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六章 第5話 殿下のお茶会

「それでは神学の授業を始めます」


 昼下がりの教室に神経質そうな女性の声が響く。他の講義と違って月一で行われる神学の授業、その第1回が今から始まるところだ。先生は王都の創世教会から派遣されてきたシスターで名前をグリエルダと言った。


「きちんとノートを取ってください。年末にはテストを受けていただきますから」


 彼女はまるで念を押さないと生徒が怠けると確信しているような語気でぴしゃりと言う。狐目に鋭角的な眼鏡とキツそうな外見だが、実際性格はキツいようだ。


「我々の住まうこの世界は偉大なる造物主、創世神ロゴミアス聖下によって生み出されました。虚無の空に一人在られた聖下は……」


 神学とは読んで字の如く神々に関する授業。大まかなカバー範囲は世界の誕生から歴史学へバトンタッチするまでの過去、諸々の神についての逸話や説法、そして神々の戒めについて。ようは布教の一種である。当然それを担当するのは教会の中でも特に信仰が篤く、説話や説法に造詣の深い者になる。経典に書かれたことは全て事実であり、神の意思であり、どんな高位聖職者の言葉より尊い物であると信じ込んだ……平たく言うなら経典原理主義者だ。

 ああ、関わりたくない。

 それがなんであっても原理主義とついて質の悪くなかったものはない。俺の経験則だ。そもそも神によっては経典の内容を自ら定めているので原理主義的でもいいが、創世教会の経典はそうじゃない。ミアの行動や言葉を状況含めて教会の人間がまとめた本が経典になっている。だから経典原理主義なんて無意味もいいところなのだ。


「こうして聖下は天上界、地上界、魔界の三世界と神々をお創りになりました」


 俺がげっそりとした気持ちで窓の外を眺めている間にシスター・グリエルダの説法はどんどん進む。ペースがかなり早いせいで他の生徒たちは必死になってノートを取っているが、俺は師匠の神話研究であらましを知っているので焦らない。ちらっと見るとエレナとネンス、そして意外なことにストロベリードリ子ちゃんも余裕そうだ。

 あ、ネンスと目があった。

 肩越しに一瞬だけ振り返った王子殿下とバッチリ目があってしまった。彼はわずかに目を見張ったあと、何事もなかったかのように視線を戻す。直後にどこかから見られている気配がしたので顔をむけると、それまでそわそわとネンスを窺っていたストロベリードリ子ちゃんがこちらを睨みつけているのを発見した。

 そんな睨まなくても俺は殿下に興味ないよ……。


「人間を生み出した聖下は他の神々にも同胞を生み出すよう命じられ、現在のように多種多様な人族が生み出されたのです」


 あ、説法の内容が人間の創造になった。

 この神話は関連する多くの神々の経典に記されている物語だ。ロゴミアスが初めに人間を生み出し、それをベースに色々な種族を創出して地上を満たそうと神々へ提案した。月光神シャロス=シャロスと獣祖神ミオザが生み出した獣人。鍛武神マイヤルスとその弟子である彫金神ティラッゴが生み出したドワーフ。他にもエルフや波人などが今でも生き残っている。残念ながら生み出されたものの絶滅してしまった人族は少なくない。

 だから人間は安泰なんて考えるのは愚かなこと、なんだけどね。

 どうしても人間は目の前に危険が見えていないと危機感を抱かない。悪神との戦いはまだまだ終わっていないし、悪魔や魔獣も魔界にうじゃうじゃといる。そういった相手への戦う力と意識、そういった変革も期待してミアは俺を神にしたのかもしれない。


「はぁ」


 所詮はただの剣士である俺にそこまでややこしいことを期待されても困る。そんな前世から抱き続けた思いが心の隙間からため息になって漏れだした。

 ふと目を向ければ窓越しに建物がいくつか見える。視線避けの高い木々、紫や緑に塗られた学生寮、遠目には先日ファティエナ先輩と戦った小闘技場の淵と大闘技場の天蓋。それらの向こうにようやく人口森林と高い壁が現れるのだ。

 人口密度を考えればいい具合の広さなのか?

 気温もまだ熱いと言う程でなく風も穏やかなこの季節、窓を少しあけて外気に触れればきっとゆっくり眠れるだろう。今度の休日には部屋の窓を全開にして、風を取り入れながら昼寝をしてみたいものだ。


「さて、ここまでは皆さんもすでにご存じのことでしょう」


 必死にノートを取っていた生徒が見えていなかったのか、シスターはニッコリ笑って手を合わせた。


「ですがこの常識たる部分こそ神学では最も大切な真理が含まれているのです。たとえばロゴミアス聖下が天地開闢の時におっしゃった言葉ですが……」


 経典原理主義者が経典原理主義者たるゆえんのような引用と解説が始まったあたりで、視界に映る青空と涼風に思いをはせながら俺は意識を手放した。心の片隅で今度天界に行ったときには本当にそんな意図で言ったのかをミアに聞いてみよう。そんな意地の悪いことを思いつつ。



