六章 第7話 苺色の少女★
!!Caution!!
このお話は後述の理由によりテンションが振り切れた作者がゲリラ的に更新したものです。
次回は普通に次の火曜の0時ですのでお気をつけあれm(__)m
「ん……ぷは」
うっすら塩気を感じる液体を唇から舐めとって、空になったガラス瓶を鞄に戻す。リハイドレーターの空瓶は2本、ここに来てから1時間が経過していた。
「今日はあんまり、かな」
学院の中にいくらもある人気のない林の中の広場で、今夜も俺は刀の鍛錬に精を出していた。しかしどうにも動きが緩慢だ。風邪を引いたわけでも、毎月の面倒なアレでもない。ただ単純に体がうまく動かない。長い期間を修練に割いていると、そういう日がたまにあることは理解している。無理はしないことだ。
今日が平和だったことに感謝を。
勝負は時の運。その運が巡ってこない日に戦う必要がないのは、戦士として不幸中の幸いとも言えることだ。おどけたように戦士の運を司るテナスに感謝を述べる。
「帰ろ」
いつもならあと2本分、つまり通しで2時間は鍛錬するのだが。目の前の木に刀身半分ほど突き刺さった紅兎を引き抜いて、手拭いでそっと拭ってから鞘に落とす。きちんとした手入れはまた後日だ。
「ヒール」
深く穿たれた木に手を当てて魔法を唱えた。回復魔法は生物ならなんにでも効果があるので、練習で傷をつけてしまった樹木に毎回かけているのだ。気が咎めるのもあるが痕跡隠しの意味も強い。最近はこの広場に足を運ぶ人もいるようなので気を付けなければ。
「ビン、タオル、刀……よし」
忘れ物がないことを確認して、枝に掛けておいた上着を羽織り茂みをかき分ける。夕方までたっぷりと降った雨が葉にまとわりついていて、触れる端から服を重くしていく。どうせこれからお風呂に入るし明日は洗い替えの制服を着る予定だから、まあ気にするほどじゃない。ずっと日照り続きだった分、むしろ冷たくて気持ちがいいくらいだ。
「よいしょ」
獣道のような茂みの隙間から石畳で舗装された道に出る。学院の各所を繋ぐ、いわば街道のような道だ。ここから真っ直ぐ寮に戻るのではなく、俺はもう一度外れて裏道を歩くことにしている。携帯許可は持っていても堂々と刀を腰に下げて歩くのは、見せびらかしているようではばかられるからだ。
とはいえ、ここはまだ寮とも商店街とも離れた場所。通行人もいなければ喧騒も聞こえてこない。これが商店街のあたりだと、飲酒を許された2年生以上もいてかなりにぎわっている。
「と、思ったんだけど」
明るく照らされた石畳を1人の少女がこちらに向かってきていた。空を見上げてゆっくりと歩く、苺金の髪の少女。毛先が赤く染まったストロベリーブロンドを両サイドで短いドリルにしている。特徴的な髪を持つのは同じクラスのストロベリードリ子ちゃん……えっと、名前がでてこない。
「こんばんは」
「!」
肩を大きく跳ねさせて視線をこちらに向けるドリ子ちゃん。俺に気がついていなかったようだ。彼女は相手が誰であるかに気づいて眉間に皺を寄せつつ、それでも貴族のお嬢様らしく挨拶をした。
「ごきげんよう、アクセラさん」
「ドリ……ごめん、名前なんだっけ」
「は、はぁ!?アレニカですわよ、アレニカ=フラウ=ルロワ!」
言われたことが理解できないようにポカンとしたあと、目を三角にして吼えた。
「ありがと、アレニカ」
「信じられませんわ!」
我ながらこれは怒られるのも仕方ない気がする。特に相手の顔と名前を一発で覚えなくてはいけない貴族としては、大問題もいいところだ。
「散歩?」
「……ええ、そうですわ。貴女もですの?」
「私はこっち」
腰に下げた刀の鞘をとんとんと叩く。その動作でようやく彼女は俺が帯刀していたことを知ったのか、一瞬肩を大きく跳ねさせた。真正のお嬢様育ちと思われるアレニカにはまじまじと見る機会のない物なのかもしれない。
ただ、次に飛び出した言葉には俺も驚いた。
「あ、暗殺……?」
「なんでそうなる」
「え、あ、いやその……な、何でもないですわ。きっと空耳ではなくて?」
意外と面白いなこの子。
