったのとほぼ同時、扉をノックする音がした。
俺は『完全隠蔽』を一時的に消し、エレナが地図を丸め、ネンスが入室を許す。
音もなく扉を開けた店員がカートを押してやってきて、飲み物と菓子を三人分サーブしてくれる。
(岩オークか……)
店員の作業を黙して待つ間、俺は話題に上った魔物のことを思い浮かべた。
岩オークはストーンオークとも呼ばれるオークの亜種で、ギルドでの単体危険度はDよりのC。身長2m程度の人型で分厚い脂肪からくる防御力と、その下の筋肉からくる怪力が自慢のシンプルな魔物だ。
見た目は腐った豚の死体を極端に肥満体の人間に合成したような醜悪なもので、灰褐色の肌は全体的に岩石質になっている。この皮膚が天然の鎧として機能するので、通常のオークより遥かに武器に対しても魔法に対しても硬い。
ただ頭が悪く遠距離攻撃の手段を持たず、特別耐性があるわけでもないので、距離を取って魔法使いで殴るのが定石。
(繁殖力が高いから、群れになるとちょっと面倒だな)
そもそもオークは同族意識の強い魔物で、鼻が異様に利き、フィジカルが強く、馬鹿ゆえに一度戦闘状態になると恐怖を持たない。数の暴力を発揮しやすい性質が揃っているのだ。
「オーク討伐?」
「でも依頼じゃないんだよね」
店員が去ったのを確認し、俺たちはネンスに問うた。
「そうだ。割り当てる人員についての相談に乗ってほしい。騎士ではなく冒険者を使いたいのでな」
頷く彼に俺とエレナは顔を見合わせ、怪訝な表情をお互いに見せ合う。
「なんでこんなところの?」
王都ユーレンから北に伸びる街道。それを一日ほどかけて進んだところにはペリネスト要塞と書かれた建物が描かれているが、そこから道は大きく東寄りに曲がっている。
対してドゥーナス丘陵は北北西に草原をもう半日突っ切った場所にあり、周囲には人里一つない様子。そしてエレナの知識によれば岩山に利用価値はない。そこは国内にいくつも点在する、人間の生活圏と被らない自然の領域……言い換えれば魔物の世界だ。
「お前たちの疑問は当然だ。実際、その周りには村も何もない。自由村落もおそらくはないだろう」
確実にとは言えないが、とネンスは付け加えた。
国の管理下にないのが自由村落なので、そこは仕方がない。
「ここに森があるだろう」
トンとネンスは丘陵の東隣りに描かれた狭い森を示す。狭いと言っても地図上での話で、逆に言うと地図に描かれているからにはそれなりに深いはずだ。
「記録を見たところ、ここは昔、開拓予定地の一つとして検討されていた場所らしい」
「それだけ豊かな森、ってこと?」
「今からそこを開拓する?」
俺たちの疑問に彼は首を振った。
「いずれは開拓して都市を建設するのもアリかもしれないが、今はそれ以前の段階だ」
頭痛を堪える様に蟀谷を揉み解す王太子。
彼は一口ハーブティーを飲んでから、もう一度森の横をトントンと叩く。岩山とは反対側になる森の端を。
「ここに旧トワリ領難民がキャンプを張っている」
「……なるほど、難民問題」
「そういうことだ」
旧トワリ領難民とは名前の通り、トワリ侯爵の反乱が発端となって生じた難民のことだ。
彼の異端者の事件はインフラの機能不全、外壁の破損、神塞結界の不安定化、そしてなにより虐殺の忌まわしい記憶という深い爪痕をあの地に残した。もう故郷に住みたくない、新天地に移りたいと言う領民は、かなりの数に上ると聞く。
もちろん国も無策ではない。ザムロ家を責任者とした都市の復旧と再建、近隣領主による難民受け入れ、国軍を派遣しての魔物狩りと治安維持。それに近く、創世教会総本山より纏まった食糧援助がされるとも聞く。
「えっと、それがなんで天領の端っこにキャンプを立てる話に……?」
ピンとこないようでエレナは首を傾げるが、俺はすぐさまその理由を察した。
「新天地に王都を選んだ人たちが、思ったよりいた?」
「アクセラが正解だ。お前は政治に頓着しないと思っていたが……」
