九章 第13話 船上のブートキャンプ
船上生活2日目の昼過ぎ。今日も流れの穏やかな部分を進んでいるので学生たちは平和にそれぞれの船旅を満喫していた。まあ、一部の貴族出身者は狭いだのなんだの不平を垂れているが、取り巻きくらいしかまともに取り合っていない。
「それで、急に集まれとは一体何事だ。しかもこんなところで、こんな格好で」
ゴキゴキと首を鳴らしていると律儀に学院の練習着を纏ったネンスが訝し気に尋ねる。こんなところとは船の後ろ甲板で、昨日の晩にアレニカが試射を行ったところだ。ここは広く平らでこの旅の間は学生が体を動かすのに使っていいとされている。実際、船縁から岸を眺める生徒もいれば別の生徒と魔法の練習をしている生徒も見られた。
「船の上でできる鍛錬をする」
「まあ、そんなことだろうとは思ったが」
揃った面子を見て彼は言葉を切った。言いたいことが分からないでもない。俺、エレナ、ネンス、レイル、それにアレニカが同じ格好で集まっている姿は傍目に目立つ。特に普段からロングスカートとドレスしか纏わないアレニカ。彼女は膝までむき出しのハーフパンツ姿でネンスの前に立つのが恥ずかしいらしく、顔を赤くして裾や襟を弄っている。見ていていじらしく可愛らしかった。
「1日怠けると技は3日分落ちると言われる。取ったら失わないスキルとはそこが大きく違うところ」
「む、たしかにそうだな」
夏の間に鍛錬ができない日もあったのだろう。ネンスは難しい顔で押し黙った。
「努力した分だけ高みに上れる。でも怠るとそれだけ失う。刀剣の手入れと同じ」
「あー、剣って整備しないとすぐ錆びるしな。魔物切った後もすぐに血を拭いて、軽く砥いで、油塗って……もう慣れたけどよ、ガキの頃は嫌だったぜ」
「そうなのか?」
「まあ、ネンスは知らなくても仕方ねえけど……」
レイルにとって武器の手入れは一番最初に学ぶことだったのだろう。しみじみと語る口調には苦みと達成感がこれでもかと籠っていた。それに対してネンスの驚きの軽いことと言ったらない。彼の武器は手入れにも専門の職人がついて一括管理していたという。馬の世話にしても鎧のメンテナンスにしてもそうだ。最高の道具を最高の状態で捧げられるのが王族というものなのだ。が、俺はキッパリとノーを突きつける。
「駄目。今回で学ぶように。普通の鋼の剣もあるでしょ?」
白陽剣は不滅の神器、そのコピー。金属もコアもサンストーンも無限に近い耐久を誇っている。刃を砥ごうものなら砥石が擦り切れてしまう。私のそうした意図は彼にも伝わったようで、ネンスは少し首を傾げてからこう言った。
「普通の剣か、一応ある。鋼ではなくコンクライト製だが」
「はぁ!?」
「コンクライト……」
「普通の剣だって……」
ざわめきがレイルだけでなく甲板のあちこちから視線を飛ばしていた生徒からも上がる。思っていた反応と違ったのかネンスは困ったように周囲を見渡すが、こればかりは俺も唖然とした。
「コンクライトの剣を普通の剣って言うのやめようぜ!?B級冒険者でも中々手が出ねえような高級金属なんだぞ!」
「そ、そうだったのか」
いち早くツッコミを入れたレイル。しかしやはり王子はピンときていない様子だった。
Bランク冒険者も王族からみたら庶民か……。
コンクライトはわずかに赤みがかった金といった色合いの軽い金属で、加工がしにくいものの非常に頑丈。しかも魔力伝導率がミスリルに次ぐ高さでありながら粘性や靭性にも富む刀剣向きの鋼材なのだ。白陽剣に比べればそりゃあただの金属だろうが、普通の剣扱いはあんまりだ。
「王室が所有するレベルのコンクライトの剣。オルクス領の領主屋敷、3か月の生活費と同じくらい。使用人込みで」
「それほど高価な剣だったのか……」