これまで俺が彼女について知っていたのは3つだけ。貴族にしても珍しい髪色をしていること。出身がとても高貴であること。そしてネンスのことがたぶん好きだということ。
これでも俺にしてはよく覚えている方だ。アレニカともう1人のマリア以外、交流のない女子は把握していない。男子はもう少しだけ分かるけど。
「でも意外。1人で散歩するんだ?」
「どういう意味ですの?」
「いつも大勢でいるから」
アレニカはいつも5人以上のグループと一緒にいる。全員が貴族の令嬢で、態度も身振りも全てがそれらしい連中だ。意味ありげに俺へと視線を飛ばしてくる娘が多いので印象に残っている。
「周りに人がいないと嫌なタイプだと思ってた」
「貴女、私を馬鹿にしているんですの!?」
「違う。勘違いさせたなら悪かった、ごめん」
本当に馬鹿にするつもりはない。ただまあ、この無表情な顔に淡々と言われればなんだって煽っているように聞こえる。
プライドの高い貴族令嬢の集まりって気疲れしそうだなとは思うけど。
「散歩、こっちには来るの?」
「どうして貴女にそんなことを教えなければいけないんですのよ」
「ただの世間話」
本当はちょっとした調査だ。学院のどこに多く人がいるのかを知っておくことは、今後の修業場所を決めるにおいても咄嗟の戦闘においても役に立つ。学院は王都より安全性が高い場所と言われているが、それが絶対的なものとは限らない以上は備えをしておきたい。無駄になるならそれはそれでいいのだから。
「……その日の気分で道は変えてますわ」
意外だ、素直に教えてくれるとは。
あるいは世間話を無視するのは貴族の娘として礼儀に欠けると思ったのか。とかく貴族の考えることはロジックがややこしいので何とも言えない。
「ん。私はいつもここで鍛錬している」
「貴女がどこで何をしていようとどうでもいいですわよ……」
聞かれてもいないのに答えるとそんな返事がきた。それでもちゃんと会話には付き合ってくれるあたり、行儀がいいというか育ちがいいというか。
「涼しくなったね」
「はい?」
「雨が降ったから」
「あ、ああ……」
夏前の雨は湿度が上がるだけのことが多いなか、今日は朝からたっぷり降ったおかげで気温もぐっと下がった。乾ききっていた地面もしっかり水を吸って、明日からしばらくは草木も青々と茂っているだろう。
「空も綺麗」
「それも、雨が降ったからですわね」
「ん?」
彼女はトレイスと同じ真っ赤な瞳でじっと天を見上げている。
「雨が降ると空の塵が減って星がよく見える……らしいですわ」
「ん」
それは知っている。ただ彼女が知っていたことには驚きを隠せない。一般常識でもなければ貴族として知っていることが望ましい知識でもないからだ。そういうことは興味を持って調べている人間しか知らない。
「アレニカは物知り」
「……持ち上げてもほだされたりしませんわよ」
「ほだされる?」
眉根を寄せた顔に警戒のような名状しがたい雰囲気を滲ませるアレニカ。別に俺が話しかけたのは親しみを抱いてほしいからじゃないのに。
でも想定内ではあるか。
マレシス以外にこうして突っかかってきた奴がいない現状の方が、ある意味では想定外なのだ。初日に俺を警戒していたやつは基本的に全員それからも継続して距離を保っている。けど別に侮蔑の言葉や露骨な拒絶を示すことはなかった。関わらずに済むならそうしたいという、一種の人間らしい心理がそうさせているのだ。
「ちょうどいいですから、私からも一つ言わせていただきますわ」
「?」
「貴女、もう少し自分の立場をわきまえた方がいいですわよ」
「……?」
具体性に欠ける言葉に俺は首を傾げる。
「それは何の話?」
「何のって、決まっていますでしょう!シネンシス殿下のことですわよ!」
……。
ネンスのこと。立場をわきまえる。ほだされない。アレニカはネンスが好き。
ああ、そういうことか。察してしまった。
「たぶん勘違いをしてる」
「何が勘違いだというんですの。自分だけ知らないような顔をして、殿下に変なアプローチを」
「かけてない」