「おい」


「……」


「おい!」


「……ん」


「おきろ!」


「……ん、なに?」


 心地よく眠っていると、苛立ちを多分に含んだ声にたたき起こされる。声質が男のそれなので、神学のシスターが怒り狂っているわけじゃないことだけ確かだ。


「なにではない!起きろ!」


 それがマレシスの声であると気づいたのは、まだ閉じていたいと主張する瞼をむりやりこじ開ける直前だった。この男はいつでも苦虫を噛み潰したような顔で怒鳴っている気がする。


「ん、起きた。もう放課後?」


「さっき神学が終わったところだ。まったく、その不真面目さと不勉強な根性はさすがあの家の娘だな」


 一言多いヤツ。

 見上げると今日も苦虫顔だ。


「どうしてこんなやつに一々殿下は……」


「で、なに?」


 ブツブツとぼやくマレシスに用件を急かす。用事はないがすることがないわけでもない。


「殿下がお呼びだ!」


 たった一言にも怒鳴る口しか持たない彼になにか文句でも言おうかと思い、意味のないことと諦める。その代わりに返事をせず、ただこちらを見る王子殿下に視線を向けた。


「ネンス、どしたの?」


「今日は暇か?お茶に招きたいのだが」


 前回のことから察するに俺とサシでお茶を飲み、そして話がしたいということだろう。特に用事もないし、断る意味もない。そんなわけで俺は首肯を返す。


「ん、いいよ」


 そう返事した瞬間、教室がざわめいた。俺が断っても承諾してもざわつくな、この教室は。


「エレナ、そういうわけだから」


「はーい。マリアちゃんと商店街見てから先に寮に戻ってるね」


 荷物を鞄にまとめながらこちらの様子を窺っていたエレナは、あっさり承諾を示して教室を出て行った。それを友達と買い物と聞いて足取りの軽いマリアが追う。アベルとレイルはなんとも言えない、心配を含んだような顔で俺とネンスとマレシスを見てから教室を出て行った。


「さ、行こ」


 善は急げと教科書類を鞄に流し入れて立ち上がる。同じく腰を上げたネンスとその背後につくマレシス。連れ立って教室を出て行く俺たち3人を多くの視線が見送る。苺金の少女の視線が一際強く感じられた。


 ~★~


 たしかにお茶に誘うとは言われたし、個人的に話したいことがあるなら人目がない方がいいだろうとは思う。しかし、だからといってまさかお茶会の会場が殿下の部屋だったとは。後で話を聞きつけたクラスメイト、特に女性陣からどんな視線を投げかけられるかと思うと気が重い。


「とりあえずかけるといい」


 王子の部屋といえど構造は他のところとまったく同じで、俺が通されたのは小さな応接室だった。上座のソファに王子が腰を下ろし、勧められるままにその向かいへ座る。ネンスと同室のマレシスが苦虫を噛み潰したような顔で壁際の茶器へ向かった。


「マレシスは昔から紅茶を淹れるのが上手いんだ。これだけは騎士になってからも、無理を言って頼んでいる」


 騎士に傍付きのようなことをさせるのは主君としての品性に欠ける。うちのような誰も気にしない家の中でのことならいざしらず、王子が人をもてなすのにはふさわしくない行動だ。だが俺はそれがなんとなく気に入った。マレシスが美味しい紅茶を淹れるからそれを客人に振る舞う。肩ひじ張った貴族同士のやり取りじゃなく、あくまで学友として接してほしいという意図が見えて。


「楽しみ」


 俺としてはマレシスに鬱陶しい以上の嫌悪感は持っていないので、素直にその言葉を贈った。とはいえ贈られた方は渋面のまま黙々とお茶を淹れるだけだ。


「そういえば戦闘学の授業だが、メルケ先生の判断は正しかったようだ」


「と言うと?」


「マレシスの腕前がみるみる上がっている。レイルだったな、彼は。いい訓練相手になっている」


 レイルとマレシスの実力は俺の見立てでも伯仲している。経験量の問題でマレシスの方が優位にあるが、そんな相手に食らいつくことでレイルもめきめきと腕を上げている。そういう意味では本当にいい采配だったのだろう。


「ネンスも反応がよくなってる」


「そ、そうか?」


 少し気恥ずかしそうに微笑むネンス。まったく嘘はついていないのだが、「予想よりは」がついてしまうことに申し訳なさを感じないでもない。

 俺は授業を前後半に分けて相手の仕方を変えている。前半では正道な動きの修正を行いつつ体に馴染ませることを重点的にしており、単純な反応速度と正確さを鍛えるように心がける。後半では意表を突き、弱点を重点的に攻撃することで即応性と反射速度を鍛えるように心がけている。正道の剣の振り方を押さえている相手にエクセララの道場で行っていた最初の訓練なのだが、これに彼は意外と順応していた。がっかりモノとはいえ近衛騎士と撃ち合えるだけの腕前とは聞いていたが、まさか守られる立場の王子がこれほどの根性を見せるとは。

