第五話
すいません、大分遅れました(´・ω・`)
しかも短いです(m´・ω・`)m
目の前の光が段々と弱くなり、目を開いていくとそこには、まさに異世界といった光景が広がっていた。
右を向けば、大きな酒場の様な建物があり、扉はなくて中の様子が見れるようになっている。
中の様子を覗いてみると、そこには昼間からジョッキ片手に沢山の男達がバカ笑いしている。
次に左を向けば、様々な種類の店が立ち並んでいる。
八百屋の様に果物を売っている店や、日常品の様な雑貨を売っている店、剣などの武器を売っている店など、本当に色々な物が売っており、見て回るだけでも楽しめそうだ。
そして、そんな様々な店が立ち並び、沢山の人達が行き交う道の先には、遠くにあるにも関わらず、一目見てそれがとても大きいものだと分かる、西洋風の城が鎮座している。
俺はそんな光景を見て、心の底から溢れてくるドキドキ感やワクワク感が止まらなくなっていた。
周りを見ると、子供の様に目が輝いている人や、一見無表情に見える人でも、口角が緩んでいる人がいる。
と、周りの人達を見ていて、やろうとしている事を思い出した。
「(あ、早く魔法使いを探しに行かなくちゃ。)」
俺はサイトで載っていない魔法使いを探しに行くついでに、とりあえずピックアップした魔法使いの居る場所を確認しに歩き出した。
とりあえず、ピックアップした魔法使いと、その他十数人の魔法使いの所を回ってみたが、何処もかなりの人が集まっていた。
少ない所でも30人くらい並んでいて、多い所では最後尾が見えなかったくらいだ。
「う~ん・・・三時間くらい歩き回ったけど大通りにはいないのかなぁ?」
俺はそう言いながら、大通りを歩いて、街の外れにある小さな丘に来ていた。
その場所は、『星空の丘』と呼ばれる場所で、夜になるととても綺麗な星空が見れるという場所である。
何故そんな場所に昼間から居るのかというと、ここは他の場所よりも高い場所に位置し、ほぼ街の全体を見渡せるようになっている。
「しっかしまぁ、凄く広いよな。」
俺は星空の丘から眼下に広がる街並みを見て、改めてこの街の大きさを実感した。
それに加えて、その街の中でも一際大きい城の大きさにもだ。
最初に見た場所よりも大分近い距離に居る為、その大きさや存在感がより一層伝わってくる。
「あぁ~・・・んあっ、もう昼か・・・う~んどうするか。」
俺は一旦ログアウトして昼ご飯を食べるか、そのまま夕方くらいまで続けるか考えるが、どうせ親も出かけているし、一食抜かしても大丈夫なので、そのまま続けることにした。
「ま、そのうち見つかんだろ。」
俺は一息つけたので、魔法使いの探索を再開した。
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あれから大分時間が経ち、時刻は夕方6時を回ろうとしている。
プレイヤーらしき人達も、この時間になるとご飯を食べるためか、一旦ログアウトをしに、協会や宿に入っていく人がちらほら見受けられる。
まぁ、そのせいか協会などの施設の前はすごく混雑しているのだが。
そんな中、俺は再度星空の丘まで来ていた。
理由は簡単だ。昼間来たとき、ここには俺以外誰も居なく、また木々や茂みが多く少し奥へ行けば人が来たとしても見つかりづらいから、ここでログアウトをしようと思ったのだ。
「フゥ・・・これだけ粘って3人しか見つからんとか・・・」
俺は溜息をつきながら地面に座った。
ついさっき言ったが、あれから三人の魔法使いを見つけた。
しかし、どの魔法使いもこれといったインパクトがなかった為、俺は弟子入りを諦めた。
「ん~・・・もう見つけるのも難しいだろうし、ピックアップした魔法使いにでも弟子入りするか・・・」
そう考えながら俺はふと、空を見上げた。
すると、現実では見られないような美しい星々が夜空に映し出されていた。
「んー・・・綺麗だ・・・」
俺は夜空を見上げて純粋に美しいと思った。
真っ黒なキャンバスに、黄金色の光を放つ月が浮かび、その周りには宝石の様に様々な色をした星々が、綺麗な月をさらに引き立てている。
俺がそんな景色に目を奪われていると、不意に後ろから声をかけられた。
「君も、星を見に来たのかい?」
そう言って現れたのは、銀色の髪を肩まで伸ばし、ワイシャツとチノパンの様な服装の女性だった。
話を考えていて、ここで区切ったほうが面白そうだったので、短くなりました|д゜)