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六章 第12話 レイルの試練と木兎

「フォートリン、来い」


 授業が終わってクラスで談笑していたところ、メルケ先生がやってきた。普段と同じ死んだような目だが、いつになく楽しそうな気配をさせている。対して呼ばれたレイルは緊張に包まれる。


「アクセラ、お前もだ」


「ん」


「え、なんでアクセラもなんだ……?」


 首を傾げながらもレイルは先生についていく。もちろん俺もだが、こっちは事情を把握していた。というのも先生から事前に話を聞かされていたのだ。


「分かっていると思うが、これからフォートリンの申請していた実力試験を行う」


 廊下を歩きながら先生が言う。実力試験というのは冒険者になるため、学内基準を満たしているかをチェックする実技テストだ。内容は教官に一任されており、多くの場合で直接戦闘することになる。


「よろしくお願いします!」


「いい返事だ。これから練習場の方に移動し、そこでお前に課題を与える。といっても実力が分かればそれでいい。突破する必要はない」


「は、はい」


 突破しなくていいと言われたことが不服のようだ。ただ彼も試験内容を知れば突破できるとは思わないだろう。それでも突破せんと真っ直ぐに突っ込んでくるのがレイルだし、俺もそれを期待しているわけだけど。


「練習用の木剣と革鎧で行うが、それ以外に何か欲しい装備はあるか?」


「盾、いいですか?」


「いいだろう」


 レイルはフォートリン家の決まり事としてあらゆる武器の使い方を叩きこまれている。と言っても根は騎士らしく、一番得意なのは片手剣と盾の組み合わせだ。そのスタイルが似ていることも、彼がマレシスと組まされた理由に違いない。厳密には近衛騎士と騎士団では違う剣術を使うそうだが。


「先生、質問いいですか!」


「そろそろ着くが、言ってみろ」


「なんでアクセラも一緒なんですか?もう冒険者でしょ」


「いい質問だな」


 屋外に設けられた練習場、戦闘学の授業でも使うそこにたどり着いた俺たち。そこでメルケ先生は振り向いてにやっと笑った。


「レイル=ベル=フォートリン、お前に課す試験は実戦形式の試合だ。ただし相手はオレではなくアクセラとする」


「は、はぁ!?い、いや、なんでですか!?」


「その方がいいと思ったからだ」


 端的な返事だけして先生は武器庫の扉を開く。理解が追い付かない様子の生徒に木剣や盾を投げ渡して確認させる。レイルの方も唖然とした表情のままチェックは丁寧にするあたり、本当に骨の髄まで戦士として育てられたのだと分かる。マレシスと彼の違いは複雑な立場にある近衛騎士として育てられたか、徹頭徹尾一人の騎士として育てられたからなのかもしれない。

 さて、この状況だが言ったように俺は知った上で付いて来ている。4日ほど前に先生からレイルの相手を頼まれてくれないかと言われ、面白そうなので快く承諾した。向こうも面白そうだと言っていたので、もしかするとただ観客として戦闘が見たいと思ったのかもしれない。

 しばらく前のお茶会以来、結構見てくるものね。

 意図が分かっていなければ気味悪く感じるほど、メルケ先生は俺の動きを授業中に見ている。もちろん生徒への指導はしながらだ。


「えっと、準備できました」


 合うサイズの革鎧も見つけて着こんだレイルが先生に報告する。使いこまれてはいるが丁寧に手入れがされている茶色の鎧、白く塗装された木剣と木盾、疑問を抱えつつもやる気を宿した瞳。今の彼はそれなりに冒険者らしく見える。