意外そうに目を丸くするネンスに俺は肩をすくめてみせる。
「えっと……?」
相変わらずエレナはピンと来ていない様子。それも仕方のないことだ。なにせ彼女は生まれながらに上流階級、支配者層に属する人間なのだから。
しかし俺は違う。俺の大本の生まれは奴隷。難民より下から始まった人間だ。それだけに彼らの考えていることは、直感的に理解できた。
「夢だよ、エレナ」
「夢……?」
「そう、夢」
難民たちは旧トワリ領に残って救済を受け入れることにも、周辺領地に同化することにも、明るい将来を見いだせなかったのだろう。だから王都を目指した。目の前のリアリティある閉塞した未来ではなく、遠くにある都に夢を見出した。
「王都なら仕事がある。王都なら安全。王都ならチャンスがある。そんな風にね」
「……」
ネンスは何も言わず目を閉じ、黙した。
「え……だって、そんな、そんなキラキラした場所じゃないよ?」
エレナが王都のリアルを一言で口にする。
(そうなんだけど、ね)
王都だって結局は人が住んでいるだけの場所。誰もに平等なチャンスがあるわけじゃないし、凋落してスラムの住人になり果てる可能性だってある。むしろ難民として救済の手を差し伸べられている状態の方が安定することも、当然ながら考えられる。
でも、それは実際に住んでいるからこその感想だ。彼女にトワリ領から見た王都の輝かしさは、きっと分からない。
「その部分の納得感は、また後日考えてもらえるだろうか。すまないが今は話を進めたい」
「あ、ご、ごめん!」
少し焦れた様子のネンスに言われ、エレナは慌てて疑問の表情を引っ込めた。
こういう切り替えの早さは、この一年で身に付いた重要な能力だ。
「ん」
あまり直接的に褒めるのも子ども扱いがすぎる。そう思って、そっとハニーブロンドの頭を撫でるのに留める。
「いずれにせよ、反乱は首謀者を討っておしまいとはいかない。エレナの功績を過小評価するわけではないが」
「大丈夫、それは、分かってるから」
たとえそれが政治的なものでなくとも、賛同者など一人もいない愚行であっても、大貴族が反乱を起こしたのだ。問題はあちこちに波及し、そう簡単に消火はできない。
「王都を目指した難民はキャラバンを編成した。彼らは無事この王都に辿り着き、幸か不幸か受け入れられた」
「え、受け入れられたの!?」
続くネンスの説明が想像と真逆だったのだろう、エレナは困惑を露わに俺の方を見る。
「夢が叶ってしまった。それが問題、でしょ?」
「そうだ。彼らの成功に続こうと第二、第三の難民キャラバンが押し寄せた。しかし王都にそこまでの人間を受け入れるキャパシティはない」
王都は確かに大きな都市だが、古い都市でもある。拡張はしているが、すでに食料や仕事、住処といったキャパシティはパンパン。
対してトワリ領は北側最大の領地を誇り、人口もかなりのもの。王都を目指す難民の割合は多くなくとも、パイが大きければピースもデカくなるのである。
「受け入れを断った?」
俺が言うと彼は重苦しく頷いて、ユーレンから東に行った場所にあるナルヌクという都市を指さす。天領における第二位の都市だ。
「彼らは次にこちらへ流れた。しかしナルヌクはすでに人口問題を抱えている」
第三位、第四位の都市も指さしてネンスはどれも似たような状況だと語る。
「情報の伝達は遅い。あとからあとから難民はやってくる。やがて都市に入れない難民は押し返され、とりあえずの生活ができるキャンプを作り始めた」
彼はドゥーナス丘陵に戻っていくつかの場所を示す。
「ここには細いがいくつか川が流れている。手付かずの森は食料の宝庫でもある。なにより街道から離れているから、あまり手出しをされないと判断したのだろう」
自由村落のように自分たちのキャンプが不法なものだと、追い払われることを危惧したのか。
(いや、でもネンスがわざわざ騎士や軍じゃなく冒険者で対処しようとしているのも、刺激することを危惧して……?じゃあホントに強制立ち退きもあり得るのか)