「いやぁ、それはウチが伯爵家にしては慎ましい生活をしてるからだと思うよ?たぶん儲かってる伯爵家だと1カ月で消費するんじゃないかな」
エレナから訂正が入るものの、実際にウチの支出と比べればそのくらいの金額のはずだ。
オルクスってやっぱり貧乏だよね。まあ、困ったことはないけれど。ほとんど。
「とりあえず、剣の手入れは覚えて。自分でできて困ることはない。冒険者をするなら必須」
「あ、ああ」
「スキルで戦闘中くらいは血糊を抑えられる。でも最後は手入れしないと錆びて折れる。コンクライトは腐食耐性が高いけど錆び知らずじゃない」
コンクライトの剣を、ウチの三か月の支出分の剣を錆びで折ったなどと、到底許されるものではない。剣士としても税金で予算を賄う王族としても。
「その、ちょっと気になっただけなのですけど、錆びって何なんですの?」
それまでずっと黙っていたアレニカからの素朴な疑問。さすがに錆びそのものを知らないわけじゃないだろうから、彼女の質問は錆びとは本来何が理由でできるものなのかという問いのはずだ。
「錆びは金属が酸化してできる。林檎を切って置いておくと茶色になるのと基本的には同じ」
「ああ、なりますわね」
「血にも鉄が含まれている。それは錆びと似た状態で、剣に着くと酸化を加速させる。生き物の油も。植物や鉱物の油でコーティングするといい」
血が鉄臭い理由と絡めると理屈を完全には理解できないものの、なんとなく感覚的なところで分かってもらえたらしい。アレニカは興味深げに頷いた。
そういえばこの娘は勉強が得意だったか。エレナよりノートは綺麗らしいし。まあ、今はいいか。
「例えば私の刀」
喋りながら紅兎を抜いて逸れそうになった思考を戻す。
「刃毀れは切れ味を落とす。そこから更に刃が欠けることもある。だから砥ぐ。でも砥ぐと剣は擦り減る。擦り減れば軽く脆くなるけど早く振れるようになる」
軽く薄紅の剣を振って見せる。
「知ってる?武器のスキルにはその武器を頑丈にする機能が大抵ある」
「だな」
「ん、ならこれは?スキルで振るう剣は、どこかで急に折れる。だから定期的に、折れる前に交換する」
「そうなのか?」
「付与魔法で頑丈にした模擬武器と同じ。あれも急に限界が来て折れる」
騎士の剣は、統計を取ってみると実は交換頻度が一定だ。それは振るった回数などに応じている。対して技術で戦うエクセララの剣士はスタイルによって千差万別になる。
「あー、確かに結構交換はするよな。ていうか、技術だとそうならねえのか?」
「必ずしもならないわけじゃない。でもスキルで使う剣よりは寿命が長い」
「どうしてですの?」
「使った後に研ぐのはどちらも同じ。でもスキルは剣の状態に合わせて微調整されない。頑丈にして折れにくくするだけ」
薄っすらと油膜を纏った相棒を見せる。見ただけでは鍔元から帽子まで均一な赤ミスリルと黒節鋼の合金だ。ただ振ってみると重心が昔のそれとは違っている。
「剣とスキルの動きが合ってないから、少しずつ負荷が溜まってる?」
「ん、エレナ正解。剣の弱い所は頻繁に変わる。切れ味も一定じゃない。それを強化だけして同じように振るうから、どこかで強化の範囲を負荷が超えて急に折れる」
スキルによる強化はおそらく剣の耐久を倍率で上げているわけではなく、剣の構造に及ぶダメージを抑えているのだ。貫通するダメージが累積して脆い部分が弱くなっていき、ある日その貫通分で限界を越える。その時、突然剣が折れる。
「刀の状態が自分で把握できればそれに合わせて使い方を変えられる。そもそも剣が100本あれば打ち上がりも100通り。もちろんスキルによって均質化はしてる。でも鋼材、職人、道具が違えばスキルが同じでも違いは出る。そこだけは制御できない」
「お前が言うことが正しいとして、合わせられるものなのか?」