つまり彼女は俺が女子生徒同士の牽制を無視して王子へアピールしていると勘違いしたのだ。
「う、嘘をおっしゃい!」
顔を街灯と月明りの中でもわかるくらいに赤くしてアレニカは追及する。
「普段から殿下と馴れ馴れしくお話してますでしょう!お茶会のお誘いを何度もされて……お、お部屋にまで呼んでいただいて!!」
そんなに馴れ馴れしく話していただろうか。向こうから声をかけてくるから、クラスメイトとして普通に返事をしているだけなんだけどな。あとお茶会は知らん、俺から誘ったことはない。
「戦闘学の授業でも殿下を独占しているとききましたわ!」
「それは先生に言って……」
組ませたのはメルケ先生だし、授業中俺がやっていることといえば剣をいなして小突き回すくらいのことだ。独占とかアプローチとかいう発想はおおよそ出てこない絵面だ。その話を一体誰が流したのかは知らないが、尾ひれが付いたわけでないとしたら目撃者の目は腐っている。
「と、とにかく貴女は殿下とベタベタしすぎですわよ!」
指摘されればそう見えないこともない状況がいくつかあるというのは、さすがに認めざるを得ない。曲解でありお互いにそんな意図はないが、男女が親しく話しているだけで色恋の噂になるのが貴族社会……らしい、本曰く。俺にはない感性だ。
「安心して。殿下にそういう意味での興味はない」
「あの方のどこが不満ですの!?」
なんでそうなる、お前はシスコン拗らせたうちのバカ息子か。
「いい王になれる男だとは思う。友達としてもいい人。でも恋心はない」
「こ、恋心……き、貴族が恋心なんて、そんなもの」
「でも君は王子が好き。違う?」
ネンスと話すとき必ずと言っていいほど凝視してくる女子生徒の一部。その中でも一際純粋に嫉妬を浮かべているのは苺金のこの少女だ。他はもっと粘度の高い視線を向けてくる。
「な、そ……それは!」
自分じゃ隠せていると思っていたのか、アレニカは慌てふためいた。傍から見ていればこれ以上に分かりやすいこともないのに。
「もう少し警戒した方がいい。私は分かりにくすぎるけど、君は分かりやすすぎ」
「う、うるさいですわよ!」
俺でもわかるのだ。色恋に聡いという世の女子が察していないはずもない。お互いを牽制しあうようなグループにいてあれだけ純粋な気持ちを見せてしまえば、どうなるかが無関係な俺にも怖く思えてしまう。
「でもそういう真っ直ぐなところは嫌いじゃない」
「ほっといてくださいまし!私は別に殿下のこと、その……その!」
好きじゃないとは嘘でも言えないか。
「ん。頑張って」
「な、なにをですのよ!」
彼女は真っ赤にした顔で癇癪を起したように叫ぶ。図星を突かれて声を荒げる姿は子供っぽいが、同時に澄ました顔で真っ黒な計算をしているタイプより随分と好感が持てる。案外、王子にはこういった娘の方が好相性なのかもしれない。
「そろそろ遅いから、おやすみ」
「ちょっと、言いたい放題すぎませんこと!?」
弄り甲斐があるというか、叫ばせてそれを見ていたくなるようなところのある少女だ。なんとなく懐かしい思いがする。しかしそんなことばかりして人目についても、お互いのために良くない。
そうえいば昔、フグを驚かせて膨らせて遊んだな。
師匠に連れられて海に行ったときだった。カツオを釣りたいと言われて弟子一同ぞろぞろ着いて行った。あれは楽しかったな。懐かしく思ったのはそのせいだろうか。
「無視ですの!?この私を、アレニカ=フラウ=ルロワを無視するんですの!?」
後ろでまだ叫んでいるアレニカをおいて、俺はエレナの待つ寮へと戻った。
~★~
「いやー、この前はごめんねエレナちゃん!でもおかげで面白い仮説がくみあがったよ」
悪びれた様子もなくそう言うのは目の前の白衣の女性。リニア=K=ペパー、学院が誇る魔眼研究の第一人者だ。しばらく前にわたしが訪れた時、突然アイデアが降ってきたのか話の途中で部屋を追い出されてしまったのだ。今日はその成果が出たと呼び出しがあった。ファティエナ先輩を使い走りにして。
ただの伝言に使われて、先輩機嫌悪かったなぁ。