中途半端に現実が見えている分、捨て身の大博打に出た昔の俺よりタチが悪いかもしれない。
ともあれ、思った以上に難民との関係は良好と言い難いようだ。
「え、でも魔物は?」
「多少の魔物ならキャラバンにも冒険者や元兵士がいるから倒せる、と思ったのだろうな」
(中途半端に楽観的。最悪だな)
楽観主義と現実主義が都合よく入り乱れるのは破綻の兆候だ。
「実は他にもいくつか、危険な場所にキャンプが生まれつつある。しかしここが最悪だ」
「だろうね」
俺はため息を吐いて頷いた。
「冒険者が不意に遭遇して死亡する魔物の一位がオーク」
森や荒野、川辺など意外なくらい広いエリアにオークの亜種は分布する。そして奴らは一様にゴブリンやウルフと比べ物にならないくらいタフで筋力があり、なにより圧倒的な防御力と重量を備えている。
鍛え上げた冒険者や兵士でも間合いやタイミングを少し間違えただけで、オークを殺しきれず、逆に頭を潰され殺される。そういう敵だ。
「らしいな……Cランクの、ボリュームゾーンの冒険者でそれだ。難民やそれに帯同してきた冒険者には厳しいだろう」
俺とエレナは彼の言葉に深く頷いた。
冒険者として生きていく中で遭遇しうる一般的脅威の最上級がオークであるなら、それは普通の人間にとっては「死」そのもの。
「この問題が喫緊である最大の理由は……キャンプ付近の岩オークの巣の規模だ」
「何体くらい?」
「推定二百」
「二百……」
中々の規模だ。放置できる群れのサイズとしては限界かもしれない。それを超えると群れが二つに分かれて住処を変える可能性もある。
「オークは臆病で慎重だから、それで今は事態に動きがないってことかな」
「ああ、我々もそう見ている」
オークは馬鹿だが慎重だ。見慣れない人間が集団でやってくれば、とりあえずしばらくは息をひそめて様子を見る。しかしいずれは数の暴力でどうにかなると察して雪崩れ込むことだろう。
「指示に従わないといっても、彼らも国民だ。助けないわけにはいかない」
「分った」
友達として、また秘密を共有する仲間として、彼が政治の場で評価されるのは喜ばしいコト。逆に失点となれば一蓮托生、困った事態となる。
「前提として、私たち雪花兎には頼まない?」
「頼んでくれたら、たぶんニカちゃん加えた三人で二百体全部始末してこれるよ?」
「ん」
エレナがすっかりマルチタスクの魔法要塞と化してしまったので、何の冗談でもなく可能だ。彼女の後方にもしもの護衛としてアレニカを配置し、狙撃で直掩と間引きをしてもらえば万全だろう。俺はその間、魔法が降り注ぐ前線で飛んだり跳ねたり遊び放題である。
悪くない提案だと思うのだが、ネンスは苦笑を浮かべて首を横に振った。
「お前たちは少々目立ち過ぎだ、これ以上やると貴族に引かれるぞ」
「ん……」
それはまずい。
「それに私の戦力としてのイメージがつくのも好ましくないだろう?」
「あー、まあアクセラちゃん使徒だしね」
「ん、そういう」
あまりネンスの配下として俺が認識され過ぎると、使徒であることを明かしたときに政治的利用だと言われかねない。武力も立派な政治力なのだから。
ただそれだけが理由ではないようで、ネンスは唇をへの字にしてこう付け加えた。
「それとこの仕事、ルロワ政務官長が関わっているのでな。あまりお前たちや、ましてアレニカを関わらせたくない」
「あ、うん。それはダメだね、わかった」
すぐさま納得して引き下がるエレナ。だが俺はまったくピンともポンとも来ない。
「誰?」
「むぅ、少しは覚えようよ……ニカちゃんのお父さん!」
「んー……確かにダメ」
アレニカを縛り、傷つけ、そしてそのまま放置したような父親だ。当然、彼には彼の言い分があるのだろうが、彼女の友達である俺たちが斟酌してやる義理はない。
そんな男のそばに自分たちから行くのは愚の骨頂である。
「というわけで、冒険者とその運用について聞きたいのだ」