ネンスが慎重派な質問をしてくるのも、もう分かっているので再度刀を見せつけた。我ながらよく磨き込まれ、塗ったばかりの油膜が日差しを照り返す美しい業物だ。刃長およそ65cmほどで今の俺にはそこそこ使いやすい。
「お前の愛刀だな……?」
首をかしげるネンスに俺は言う。
「この紅兎、最初は拳一つ分長かった」
「拳一つ分!?」
といっても俺の拳だぞ。お前ら現役の男達にくっついてるハンマーみたいな拳じゃない。
「折れたことはない。砥いで砥いでこの長さになった」
このままいけば紅兎はそのうち刀を引退して包丁になるだろう。それもまた刀の味わいというべきか、相棒の余生としてエクセララでは意外とメジャーなものだ。
「ちょっと待て、その刀は何年使っているんだ?」
「もう6年になる」
「嘘だろ……」
レイルが珍しく息遣いのような声で驚きを漏らした。それだけ彼らにとって、刀剣が長持ちして擦り減っていくという感覚は新しいものなのだ。
「本当。これは特殊な例としても、剣を大切に使うことは戦士としての命運を分ける」
「……分かった、覚えるとしよう」
ネンスは戦士ではなく王子だ。それでも彼の中に戦士への憧れは息衝いている。そう感じさせる返事だった。
「ん。じゃあ鍛錬に入る。まずは基本。筋肉と持久力。次に技」
「筋トレか、楽しいよな」
話題が自分の最たる得意分野になったことを悟って赤髪の少年はニカっと笑った。
「私はあんまり好きじゃない。意外とエレナが好き」
「そうだね、わたし結構筋トレは好きだよ。頭空っぽにしててもできるし、息抜きにちょうどいいんだよね」
息抜きに筋トレ。間違っているような、そうでもないような。
「人間、頭ばっかり使うと疲れてても寝れなくなるからね。だから頭脳労働が多いわたしは時々体を疲れさせないといけないの」
どこか言い訳じみた台詞だが実際そういう側面はある。
「そうなのか?」
「お前は逆だからあまり気にしたことがないのだろう?」
「頭使ってねえって言いたいのか!?」
にやりと笑う友人にレイルは拳を振るわせるが、ここにお前の味方はいない。
「え、使ってるの?」
「使ってねえけど!」
迷いなく聞き返したエレナもエレナだが声を大にして自分から肯定するのもどうかと思うぞ。
「ふふ、とりあえず部屋でもできる鍛錬。アレニカは初級」
体力が絶望的にないアレニカには布を敷いてあげ、肘までを床に付けてする低レベル腕立てや体操に毛が生えた程度の運動を教える。人前で丈の短い服をきて運動するということが耐えがたく恥ずかしいのか、髪色くらい顔を赤くしながらも彼女は素直に従った。自分でも非力な己に思う所があるらしい。
「ネンスは中級者向け」
「ちょっと待て、何故私がレイルやお前たちと違うメニューなのだ」
予想通り食って掛かるネンスにデコピンを飛ばす。
「心技体は連動こそすれ、別々のもの。ネンスは王子の仕事もあるから、私たち3人ほど鍛錬に時間がさけない。技はともかく、体は仕上がり切ってない」
「……鍛え込みが足りないということか?」
少年は額を抑えて唸る。
「長期的に見ると。でもこれ以上の負荷は体を壊す。それに体力を使い果たせないでしょう?スタミナはエレナとレイルの方があるし」
「ぐ……」
ネンスは俺に比べればとんでもなく大きく思える。デコピンだって腕を目一杯伸ばしてようやくしっかりデコに入るくらいだ。しかしレイルほどではない。彼にはちょっと飛び上がるかベッタリくっつくかしないと届かない。そこに筋肉量となると更なる差がつく。もちろんそれは仕方のない事でもある。レイルは厳格な父によって万能の騎士になるべく多角的な鍛錬を受けているし、俺とエレナも筋肉を付けられない幼少期から体力と地力を上げるべく鍛えてきた。差が出ていなくてはおかしい。
「トレーニングはキツければいいわけじゃない。最適でなくては意味がない。分かったら捻じり腹筋とグーで腕立てする。安心して、まだそれ準備運動だから」