それでもちゃんと伝えに来てくれるあたり、本当にリニアさんとは仲がいいんだと思う。とはいえ今度からはもっと別の方法を試してほしい。
「今日は服着てるんですね」
「学院長のとこにいってたからね」
そうじゃなかったらまた全裸白衣だったんだ……。
前回の痴女スタイルはいまだにわたしの目に焼き付いている。でも考えてみたらアンナさんやステラさんと一緒にお風呂へ入ったこともあるから、ちゃんと見たことがないわけじゃなかった。
「さて、とりあえず君のききたいことを先にきこう。それから仮説をはなして、最後に質問のつづきだ。じゃないとまた君をおいだすことになるからね」
質問の間に新しい疑問や発見があったら、この人はわたしを躊躇いなく追いだすつもりらしい。
「えっと、じゃあ……魔眼の仕組みってどこまで分かってるんですか?」
「ほとんどわからないといっても過言じゃないね。とりあえず魔眼の特性は理解してる?」
「はい」
魔眼はスキルじゃなく体質だ。生まれついて持ってるもので、魔力を見る能力と固有能力がある。それに視力自体も普通の人より優れてる。魔力視の強さは個体差が激しくて、固有能力も種類や強さが大きくばらける。魔眼の名前は固有能力からとられる。
「うんうん、いいね。まず魔眼の固有能力だけど、これは本当になんであるのかからどういう仕組みでうごいてるのかまでまったく不明なんだ」
ステラさんの幸色の魔眼は似合う色や人を幸せにする色が分かる。似合う色は色彩感覚が発達するとかで説明がつくけど、幸福を呼ぶ色が分かるというのは仕組みが想像できない。
「神々が人間にばらまいたギフトっていう主張もあるけどね。学者としてはなんでも神のせいだと面白くないから、不明のままほっとかれてる。いつかは手をだしたいけど、魔眼持ちをいきたままバラすわけにいかないからさ」
さらっと怖いことを言うリニアさん。彼女曰く、魔眼持ちの目は死後急速に劣化して普通の目になってしまうのだとか。なので死にたてか生きたまま以外解剖の意味がないらしい。そのうち自分の目を片方解体しだしそうな、そんな浮世離れした気配があって本当に怖い。
「で、視力と魔力視。これは前回の君のおかげである仮説がたったんだよね」
「仮説ですか?」
「その前にもうききたいことはないの?」
「色々ありますけど、仮説を先に聞きたいです」
「いいともさ」
にやりと笑って彼女は机に数枚の白紙を取り出した。相変わらず汚いうえに物であふれかえった部屋だけど、机の上はなんでか少し綺麗。周りに避けただけかもしれない。
「まずこっちが普通の目玉」
大きく二重の丸が描かれた。眼球と虹彩のつもりかな。さらにそれを横から見た図も書き足す。
「次にこれが魔眼持ちの目玉」
同じ絵をもう一組描く。それから赤ペンを取って、正面から見た図の虹彩に放射状の線を書き入れた。横からの図には目の真ん中を通り抜けるように赤線を引く。
「赤いのが魔力のながれね。魔眼持ちの目をちかくでみると魔力の線がみえるわけ」
リニアさんは虹彩に書き入れた赤線をペン先でつついて見せた。
「目の真ん中をとおって視神経の延長になってるんじゃないかなとおもうの。魔力の視神経。だから魔眼持ちには魔力がみえる……ああ、こっちは確証まったくないただの推測ね」
横からの図に書いた一本の赤線を何度もなぞって見せる。
「それで君の話をかんがえてみたんだけど、普通の目玉でも魔力をとおせば視力があがる、そして魔眼持ちは視力がいい。これ絶対カンケイあるよね」
説明なのか独り言なのかわからない調子でリニアさんはしゃべり続ける。そして普通の目の図に赤線を書き足した。虹彩にぐりぐりと塗り付けるように。
「目の仕組みはわかる?」
「はい」
「魔力をまとわせることでレンズをつよくして視力をあげてるんじゃないかな。魔眼はずっと魔力がかよってるからいつも視力がいい」
それから今度は横からの図の奥に赤い線を付け足す。目の外、図の位置関係で言うなら脳の方へ。
「あるいは視神経をつよくしてるのかもね。そこは本当に分解でもしないとわからないけど。まあそれはおいおい」
ちょっと待って、いつかはするつもりなの!?