「うむ、問題はなさそうだな。どう思う?」


 評価まで俺に投げてくるのか。


「鎧を素早く着けられるのはいいこと。冒険者は騎士より不自由、不満足な状況で戦うことが多い。装備の装着と解除はスムーズにできたほうがいい」


「だそうだ。よかったな」


「えっと、はぁ……?」


 赤髪の少年はそんなことより俺が準備をしていないことを気にしている様子だ。


「私は鎧着けない。その方が早くて楽」


「……まあ、お前がそう言うなら大丈夫なんだな」


 理解力があってよろしい。

 さすがは長いこと文通とはいえ友人関係にあるレイルだ。自分より強い相手のスタイルにとやかく言うのが躊躇われるのもあるだろう。とにかく、そういった柔軟な対応ができる点も彼の美点だな。行きすぎるとただのアホになるのが問題点か。


「剣は木剣を……」


「いや、これを使え」


 武器庫からいつも通りのそれを取り出そうとしたとき、メルケ先生が待ったをかける。そして武器庫の上の棚から一本の棒を取り出して投げ寄越した。


「!」


 それがなんであるかを見て俺は驚いた。木刀だ。両刃の剣を模したものじゃなく、俺が普段使っている刀の似姿。刀身は粗削りながらきちんと反りがあり、柄にはグリップ性に優れる頑丈な布が巻いてある。鍔はないがこういった刀もなくはない。

 あれ、長さと反りがほとんど紅兎と同じ……?

 不思議に思って先生を見ると、彼は珍しく微笑んでこう言った。


「礼代わりだ。オレが彫ったから少し歪かもしれんがな」


 それが今日の試験相手を務めることへの礼なのか、見とり稽古の礼なのかは分からない。ただ彼が紅兎を模して木刀を作ってくれたことはとても嬉しい。『彫刻』スキルがあったこともだし、なにより諦めを色濃く映すその顔が照れたような素朴な笑顔をみせたことに驚かされた。


「ありがとうございます」


 精一杯感情をこめて俺も微笑み返す。よく見ればこの木刀、紅兎をモチーフにしただけあって鍔のあるべき場所には兎の彫り物がしてあった。メルケ先生が作ったとは思えないほど可愛らしい兎が。

 木兎、とでも呼ぼうか……よろしく、俺のもう1つの愛刀。


 ~★~


 さて、困ったことになったぞ。

 オレは体を動かしながら考える。今日は待ちに待った実力試験で、これにパスすれば冒険者登録を許してもらえる。夢にまで見た冒険者への第一歩……それがなぜか予想もしてなかった試験内容になっている。相手はうちのクラスで一番強いアクセラだ。

 いや、でも関係ねっか。

 一瞬深刻に考えそうになったけど、冷静になれば問題ないことだ。だって本来はメルケ先生が相手をしてくれるはずで、どっちみち勝てるはずないのだから。この試験は勝つことが目的じゃない。実力を示すことが大事だ。


「それでは両者、構えて」


 練習場でオレとアクセラが対峙する。こっちは革鎧に木剣と盾で、あっちは刀の木剣だけ。本人が大丈夫と言うのだから大丈夫なのだろう。オレは親父にそうしてきたように、全力で打ちこんでいくだけだ。冒険者にこれからなるつもりのオレと会った時からCランクのアクセラ。手加減をする側がどっちかはよく理解しているつもりだ。


「はじめ!」


 先生の掛け声と同時にオレは身体強化系のスキルをかける。これは騎士に限らずどんな戦士でも常套手段だ。それでもアクセラが同じことをした様子はない。

 スキルはあくまで道具の1つ、か……それなら道具を2つは使わせてやろうぜ!


「はぁ!」


 まず『騎士』の突進系スキル、チャージブレード。両足に赤い光が灯って、グン!と体に速度が乗る。中距離から一気に駆け寄って叩き切る基本的なスキル技だ。だらんと腕を下げて木刀を構えていたアクセラが姿勢を少し変える。受け止めてから流して反撃……マレシスにやったのと同じ流れがくる!