「……分かった」
しぶしぶネンスはアレニカの隣の甲板に伏せて体を苛め始めた。途端にアレニカが壊れたように倍速で腹筋を始めたのは、まあ恋する乙女のエネルギーってすごいよなとだけ想っておこうか。
「レイルとエレナは倒立腕立てから。片腕でいける?」
「はーい」
「おう」
2人はこともなげにその場で逆立ちになり、片腕を背中に回してからまったく足をブレさせることなく腕立てを始めた。
「ふん!ふん!ふん!ふん!」
「レイルうるさい」
鼻息荒く力を込めるレイルと黙々とこなすエレナ。腕が曲がって伸ばされる、その単調な運動の度に白いコットン生地の胸元が大きく揺れるのは、ちょっと何か考えた方がいいな。揺れを抑えてくれる鍛錬用の下着でも倒立状態まではカバーしてくれないらしい。逆立ちかどうかで揺れが変わるほどない俺には無縁の視点だった。
「ん」
最後に俺も逆立ちをする。片腕で紅兎を真横に構え、体を支える手は全面でなく指だけを地面に着けて。こうすることで指の筋力も鍛えられる。連戦すると結構握力が低下していって刀がすっぽ抜けることもあるのでそのためのだ。
「もう曲芸の領域だな」
腕立てをガシガシとこなしながらネンスが言う。
「知り合いに指一本で倒立腕立てしながら両足と手でお手玉できる人がいる」
もちろん前世の知り合いだが。呆れて顔だけをこちらに向けたネンスが慌てて下を向きなおした。何を見たかは分かるが、まあ、頑張れ思春期。
「そ、そこまでいくとただの大道芸ではないか!」
「最終的に鍛錬しながらそのまま食事するレベルになってた」
「よく逆さまでモノ食えるよな……オレは絶対無理だぜ」
「一周回って効率悪そうだね、それ」
「ふ、普通に!話を!する!余裕が!あるだけ!凄いと!思い!ます!わ!」
「アレニカも頑張ってる。ちょっと腰くねらせるのズルいけど」
俺の言葉についついネンスとレイルの目がそちらに寄せられる。アレニカは膝を畳んでオーソドックスな腹筋を始めていたが、思う程体が起こせなかったらしい。半ば無意識なのか、それともあんまり意味がないと知らないのか、腰を浮かして落とす動きで上半身を上げる素人が陥りがちなことをしていたのだ。脂肪もなければ筋肉もない華奢な下腹と膝のやや上からむき出しの足が交互に律動する様は、見ようによってはいささか妖しく思えた。
「く、くね!?その!言い方!止めて!ください!まし!」
「変なこと想像した?」
「そんなわけないでしょうが!いい加減にしていただけませんこと!?」
弄りすぎたのか目をいからせたアレニカは体を起こしてバンバンと敷布を叩いた。
「腹筋止めたら駄目」
「だ、誰のせいだとっ」
「ふふ、ふははははがっ!?」
怒りに任せて床を叩きまくるアレニカとのらりくらりおちょくる俺。それを見てネンスが噴き出し、力が入らなくなったのか腕が屈して顔から行った。
「で、でん!?」
「でんでんむし?」
「いい加減引っ叩きますわよ!殿下も、大丈夫ですの!?」
なんだろうな、こう、大声で元気よく突っ込んでくる相手は徹底的に弄りたくなってしまう。
「はっはっは!いや、すまないアレニカ。そこまで元気な姿を見たことがなくて、面白くてな……」
「あ、あぅ、おっしゃらないでください!あ、でも、名前……」
顔を羞恥の赤から乙女の赤に変えるという器用なことをするアレニカだが、ネンスは打ち付けて赤になった鼻を触りながら見当違いのことを言う。
「まあ、安心するといい。戦闘学の授業を受けている者は大体慣れている」
鈍感か。
と思いきや周囲に視線を巡らせてから大声を張り上げた。
「お前たち、参加したいのなら遠慮するな!これから御守り付きとはいえ、森の中で実戦をするのだ。体を鍛えながら連帯感でも高めよう!」