 でも、それも意外と止まり。

 レイルやマレシスのように体格が戦士向きなわけじゃないし、身体強化スキルに恵まれているわけでもない。徹底してしごきたくなるほどの才能はなく、普通に稽古に通ったところで紫伝一刀流なら免許皆伝にはたどり着かないレベルだ。将来進むべき道が違うので構わないのだろうし、その分の才能を多方面に発揮しているので悪いことじゃないんだが……。

 とはいえ教えること自体は楽しい。ひたむきに剣を振り、なんとか奇襲に対応しようと努力する姿には称賛の念も抱く。剣を交えれば人柄は分かるという言葉を俺は信じないが、教える立場になれば分かることは多い。いい王になれる男だ、ネンスは。


「失礼します」


 雑多な話を続けているとマレシスがお茶の入ったカップをテーブルに置いてくれた。深い赤茶色と湯気に乗って広がる香ばしさが心地いい。


「ありがと」


「……ふん」


 鼻を鳴らして騎士の少年は壁際に下がった。あくまで王子の騎士として席に着く気はないらしい。そのことにネンスの眉がわずかに下がった。俺の口からどうこういう問題じゃないので、黙って出された紅茶を飲む。

 あ、おいしい。


「どうだ?」


「ん、すごくおいしい」


 香りは豊かなのに苦味がほとんどない。飲んだことのある味だが、普通はもっと苦味と渋味が強いはずだ。熱湯がやっぱり秘訣なのか、すごく熱い。


「それで、なんでお茶会を?」


 ひとしきりお茶を楽しんでから俺は尋ねる。ネンスと俺の関係なんてそもそもそう深くはない。それがわざわざ1対1のお茶会に呼ばれるなんて、なんの用事だろう。


「いや、特に何ということもないんだが……ゆっくり話をしてみたいと思ったんだ」


 学院で再会して以来この男は時々こういうことを言う。

 お前は俺の恋人か何か。


「ん。それなら話題を」


 話題はないけど話したいというのが一番困る。言い出した以上は話題を出してもらいたい。


「そ、そうだな……」


 どの話題が危なくないか、どの話題なら話が弾みそうか。そんなことを考えているのか、ネンスは顎に手を当てて少し考えこんだ。それからじっと俺の手を見て質問を口にする。


「アクセラは剣を振るって長いのか?」


「ん、とても」


 お茶会で女性相手に聞く質問として正しいかはおいておいて、俺相手ならいいチョイスだ。まだ数回の付き合いだが、授業で俺と剣を交えてそういうところは察しがついてるのかもしれない。そうだとすれば伊達に王族をしていないというわけだ。


「その若さであの腕前なんだ、さぞいい師匠がいたのだな」


「師の名は言えないけど、とてもいい人だった」


「なるほど。まあ、腕の立つ人間は隠者であることも多いからな。あまりそこは詮索しないでおこう」


 有能な人間は市井よりも国にいる方が多いものだが、意外とぶっちぎった強者は野に下っていることも少なくない。レメナ爺さんなんかはその典型だ。己の分野だけを究めきるなら権力は直接持つより知り合いに持っておいてもらった方がしがらみが少なくていいと考えるのだ。

 まあ、俺もそのタイプだったし。


「そういえば流派はあるのか?」


「紫伝一刀流と仰紫流刀技術」


「2つの流派を学んでいたのか」


「仰紫流は紫伝流に魔法を取り込んだもの。だから実質1つの流派とも言える」


「魔法剣か!それは面白い」


 魔法と剣を同じレベルで扱う魔法剣士は希少だ。王子もその答えは予想していなかったのか、大いに驚いて見せた。


「一応秘密にしてね」


「ああ、冒険者の手の内を明かしてはいけないということくらい私も知っている。マレシスもいいな?」


「……はっ」


 相変わらず冒険者に含むところのあるらしいマレシスは苦々しげだが、主からの命令に小さく頷いて見せた。これでうっかりでもマレシスが漏らせばそれはネンスの恥となるわけで、いくら直情型の彼でも細心の注意を払ってくれるはずだ。


「それにしても、魔法を併用できるとは。これは魔法学の実技も楽しみだ」


 冗談めかしてネンスが微笑む。俺はお茶を口に含みながら、その後ろで渋面を悪化させるマレシスを窺った。マレシスは魔法の才能がないらしく、魔法学だけは王子殿下が1人で受けている。そこにまた俺が絡むとなると心中穏やかなはずもなかった。