改めて言うネンスに俺たちは頷いた。
「黄金の探索隊は?丁度王都にいるんだし」
「彼らか……聞いたぞ、喧嘩を売ったそうだな」
エレナの提案は、なぜか俺への非難がましい視線に繋がる。
「愉しかった」
俺は俺で悪びれることもなくピッと指を二本立ててヘラっと笑う。
「はぁ、お前と言う奴は……まあ今はいい。確かに彼らを動員できれば箔もつく。難民も若き英雄たちの出動には喜ぶだろう」
とはいえ雇えるかどうかは微妙なところだとネンスは言う。なにせ黄金剣率いる例のパーティ、ほとんど依頼は受けずに魔の森へ潜ってばかりなのだとか。
何が彼らをそこまで駆り立てるのかは分からないが、一つの目的に特化したパーティに他のことをさせるのは中々骨が折れるのも事実。
「声は掛けてみる。他には?」
「ん、ならオンザ。下ギルドのBランク筆頭。実力は十分Aだけど、ソロ」
「ソロか」
表情を曇らせるネンス。
「でもオンザさんなら現場指揮とかできるよね」
「見た目に似合わずね」
すぐさまフォローするエレナ。俺はそれに頷く。あの男は本当に三枚仕立てのモヒカンという気の狂った髪型さえ無視すれば、驚くほど有能な冒険者なのだ。
「そうなると合わせるべきはどうなる?」
「あんまり冒険者を知らないから……ん、Cランクパーティ銀影。人数が多いし魔法使いもいる」
「あ、この前ダンジョンで挨拶された人だね」
「そ」
学院暮らしで知り合いなどほとんどいないと思っていたが、一つ出てくれば特徴的なパーティがいくつか思い出された。それは下ギルドで顔を合わせた連中や、銀影のようにダンジョンでたまたま会った連中、あとはオンザの紹介で挨拶だけした連中などだ。
「Bランクパーティのドラゴンスケール、拠点防衛が得意だったはず」
「それから豚殺し同盟さん、この人たちは絶対!」
「ん、必須。捻じれ角のゴトーもオススメ。逆転魔槍のバーナビーも」
「まてまて、メモを取るから一気に言うな!あと豚殺し同盟とはなんだ!?」
慌てて紙とペンを取り出して書き留める王太子。
豚殺し同盟はオーク専門なので今回の依頼にうってつけだ。
「ヘルターさんもいい人だよね。珍しいタンクのソロだし」
「あと鏑矢ヘッドショット団」
「うんうん、鏑矢の人たちは外せないね!」
「またトンチキなパーティが……!」
「弓兵四人とタンク一人のイロモノパーティ。でも腕はいいから、オンザの下に置くならオススメ」
ネンスのメモに鏑矢の名前が加わり、オンザとの間に線が引かれる。
「あとは……」
それからはエレナと二人で思いつく限りの任務に適した冒険者を上げてやった。
「魔物食研究会。数日掛けるなら竈番にいい連中」
「オークは人型だ、食わせようとするな!」
「熊裂きのガンナさん、オンザさんと仲は悪いけどオークより頑丈だよ」
「筋肉森歩き隊。イヴァンの従兄弟がリーダーのバッファー集団、五人組」
「イヴァンみたいなのが五人もいるのか……!?」
「Cランクのニドーさんとか。星の狩人っていうパーティね」
「Dランクだけど運搬力のある粉引き同好会。参加は契約先のパン屋次第だけど」
「待て!色々と待て!それはただの粉屋ではないのか!?」
「それからね……」
「くるみ割り兵団も……」
「おいアクセラ、真面目にやれ!!」
出せるだけ出したあと、ネンスは感謝しながら疲れた顔でこう言った。
「私が即位したら冒険者の名前に良識を求める法を出したい……」
Sランクでも尻狩りのジョンとかいるし、無理だと思う。
あと2話で章完結!
あと2話でお休み!
なお休暇と言いつつ必死に小説を書く期間である(白目
↓一応予定↓
8月5日(土)十三章第1話
※たぶん恒例の間章を特別連続更新!とかは無理ですゴメンナサイ
※本文が大変難航しています、遅れたら許してやってください……。
~予告~
オルクス家を挟んで対立する二つの派閥。
老いた身に武神を宿す両当主が語り合うは何ゆえか。
次回、公爵と侯爵




