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七章 第5話 天秤と評決

「覚悟?」


 相変わらず汚すぎる部屋にリニアさんの声。


「なにそれ」


 魔眼研究者リニア=K=ペパーに「覚悟とは」と聞いてみた返事だ。

 連休の間にガレンさんの話を考えてみた結果、わたしは今後の悩み方にきちんと方針を設けることにした。漠然と圧倒されてても仕方がない。だから色んな人の意見や覚悟を聞いてみて、なりたいわたしとそのための覚悟を考える。そういうことに決めたのだ。

 決めたんだけど、なんでわたしリニアさんから始めたんだろ……。

 手ごたえのない答えに自分の選択を後悔する。


「いえ、ですから研究者として生きていくのにどんな覚悟をしてるのかなと」


「研究の覚悟?やっぱりよくわからないな」


 問い直したわたしにリニアさんはやはり首を傾げる。

 まあ、でも時間を作ってくれたんだからちゃんと聞かないとね。

 普段はゴミと魔眼研究の資料やメモで渾沌の様相を呈してる机の上が、今日だけは多少片付けられてマシに見える。これはわたしが事前に質問したいことがあるからと時間を取ってもらって、お礼代わりにちょっとしたお弁当を作ってきたからだ。食事をするのに最低限必要なスペースだけは確保してもらった。


「特に意識したことはない、ってことですか?」


「そうだね」


 食後の紅茶を両手で持つリニアさん。大きく開いた口に液体燃料か何かの如くお茶が消えて行く。黙っていると美人なのにもったいない。

 いや、黙っててもちょっとダメかも。

 しっかりと前が閉じられた白衣は豊満な彼女の体のラインをくっきり映し出してる。これは絶対下に何も着てないパターンだ。


「まあ、意識したところで意味はないだろうけど。すくなくとも私には」


「意味がないんですか?」


「私にとって研究はそれいがいにしたいことがない、たったひとつの選択肢だからね」


 たった一つの選択。

 でもそれはファティエナ先輩やアクセラちゃんにとってのたった一つの選択とは違う気がする。彼女たちはそれ以外に取れる道がなかったという意味だけど、おそらく目の前の美人研究者はそれ以外に選ぼうとすら思ってない。


「私は研究がしたいからするだけだよ。魔眼がおもしろいからそれを研究している。知りたいこといがいを知りたいとおもわない。興味もない」


 予想通りリニアさんの答えはいっそ気持ちがいいくらいにシンプルだった。


「空気をすうのに覚悟をするかい?」


「しません」


「朝目がさめるのには?」


「しないです」


「かってきたサンドイッチをたべるのに覚悟はいる?」


「いらないです」


「つまりそういうことさ」


 呼吸をしたり眠りから目が覚めるような自然さで、サンドイッチを食べるような気軽さで、彼女は研究と言う行為を行っている。アクセラちゃんやファティエナ先輩とはかなり違う考え方だ。

 これならある意味、正解だったかも?

 わたしが知りたいのは色んな覚悟。先輩のような重くて硬くて動きえない覚悟や、アクセラちゃんのように存在の中心に通る揺るぎない柱のような覚悟とは違う、リニアさんの中にだけある答えが知りたい。それを本人が覚悟と呼ばなくても、きっとそこには信念がある。


「信念かあ……あるのかな?」


 さらに首を傾げて言葉をこぼす。


「したいことがあるなら全部すればいいと私はおもうね。したいという欲求に覚悟がいることじたい、よくわからない」


 質問を解釈してもらおうとしちゃダメだ。こっちから何が知りたいのかをより具体的にしないと、この人の場合は表面をひっかくような結果しか得られない。


「じゃあ研究の為に必要ならなんでもするんですか?」


「するよ。あたりまえじゃないか」


 最初の答えはいともあっさりと。


「人に迷惑がかかっても?」


「もちろん」


 そこを即答するのはどうかと思う。

 リニアさんの口調はあくまで覚悟とかいうことじゃなく、単純に躊躇いがないように感じられる。本当にただ自分がそうしたいから当然のこととしてそうしているという様子で。その2つの質問だけでも、段々と表面より下が見えてきた。

 なら命が関わるとどうなるんだろうか。さすがにそこまではしない?