「ネンスはなにか流派があるの?」


「私のは騎士たちの亜流だ。騎士のスキルは盾を扱うが、王族が身に着けるスキルに盾の使い方はない」


『騎士』系スキルは剣と盾とステータス上昇のバランスがいいスキルとされ、トニーの『荒熊の騎士』のように防御力が極めて高い派生が正当になる。


「王族の盾はマレシスたち近衛騎士だ。彼らに全幅の信頼を置けばこそ、私たちは剣だけを学べる」


「いいことを言う」


 実際彼の言葉を聞いたマレシスが小さく笑みを浮かべた。苦虫を口に飼っているんじゃないかと思う程に普段笑わない少年の笑顔はどこか年相応で、武骨な愛嬌のようなものがあった。

 それにしても盾を除外した騎士系のスキルか。見てみたい。


「今度全力のネンスを相手にしてみたいかも」


「ははは、勘弁してくれ。盾の分を攻めに回してもマレシスに負ける私が、お前に勝てるわけないだろう?」


 こうして見ていると問題行動の多いマレシスも、殿下にとっては大切な友人であり腹心の部下なのだと分かる。彼の態度もそんな殿下に報いるため、期待に応えるための空回りと思えば可愛らしく思えなくもない。

 青いなぁ……。

 なんとなく前世の末期のような心持ちで2人を眺めつつ、カップの紅茶を干す。するとマレシスは黙って2杯目を注いでくれた。


「ありがと」


「ふん」


 こいつ、意外とチョロいのかもしれない。


「お前の方から聞いてみたいことはないのか?」


「ん……じゃあ、ネンスの好きな科目を教えて」


「好きな科目?」


「学院の」


 今後も彼とは否応なく付き合っていくことになるので、話題を増やすことはいいことだ。付き合いが続くなら良好な付き合いにしたいのは当然だから。そしてそんな何気ない内容の方がいい話題になることも多い。


「学院の科目なら……やはり帝王学は面白いな。それに詩編も好きだ」


「帝王学は……まあ、私には分からないけど」


 選択科目である帝王学を俺は受けていない。


「詩編が好きなら弟と気が合うと思う」


「そういえばオルクス家には男子もいたか」


 さすがは王子殿下、ちゃんとそういったことは把握しているらしい。


「ん、トレイス。詩編の才能がある」


「才能があるということは自分でも書くのか?」


「書いてる。結構うまいらしい」


「らしい?」


 才能があると言いきったのに不確かな言い方をする俺に、殿下はよくわからないという顔で首を傾げた。


「恥ずかしがって見せてくれない。ラナには見せるのに」


「ラナ?」


「エレナの母親で私の乳母。私たち姉弟にとっても母親のような人」


 今頃はどうしているだろう。俺とエレナが生まれてから、彼女はビクターの補佐と育児に全力を注いできた。それが今は育児がなくなったわけで……。


「乳母には見せるのに姉に見せないのか」


「さあ、私にもよくわからない」


 本当は少しわかる。母親にはなんでもいいから全部見て欲しいし、どんな小さいことでも褒めてほしいんだ。でもお姉ちゃんである俺には胸を張れる、飛び切りの傑作しか恥ずかしくて見せられない。子供心とも男心ともつかない複雑な、けれどシンプルでもある思考なのだ。


「それで、どんな弟なんだ?」


「顔立ちは私とよく似て髪も白い。けど綿みたいにふわふわで、よく笑うし可愛らしい」


 エレナとトレイスのことになると俺の口は突然滑らかになる。ついうっかり、愛弟がどれほど可愛く才能豊かなのかを延々と語ってしまった。


「大切なのだな、弟が」


 そんな俺を見て殿下は柔らかい笑みを浮かべた。背景と化しているマレシスはなんとも複雑そうな表情だ。


「とても」


 もし彼に渡した神託の守り石が危急を告げて来たら、俺はあらゆるしがらみと体面を捨て去って駆けつけるつもりだ。


「そういえばネンスも妹と弟が多かったはず。どんな子たち?」


 語ってばかりも申し訳ないので話題を向ければ、なんだかんだ彼も年下の兄弟が好きなのか一層笑みを深めて色々と教えてくれた。それから兄弟談義に逸れる前のテーマである授業の話に戻ったり、夏にある合宿の話をしたりした。マレシスもときどき殿下に話を向けられては相槌を打つようになり、すっかり最初の変な空気はなくなってお茶会は進む。

 意外と楽しい学院生活になりそう。

 敵は少ない方がいいし、友達は多い方がいい。俺自身のためにも、エレナのためにも、そして来年になって入学するトレイスのためにも。


~予告~

魔法とは奥深く、無限の可能性を秘めたモノ。

新米教師ヴィヴィアン=シャローネは深みへ足を踏み出そうとしていた。

次回、魔法革命講座

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