「オラァ!!」


 あと2歩の間合いまで入ったところで上段の剣を無理やり横に倒してスキルを中断させる。前に来ている右足で踏ん張って、全身を落とすことで頭から突っ込まないようにする。そのまま右足を軸に、腰で振るうように剣を真横から叩き込んだ。切ると言うよりも殴りつける感覚。腰だめの木の棒を振りきった。


「!」


 少しだけアクセラの紫の目が見開かれた。

 意表は突けた!

 そんな喜びは次の瞬間、驚きと関心と畏怖に変わってしまう。上段に掲げて受け止めるつもりだったろうアクセラは、手首を返して真っ向からオレの剣と撃ち合う軌道に割り込んできた。

 どんな反射神経してんだよ!?

 木剣と木刀が激突する。まるで馬鹿硬い岩を思い切り殴りつけたような痺れが手に広がった。突進の勢いがあったこと以上に、それを押し返すような力で木刀が振るわれたのだ。


「うまい手」


 小さく褒める声がしたが、完ぺきに迎撃された以上あまり嬉しくない。硬直する腕で追撃は難しいので跳び下がり、左腕につけた盾で防御姿勢をとる。案の定というか、腕だけで繰り出された突きが盾を叩いた。下がりながらだったので衝撃はない。

 いやいや、あの直後に腕だけで攻撃してくるなって!

 ビックリするような技を平気で繰り出してくるアクセラ。距離を取れば攻撃手段のないオレに勝ち目はゼロだ。腕の硬直が解けたことを確認してもう一度突撃をする。今度は普通に近づいてから三連撃のトリプルスラッシュだ。


「やあ!せい!はあ!」


 右、左、右と繰り出される青い斬撃。アクセラは2歩だけ下がってことごとくを回避する。

 そうか、同じ軌道だと一回見切られて終わりなんだな……。

 顎を狙って切っ先が跳ね上がってくる。頭をそらしてなんとかそれを回避し、同じように顎を狙って剣を振り上げる。それはいとも簡単に下から来た手の甲が払いのけてしまった。


「力の流れを考えて動いて。向きさえ分かれば素手でも捌ける」


「簡単に言うなって!」


 アクセラの振り上げた剣に盾を当ててしのぎ、右手の剣をもう一度突き入れる。今度は顎狙いのように角度がついていない。払いのけることはできない!


「反応は悪くない」


 でも、と続きが聞こえそうなセリフ。実際には言葉の代わりに、がっしりと手がオレの剣の切っ先を掴んで止めていた。突きのモーションにスキルは使わなかった。でも手は抜いてない。


「な、なんで掴んでんだよ……」


「刃がないから」


「いやいやいや!」


 押し込もうと思ってもまるで石に突き立ったように剣は進まない。これが年齢1桁でCランクになったヤツの力。その想像を超える泰然とした戦い方に背筋が寒くなる。これが戦争で、お互いに持つのが刃のついた剣だったら……こうして彼女が鷲掴みにして受け止めることはできなくとも、それ以前に首を落としてしまうことは可能だ。


「コレ、どうしてスキルにしなかったの?」


 押し込むオレと抑え込むアクセラ。そんな膠着した状況のまま、彼女の質問に答える。


「躱せないように狙ったからな。さすがにスキルまで乗せたら危ないだろ」


 手加減とは少し違う。あれを止められるとはまったく思っていなかったから、必要以上に危ないことをしたくなかった。戦士として本気を出すということと友達を気遣うことは両立できると、オレは思っているから。


「……ん、レイルらしくていい」


「そりゃどうも!」


 どうしても進退窮まった剣はとりあえず置いておいて、のしかかる木刀を払いのけた盾で殴りかかる。『騎士』の内包スキル『盾術』、シールドフィストだ。


「惜しい」


 鋭い痛みが肩に走る。


「うっ」


 払いのけたつもりの刀が左肩を捉えていた。変なところを殴られたせいか、腕には力が入り切らずスキルも不発に終わる。しかも痛みに怯んだところを強烈な力で右手の剣ももぎ取られてしまった。こうなると徒手空拳以外に武器が無くなるわけで……。