「じゃ、じゃあ……たとえば魔眼研究に人を殺さないといけなかったら?」


 わたしの質問に眼鏡の奥の瞳を細めるリニアさん。


「魔眼はしねばただの目玉だって前回いったはずだよ。しんだ魔眼はたいした意味がない」


 そう言うことじゃなくて!

 どうも目つきが鋭くなったのは言ったはずのことを忘れられてると勘違いしたかららしい。わたしは記憶力には自信がある。魔眼も魔力過多症の人の目も死ねば魔力が抜けてただの目になるんだ。


「いいえ、覚えてます。でも仮定の話として、もし必要ならどうしますか?」


「ああ、仮定のはなしか」


 ここにきてようやく彼女は少し考え始めた。


「しないだろうね」


「それはどうして?」


「だって犯罪だろう?」


 思いのほかまっとうな理由だった。

 そう油断した瞬間、続く言葉が彼女の口から語られる。


「犯罪はだめだよ。刑務所では研究ができなくなってしまう。すくなくとも学院の研究室はうしなうし、さいあく資料を押収されてしまう」


「それだけ、ですか?」


「それだけとは言ってくれる。私にとってこの研究は世界のすべてだよ?」


 あくまで研究本位の回答に、少しだけ寒いものを感じる。


「倫理的な理由じゃないんですね」


「倫理観なんてもってるようにみえる?」


 ああ、この人は狂人だ。

 レメナ先生やわたし自身を考えればわかることだけど、研究が好きな人は皆どこか変わってる。他人とは違う感性や視点があるからこそ研究ができる。そうレメナ先生は言ってた。でもリニアさんは一際ずれが大きい。それこそ普通の人からしたら狂気を感じるほどに。


「もし罪に問われず、研究にはそれが必要だとしたら?」


 自分でも驚くほどスムーズにその質問は口をついて出た。数日前のわたしなら答えが怖くて躊躇ったはずなのに。


「条件が非現実的すぎるきもするけど、そうだな……ほんとうにデメリットがないならころすんじゃない?」


「!」


 聞いておいて肩が跳ねるのは、もうしばらく仕方ないと思ってほしい。その答えを探してる最中なのだから。


「そ、そこに覚悟はありますか?それともサンドイッチを食べるのと同じですか?」


「同じだね」


「同じ、ですか……」


「うん、同じだ」


 リニアさんは顎に指をあてて少し考えてから呟くように続ける。


「覚悟……覚悟ねえ……やっぱり私にはわからない。ちかい概念でいうなら天秤なんだろうか」


 リニアさんの独り言にわたしは興味を引かれる。


「天秤ですか?」


「そう。利害を天秤にかけたときどっちに傾くかとかんがえてみたのさ」


 心の天秤にするかしないかを乗せてる?


「殺人の影響で研究にさまたげがでる。ただ殺人によって研究はすすみもする。どっちがおもたいか……研究ができなくなったら過程の結果なんていみがないから、殺人はわりにあわないね」


 冷徹なまでの理論的思考だ。


「でも、その天秤に乗せているのは人の命ですよね?」


 人の命を天秤に乗せる。人が、わたしが命の重さを判断する。そんなことは許されるのだろうか?