上下反転した世界で甲板を見渡すと、おしゃべりに興じている間に観客が大分増えていたらしい。その多くは見知った顔で、具体的には戦闘学を受けている生徒がかなり含まれていた。彼らは躊躇いがちに、しかし興味はあるといった様子でこちらを見ていた。
そういうところは鋭いの、王子としてはいいのかもしれないけど。
「来る?邪魔しないなら、色々教えるけど」
倒立したまま問いかけると群衆の中から一人の少年が歩み出た。
「さ、参加するよ!」
「レントンか、よし来い!アレニカの隣だ」
いつの間にか仕切り役はネンスに奪われた感があるが、教える人間とは別にまとめ役が居た方が楽だ。ここは彼の自主性というか王器というか、そういうノリに任せてしまおう。
「じゃ、じゃあ俺も……」
「わたしも、少ししてみたいな」
一人が踏み出すと後に続く者が必ず現れる。前世、貴族と対立して奴隷解放をしていた頃に学んだことだが、ここでもその理屈は成立するらしい。1人2人と参加者が増えて初級、中級、上級の筋トレ勉強会のようになっていった。
どいつもこいつも船の上で運動が足りてなかったのかもな。
「よっしゃあ、楽しくなってきたぜ!」
筋トレが楽しいと豪語したレイルは大勢でトレーニングするというだけでテンションが上がるらしく、一旦足で立ってから豪快に上衣を脱ぎ捨てた。汗でぎらぎらと輝く鍛えこまれた肉体に男子からは驚嘆が、女子からは色々なトーンの悲鳴が上がる。素早く倒立に戻れば背中には隆々とした起伏が生まれ、体が上下に動くたびに上気した肌の下でそれらがうねる。
「ふん!ふん!ふん!ふん!」
鼻息荒く全身を腕一本で持ち上げると、その衝撃でわずかに甲板がきしむ。
「ネンス、勝負しようぜ……ハンデありでいいからさ」
「ほう、なめられたものだな!」
喧嘩を売るな、そして買うな。
「レ、レイルさんってスゲエなやっぱり……」
「同じ伯爵家、同じ騎士の家柄として負けられんぞ!」
「「「おおー!!」」」
運動に伴って変な成分でも脳からあふれているのか、男どもは次々とシャツを脱いで倒立を始める。真横で細く引き締まった王子殿下の肉体を見上げるアレニカは今にも鼻血を出して倒れそうな赤さだ。
なにこれ、筋肉の林……?
「なんだ?面白そうなことしてるな」
しまいには非番と思しき船員まで顔を出す始末。
「アクセラもやるか!」
「やらないよ……」
俺は筋トレより素振りがしたいんだ。
最終的に一部の教師と冒険者まで加えて大筋トレ耐久大会になったのは、見ていて面白かったからよしとしよう。ただし限界を超えて倒立したままわき腹が攣ったバカタレどもには大いに反省してほしい。無理をするなと言ったのに。それと甲板の片隅でこっそりヴィア先生が参加し、ひっそりとバテて潰れていたのを俺は忘れない。
あとはしれっと我が領の特産品、災いの果実で味付けしたリハイドレーターに近い味付けのお手製ドリンクを配って置いた。トレイスが領主になったあとで金策として売り出す予定なので、その下地作りだ。
来週はクリスマスの翌日、12月26日です!
皆さん覚えているか分かりませんが、アクセラとエレナの誕生日は真冬。
そう、今がまさにお誕生日シーズンなのです!!
というわけで来週はおなじみ絵師のぽいぽいプリンさんにお願いした誕生日絵を掲載いたします!!!
ちなみに更新納めでもあります。
ぜひぜひお楽しみに^^
追記、もし面白いなと思っていただけたら下から評価などいただければと思います。
現在ブクマ500以上頂いて嬉しい限りなのですが、評価は20%を切る状態です。
作者のモチベになりますので是非是非お願いしますm(__)m
~予告~
ついに遠征の地へと上陸した1年生たち。
向かえる男は、かつての姿とは似ても似つかず……。
次回、トワリ侯爵