「とりゃ!」


 力のはいらない左腕は放置。右足を『体術』で刃物のような蹴りに変える。当たる気はしない。ただ戦う意思は見せつけたかった。


「ん、いい。とってもいい」


 嬉しそうな声が聞こえるのと、オレの世界が上下逆様になるのはまったく同時。次に後頭部を硬い練習場の床が迎えてくれる鈍痛が襲った。


「あだっ」


 勝手に溢れる涙で歪んだ視界、そっと首に向けられる木刀の切っ先が見えた。


「……降参だぜ、まったく」


 両手を上げて敗北を示す。すると切っ先は引っ込んで、代わりに華奢な掌が差し出された。どう逆立ちしてもまだオレには勝てない。ほんの少しでそのことが理解できた。勝てる姿を想像できない。手だてが思いつかない。そんな圧倒的な存在だとは思っていなかった。

 あー、ちくしょう。悔しい……ダンジョンでもっと強くなってやるんだからな!


 ~★~


 レイルが俺の差し出した手を受け取って立ち上がると、今度はメルケ先生が手を叩きながら近寄ってきた。


「なかなかいい試合だった。フォートリンは家柄の割に自由な戦い方をするな」


「親父、じゃなくて父がそうしたほうがいいと言うので」


「さすがは鬼首のフォートリン卿、といったところか。それにアクセラとの関わりだろうな……いや、実に面白かった。将来性のある剣だ。試験は問題なくパスだ」


「ほ、ほんとですか!」


「嘘を言う意味がないだろう。今日はこれで終わりだから帰るといい。アクセラもご苦労だった」


 言うべきことを言った先生はさっさと立ち去ってしまう。あれで忙しいのだろうか。レイルの試験の書類仕事があるのかも。あるいはヴィア先生と待ち合わせでもしている……いや、勘繰るのもほどほどにしないとな。


「はぁ……これでオレも冒険者か」


「感慨深い?」


「おう、まあな」


 レイルが革鎧を脱ぎながらため息をつく。一式を武具庫に収めてからゆっくり体をほぐすのは、おそらく父親に仕込まれた手順だ。できるだけ戦闘の前と後は体をほぐしておいた方がいい。初歩中の初歩だけどこれをきちんと守るのは故障を防ぐ意味でとても大切だ。


「レイルはまだスキルを中心に動きを組んでる」


「どういうことだ?」


「動きの中にスキルを組み込んで」


「動きの中にスキルを……」


 片付けを終えた俺たちは帰り道も一緒だ。位置関係上、こっちが先に寮に到着するのである意味送ってくれたような形になる。まだ日は沈んでいないのでマナー違反とは言われないはず。


「最後の方はよかった。咄嗟に盾攻撃や体術に切り替えた」


「あれはマジで思いつきだったんだけどな」


「それでいい。慣れた技を思いつきで咄嗟に使えるようになれば、もっといい」


 反射で高等な技を選べるようになれば、そして一瞬のうちに選ぶ選択肢を増やすことができれば戦闘の技術はおおよそ完成だ。折角スキルが色々な攻撃手段を提供してくれるのだから、それをうまく繋いで運用できればそれだけで戦闘の幅は大きく広がる。


「技術はそういうもの。意外と簡単」


「そうかぁ……?」


 ま、言うは易く行うは難しだけど。

 まずは自分の使える技をきちんと理解するところからだ。


「ん、レイル。私はここで」


「お、もうブルーアイリス寮か」


「マリアと会っていく?」


「行かねえ!って、からかうなよ……」


 メルケ先生とヴィア先生以上にお前たちは弄りやすいんだよ、とはさすがに言わない。それに下手に煽ると反撃を喰らって、砂糖を吐きそうな目に合わされる。もう学んだ。


「それじゃあ」


「おう。ありがとな」


「ん、気にしないで」


 エントランスまで行かずにレイルと別れ、そのまま寮に入る。各施設と自室を行き交う生徒で賑わうエントランス、左右に分かれてお行儀よく上り下りする階段、いつも通りの落ち着いた調度に包まれた廊下を経て自室に到着。