「ちがうよ?」


「え?」


 心を曇らせた考えにリニアさんが首を振る。意外に思ったのもつかの間、やはり冷徹な理論であることに何の違いもないのだと感じさせるような言葉が続いた。


「私が天秤にかけたのは私のメリットとデメリットだ。誰かの命がうしなわれるかどうかはその結果次第さ」


 天秤にすら乗せられず、ただ成り行きで命が消えていく選択の仕方。むしろその方がわたしからすると冷たく思える。


「そんな、それじゃあ殺される人のことはどうでもいいんですか!?」


「誰かにもよるかな。たとえば君とかファティエナだったら、もっと害の比率がおおきくなるとおもう」


「が、害……」


「知り合いがいなくなると私もさびしい。ファティエナなら執事が報復にきて私は確実にしぬだろうし。どちらにしてももっと「割にあわなく」なるよね」


 割に合わないという考え方は、たしかにしっくりくる論理だった。自分や自分の知り合いが「割り」で計算されている言いしれない気持ちの悪さを除けば。一応知り合いだと、いなくなると寂しくなる相手だと、そう思ってくれているということが数少ない救いだろうか。


「……」


「君がしりたかったのはこういうことか私にはわからないけど、これが私からの返答だよ」


 リニア先輩に申し込んだ質問会はそう締めくくられた。


「あ、ありがとうございます」


「なに、求道者はもちつもたれつだ。君のおかげで仮説もくめたしね」


 ああ、研究にしか興味がないと言ったくせにちゃんと答えてくれたのは、わたしのことを研究者と捉えてたからなのか。お互い知りたいことを教え合って糧にする。自分の分野の常識ならある程度備わってるんだね、リニアさん。

 本質的には狂人だけど、気を付けて付き合うなら悪い人じゃない。

 もう一度お礼を言って私は研究室を後にした。結局のところ、貴重な意見が聞けたことに違いはない。わたしにとっても、きっと糧になった。


 ~★~


 ブルーアイリス寮3001号室、3階の右奥にある角部屋の扉をそっと開く。「狂宴の廃城」から帰りついた今、日はすっかり沈んでいた。事前に外泊届を出しているので寮長のニッカ先輩から叱り飛ばされることはなかった。


「ただいま」


 つい癖で言ってしまう。返事はない。と、思っていたのだが。


「お、おかえり」


 リビングに通じる扉からバツの悪そうな表情で顔をだしたのは、当然というのか意外なことにというのか、エレナだった。


「ちょっと、いいかな」


 躊躇いがちに紡がれた言葉に、不覚にも俺は胸が一杯になった。アクセラとして生を受けて14と半年、片時も離れたことのなかった相手だ。我ながら一週間も話をしないのは思っていた以上に辛かったらしい。


「ん!」



 ちょうど一週間前の夜、あの話をしたのと同じ配置でソファに俺たちは座った。飲み物は普通の紅茶でクッキーは買ってきたもののようだ。ローテーブルにいつものセットを置いたエレナはまず姿勢をただして俺に向き合った。そして開口一番にこういった。


「アクセラちゃん……ごめんなさい!」


「……?」


 なにか謝られるようなことがあっただろうか。逆なら思い当たることもあるんだが。そんな俺の困惑を他所にエレナの謝罪は続く。


「その、一週間前のこと、ごめんね。色々ぐちゃぐちゃになって、でもやっぱりよくなかったなって思ったんだ。だから、ほんとにごめんなさい」


「……?」


「……えっと、何のことかわかってる?」


 首を傾げて見せるとようやく彼女は話が通じていないことに気づいたらしい。


「ほら、最後にさ……わたし、アクセラちゃんのこと怖くなって、突き放して逃げたでしょ?」


「ん、そのこと」


「そうだよ!」


 あれは半分以上わざと脅したので、そんなに謝られるとこっちの方が申し訳なくなってしまう。ただでさえアレはやったコッチもあんまりいい気分じゃなかったんだし。


「それであのあと考えたんだ。ガレンさんにも言われて」


 なんでガレンが出てくる。

 ファティエナ先輩が連れている老練の執事。その柔和な微笑みが隠されたコロンの香りと共に思い出される。どういう経緯で彼に相談をすることになったかは不明だが、それ自体はいいことだ。なにせ俺には分からないことや、立場上言えないことも彼なら言ってくれる。


