教科の1日
登場する奴ら↓
国語
・みんなのまとめ役で、注意などもしたりする。
・外国語や社会には親近感を覚える。よほどのことをしないと怒らない。
・怒るといちばん怖いが周りは慣れてしまったようだ。←
算数
・理科とよく共謀してなにかをやっている。(おもに発明とかそれを使った悪戯。)
・意外にモテる。でも部屋から出ようとしないのでそのスキルは不必要だと思われている。
・ニート。難しい計算と見せかけた悪戯の式を描くのが好き。
理科
・一言でいえば『マッドサイエンテイスト』?? で合ってんの?
・主な悪戯や事件の首謀者。でも結構世話焼き。でも出せてない。
・意外にドジで、たまにそのせいで実験を失敗する。
・実験中は少しだけ女言葉を使う。他は男。でも性別は一応女。
社会
・よくどこかの国や地方の民族衣装を着ている。
・おっとりしているが、怒ると国語に次いで怖くなる。
・長髪なので、初対面の人にはだいたい女だといわれる。
・マンガなどによく見る敬語キャラ。
体育
・元気で運動神経がいいが天然バカ。鈍い。(これ恋愛ものじゃないからね!)
・よく外に出てランニングやら体操やらをしている。
・外でやる体育の授業を窓から見ていて乱入することもしばしば。
保健
・体育の親戚。体育が怪我したら彼女の出番。手当ては少し痛い。
・ふだんは保健医をしている。教科だということは気づかれていない。
・他の皆に年下扱いされることが多い。キャラ的に妹ポジ。でも体育に対してはお姉さんのようになる。
ここに、ある小学校がある。
場所は日本のどこかだということしか分からない。小学校以外には何もない。いるのは教師・生徒・来賓。
……いや、まだいる。
どこかの小学校にはあるであろう開かずの間。
この学校は、『開かずの扉』と、少し大きくなっている。
その『開かずの扉』の向こうには、何がある?
使われなくなった教科書の山?ボールが山積みになった籠?それともここは何もないのか?
さまざまな答えが出てくる。
――――――質問を変えよう。
『開かずの扉』の向こうには、何が〝いる〟?
答えはこの後。
ヒントは――――〝教科〟だ。
さあ、分かったかな?
答えを見せよう。この『開かずの扉』を開けて―――。
* *
「あっ、理科! その実験危険だから理科室でやって! 算数もそんな意味分かんない計算してないでこっち手伝って!」
「だってめんどいし。今新しい爆薬の実験して「ホント理科室いけ!!」ちぇー。」
「やだね――。これは今後のイタごほん数学n「悪戯って言おうとしただろ! それに小学校は数学じゃなくて算数だ! 手伝え万年ニート!!」へいへい。」
素直に(いやしぶしぶ)腰を上げて行動を始める二人。理科の方は道具が多すぎて社会に手伝ってもらっていたが。
* *
さて、答えを言おうか。
『開かずの扉』の向こうにいたのは、〝教科〟である。
国語・算数・理科・社会・外国語・体育・音楽・図工・家庭科など、さまざまだ。
この小学校には、教科達が一つ一つ体や人格を持ち、ほぼ人間と同じように生活している。
しかし、このことはバレてはいけない。
今この者たちのことを知っているのは、教科達と神のみ。他の者には知らされてはいない。
さあ、わかったかな?
では、自由な教科達の生活に戻りましょう。
* *
こちらは理科。社会に道具を運んでもらってからすぐに実験に取りかかっている。横で社会がにこにこしている。よく呆れないものだ。
「よし、これでこの液体を…うおっ!?」
理科、手を滑らせた。
・・・・・・!!!!! 一大事! これは爆薬です!!
ドカアアン!!!
「けほっ、結構爆発しやすいんだな…、もっと衝撃に強くしないと…。」
少し女らしくなっているということは、まだ実験中なのだろうか。社会はまだ帰らない。先ほどの爆発で少し切り傷を負ったらしい。
「社会、もう帰っていいぞ。」
「そうですか? では。終わったら呼んでくださいね。」
「ああ。」
「あ、社会。突然で悪いんだけどその机片付けてくれない?」
「分かりました。」
「あっ、社会、腕と頬に切り傷がありますよ。体育も怪我してきたので一緒に手当てしちゃいましょう。」
「ありがとう。ちょっと待ってて下さい、国語にいわれたことをやらないと…。」
「さっ、しみるわよ。」
「…痛っ…。」
「こんなのいつものことだけどな!」
「体育、もっと体を大事に扱ってよ!」
「一応、ちゃんと扱ってるんだが…?」
「ふー…、まあいいわ、今後、けがは少なくしてね。」
「分かった! では少しランニングを「ダメ!!」分かった…。」
部屋に戻るとき、すぐ前の廊下を生徒が通るのが見えた。
すごい速さで陰になる部分にくっついた。
生徒がいった後。
「なかなか社会も足が速いな。」
「さすが体育だな。」
部屋に2人が戻ると、食事の用意ができていた。理科は、社会がいなかったので準備が終わっていた算数に手伝いを頼んだらしい。
「せーの、『いただきます!!!』」
* *
こうして、教科達の1日は終わる。
毎日生徒たちから身を隠しながらも意外に自由なのだ。
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