「ただいま」


「あ、おかえりー」


 鍵を開けて入ればエレナが出迎えてくれる。白いブラウスの上から真っ青なエプロンを来ていた。今日は自室で料理の日だったようだ。別に決まっているわけじゃない。ただそういう気分の日に突発開催されるのだ。


「今日は何?」


「クリームコロッケだよ」


「ん、最高」


 揚げ物は油が大量にいるので高価だ。ただうまく保存をやりくりすれば何度か使いまわせて、コストもその分だけ下げられる。


「豚肉ある?」


「たしか少しあったと思うよ」


「衣残ってる?」


「うん、バゲット半分すり下ろしたからね」


 トンカツもしよう。

 一回でいくらか揚げてしまえばうっかり油を劣化させても勿体なさが軽減される。それにトンカツなら今日食べなくても色々使える。明日の晩にでも卵と玉ねぎでカツ丼にしたら美味しい。

 師の世界の料理としては再現が楽だったカツ丼、物語の中では犯罪者に振る舞う衛兵からの最上級の情けとして扱われているとか。つまり罪を犯すようなレベルの市民には手が出せない、ちょっとした贅沢品。小さな祝い事の時にはよく作ったものだ。


「エビは?」


「買ってないのにあるわけないでしょ?」


 それもそうだ。ただフライといえばエビというイメージがなんとなくある。


「フラメル貝なら冷凍したのがあったと思うけど」


「貝のフライ……美味しいのかな?」


 貝でフライというとカキとホタテしか知らない。フラメル貝はどちらとも違うタイプだし、果たしてフライにしてみて美味しいだろうか。といってもあまりフライにして美味しくない物自体、思いつかない気もする。


「とりあえずしてみようか」


「はーい」


「貝、任せていい?」


「え、うん。いいよ?」


 トンカツは端からカツ丼用にするとして、俺は他にしなければいけないことがある。リビングから自室に向かってクローゼットを開ける。ステラやエレナが見繕ってくれた色々な服をかき分けて奥の箱を取り出す。それは端切れや布を入れておく場所で、補修や手芸用にと針子侍女一同が持たせてくれたものだ。


「ん、あった」


 俺が探していたのは丈の長い一枚ものの布。そこまで高価じゃないが丈夫で柄も可愛らしい。今のところ特に使い道のないそれを引きずり出し、腰に差していた木刀を上に置いてみた。

 いいかんじ。

 せっかく貰った木刀だ。きちんとした袋を用意してやらないといけない。授業に今後持って行くとすれば、そのまま抜き身で腰に下げるのは避けたいのだ。さっきもエントランスから部屋までブルーアイリス寮の住人たちが少なくない人数好奇の視線で俺を見ていた。


「ん、でも……」


 俺は裁縫が得意じゃない。当ててみて丈が大丈夫とかは分かる。折りたたんで両側を止めれば一応袋にもなる。ただ見場をよくするなら布の端を内側に織り込んでから縫い止めないと。あとできれば口の部分を紐で縛りたい。入口を輪っか状にして紐を通せばいいはずで……。


「難しい」


 最低限の見場とちょっとした使い勝手を考えるに結構なテクニックが要求される。そしてもちろん俺にそれらはない。


「よし、後でエレナにお願いしよ」


 あの子はステラに教わって服も縫えるんだから。早々に自分でやることを放棄した俺は台所に戻った。トンカツを揚げる方が得意分野だ。


次はトレイスの紋章イラストです!


~予告~

無事試験を通ったレイル。

いざ、冒険の時間。

次回、新人冒険者レイル

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