「やっぱり、今でも思い出したら少し怖いのは怖い」


 それは、そうだろうね。

 殺人とは無縁で生きてきた彼女にとって、誰よりも身近な人間が人を容易く殺せる人間だと知ったのだから。それもすでに多くの人を手にかけていて、理由も正義なんて綺麗なモノだけじゃない。


「でもアクセラちゃんが6年前に人を殺そうとしたのはわたしを守るためだって、頭では分かってるんだよ?それに今ならああいうことを言ったのだって、わたしのためを思ってくれてるのはわかる」


 うん、あれだけ取り乱していたところから持ち直しただけでも、第一段階は突破だ。エレナは着実に成長している。このままいけばきっと、彼女の本当に進みたい道が見えてくるだろう。


「だからまずはごめんなさい。怖がったりして」


「ん」


「それとね、覚悟のことなんだけど……もう少し待ってほしいんだ」


 待ってほしい、か。本当にこの娘は俺の見込んだ通り、慎重に道を進む子になったな。


「ちゃんと考えて、わたしなりの答えを見つけるから。だからそれまで待ってもらえない?」


「ん、大丈夫。ちゃんと待つから」


 膝の上で固く握りしめられた手を取って開かせる。強く握りすぎて白くなったそれを、思いが伝わるようにゆっくりと撫でた。


「あ、あはは……緊張してたからかな、手が冷たいや」


「ほんとに」


 もう夏は目の前だと言うのに。


「お風呂入ろうか」


「あ、そうだね!そうしよう!」


 ほんの少しぎこちなく、修復できた関係を確かめるように。俺とエレナは笑い合って、いつものようにお風呂の準備を始める。俺がお湯でエレナが着替えの用意だ。


「あ、そういえばもう一つ謝らないといけないんだった」


 下着と寝間着、タオルを2人分抱えて寝室から戻ってきたエレナが言う。


「レイルくんの引率すっぽかしてごめんね。ほんとにうっかり忘れてただけで、避けてたからとかじゃないんだけど……」


「ん、私は大丈夫。明日レイルに言ってあげて」


 俺はそんなに困っていない。むしろ久しぶりに魔法使いとして実戦ができて面白かった面もある。レイルにしても女性2人とテントに泊まるよりは気が楽だったろう。


「お湯加減いい」


 布と水さえあれば使える『生活魔法』のおかげでダンジョン遠征中も清潔には過ごせる。ただし暖かいお湯で体を丁寧に洗って、手足を伸ばして湯舟に浸かる普通の風呂とは比べるべくもない。リラックス効果が全然違う。それに曲がりなりにも俺とレイルは異性なので、この2泊の間はそこそこ気を遣った。


「あったかい……」


 さっさと服を脱いで浴室に入った俺はとる物も取りあえず、シャワーでお湯を浴びる。エレナは俺の様子にかかり湯を浴びながら苦笑を浮かべた。


「背中流してあげるから、先に体洗っていいよ」


「ありがと」


 だいぶ小さくなってきた半透明の石鹸を泡立てる。薄緑の綺麗な石鹸だ。香りは薄いかわりに肌に良いらしい。


「ちょっと疲れてる?凝ってるよ」


 エレナが俺の背中に指を這わせて訊ねる。


「そうかも。ポタリーゴーレムを投げたから」


「また無茶なことしてる……」


 試しに持ち上げられるか試しただけだ。


「んん、なぞってないで洗って」


「あ、ごめんごめん」


 昔からエレナは俺の背中の紋章を指でなぞってくることがある。くすぐったくてかなわない。

 それからしばらくはお互い今週の出来事を話しながら体を洗い、広い湯舟に向かい合って浸かった。普段は何気なく共有しているような事が、一週間もあると積もりに積もってかなりな量になる。俺からはメルケ先生と屋上で出会ったこと、晩御飯を奢ってもらったこと、レイルとの冒険で起きたハプニングなど。エレナからはファティエナ先輩やガレン、リニア=K=ペパーと会話したことなど。といっても話の内容までは教えてくれなかった。俺からもそこを聞くつもりはない。待つと約束したのだから。