今度から絶対に室内杖を持ってここには来よう。そうわたしは心に決めた。ついでにそろそろ手の怪我も治ったし、新しい杖を買わないといけないとも。
「それで、面白いことはここからでね。知り合いの魔力過多症の人とエミリーちゃんの目をくらべてみたら」
「エミリーちゃん?」
「彼女」
ペン先で奥の戸棚の上を指し示すリニアさん。そこは薄っすら色のついたガラスのケースがあって、中身がよく見えない。しかたがないので魔力を目に通して見てみる。
「!」
思わず声が出そうになった。なにせそこにはガラス瓶がいくつか納められていて、その中から何対かの目がこちらを見返していたのだから。
「ひょ、標本ですか……?びっくりしたぁ」
よく見ればそれは生物の生態を溶液に漬けて保存する、いわゆる成体標本だ。滅多に見ることのない人間の目の標本は結構怖い。
「右端のエミリーちゃん、魔力過多症の成人男性の眼球標本なんだけど」
「男の人なんだ……」
「魔力過多症の目もしんだらただの目玉になるんだ。でも虹彩に色素がなくてね」
トレイスくんもそうだけど、魔力過多症の人の目は真っ赤だ。それはわたしの緑やアクセラちゃんの紫のような色素が虹彩にないから。だから死んでも虹彩に色素がないのは当たり前に思える。
「でもアルビノとちがって彼らの目は光によわくない。むしろ視力も耐性も暗視能力も常人よりたかいくらいなんだよ」
「それって……」
「うん、あふれだした魔力が目をまもってるんじゃないかな」
つまり魔眼持ちと魔力過多症は常に魔力で目を強化してる状態で、だから視力がいい。
「よくよく知り合いにみせてもらったら、たしかに魔力が目にたくさんはいってたしね」
「あれ?でも魔眼が魔力強化されてるのに、追加で強化ってできるんですか……?」
「普通はできないよ」
素朴な疑問に率直な返事。それだけでわたしたちの間の会話は一時中断する。魔眼が常時強化されているからさらなる魔力による強化はできない。だとすると、なんでわたしはできるのか。
「ためしにしてみようとおもったけど無理だった。知り合いにもさせたけどやっぱり無理。エレナちゃんだけが例外みたいだよ」
「……え?」
結局、自分の目について知りたかったのに、その第一回は謎を増やすだけとなってしまった。
活動報告の方でもちらっとお話しましたが、
実は作者の誕生日が今週でした!!
友人からCiv5(のお下がり(笑))やら頂いてとてもいい誕生日でした。
その友人とCiv5やったら誕生日早々に地上から消されましたけどね!
いや、そんなことはいいのですよ。
なんと、Twitterで仲良くさせていただいていますイラストレーターの
Kobalt09さんに誕プレでイラスト頂いてしまいました!!
嬉しすぎたので更新予定はなかったですが急遽旅先から更新です(笑)
何とも言えない味わいある表情のアクセラとメッチャ綺麗な花束!
とてもとても嬉しかったです。
ありがとう、Kobalt09さん!これからも応援していますm(__)m
~予告~
アクセラとエレナに関わる人々は学院でも少なくない。
彼らもまた日々変わりゆく己を感じていた。
次回、初夏の語らい