「ん……」


 体の芯まで温まってしばらく、ダンジョンでの運動もあって眠気が頭を席巻しだした。意思に反して瞼が重くなる。

 そろそろ出ようか。

 寝落ちでもしたらエレナに引き上げてもらわないといけない。筋肉量の多い俺を湯舟から引きずり出すのは、いくら鍛えているといっても魔法使いのエレナにはしんどいだろう。そう思いながらも意識は段々と沈んでいく。


「アクセラちゃん」


「……ん」


 名前を呼ばれて半ば無意識のまま答える。ざぶざぶとお湯を移動する音がして、続く言葉の代わりに柔らかい感触がやってきた。


「?」


 お湯で温まった体にしっとりと吸い付くような感触はエレナの肌だ。目を開くとハニーブロンドに髪が映り、比べるとかなり差のついた胸が押当てられている。そこからうっすらと感じられる鼓動。俺は今、正面から抱きしめられていた。


「どうしたの?」


「ううん……なんでもない」


 そう言う割にエレナの抱きつく力は強くなる。腕は俺の首にしっかりと回され、できるだけ密着しようとするかのようにぎゅっと体が押し付けられる。

 ああ、なるほど。

 俺がしんどかった以上にエレナはしんどかったのだ。彼女には前世もなく、ここには頼れる家族もいない。俺以外に誰もいないのだから。


「よしよし」


「……むぅ、子供扱いする」


「まだ子供」


 背中に手を回して俺も力を籠め、濡れた髪を片手で梳くように撫でる。あやすような手つきだ。そのことにエレナが頬を膨らませるのを感じるが、それでも抵抗せずに撫でられている。体はほぼ大人、頭の回転や知識はすでに並の大人を凌駕しているだろう。それでも彼女はまだ子供だ。14歳の少女でしかない。

 まだ子供だと思っているのにこうして重大な決断を迫る俺は、あまりいい大人ではないのかもしれないな。

 それでもこれから、使徒として生きていく俺と一緒にいるのなら避けられない。冒険者として片時も離れず、常に横を歩いてくれるのだとしたら。あるいは別の道を歩むとしても、俺といつづけるなら大なり小なり覚悟を要求される日も来るはずだ。

 覚悟は、早い方がいい。失う物を増やしたくないなら。


「そろそろ上がろ?」


「もうちょっと」


 ぐずるエレナ。


「ベッドでもしてあげるから」


「べ、ベッドで……」


 肩と首すじに振れる彼女の頬が熱を増した。


「変なこと想像したでしょ」


「ししししてないよ!」


 慌てて離れたエレナの顔はたしかに真っ赤だ。


「顔真っ赤」


「う、うるさいな!ちょっと上せただけだよ、もう!」


 首を通り越して豊かな双丘の上まで肌を染めた彼女は、ことさら乱暴な動作で水を蹴立てて脱衣所へ逃げていった。


「ふふ、面白い」


 俺の周りはからかい甲斐のある子が多くていいな。

 すっかり眠気のとれた頭で意地の悪いことを思いながら、俺も湯舟をでるのだった。


評決という割にズルい結論だったかもしれません。

でもここであっさりエレナの心が決ってしまっては、

わざわざ時間もリソースも潤沢な学院編までこの問題を

先延べにした意味がありませんからね。

なお、感想欄で私は色々と書いておりますが、

愚かにも今回の展開を忘れていた結果です(笑)

物語の公式見解は、この章まで引っ張ったのには理由がある、です!


~予告~

夜、王子に呼び出されるアクセラ。

人に言えない彼の頼みとは……!?

次回、密会と女子会

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