白の覚悟そして隻腕視点
「能力発動!」
対象を白と白髪に設定
白が言う
「うっわこんな感じなのか」
それと同時に異変に気付いて白髪が言う
「なんだこれは......体が動かしにくい?」
いやそれだけじゃない思考がしにくい?まさか、まさか、
「能力か?」
そうおもったとき頭に強い衝撃が走る
「クソが...........小賢しいことしやがって........!」
白が上から殴った
「ん?ああそうか。お前がKINGだな?青髪」
確信をついたように白髪が言う
「そうだよ私がKINGでも今回貴方と戦うのは私じゃないの」
「私よ」
ん?いまこいつは俺の前に現れた?どういうことだ認識できなかったのか?
などとそのようなことを考えていると......
「......ぶね!」
白が攻撃を仕掛けてきた
「図に乗るなよ?」
白は攻撃をかわされた後、隙が大きいから交わすことはできないと考えた
「うぅぅぅぅぅ!」
白は手をクロスにしてその攻撃を防いだ
「ほう。倒れずに受けきったか。なかなかやるな?白髪女」
白は体制を立て直し攻撃をガードする構えに変えた
その変化に白髪が気付かないわけがない
「ほう?お前は俺の攻撃を受け切るというのか?ならばお望み通りやってやろうじゃないか」
白髪がまずは白に猛スピードで近づく
そして白のクロスしている手を思いっきり殴った
「ぐっ...........!」
更にもう一発
「ぐはっ........!」
白髪はそれこそ親から過度な英才教育を施された。だからこそ白の甘えた防御を見逃さない
一度大きく右手で振りかぶり、そうして白がびびって目を瞑ったとき、振りかぶっていたはずの右手が白に刺さることはなく、白は左手で殴られていた。
まだ一応みぞおちには届かなかったから致命傷ではないが、その一撃は振りかぶる余裕はない拳のはずだったが今まで受けて来た中でダントツで重たかった
「ぐはっ............!」
思わぬフェイントに白は倒れてしまった
「こんなフェイントも見抜けないようじゃ所詮は素人」
「まだ.......よ!」
「ほう、まだ粘るか。ならこれで終いにしよう」
また猛スピードで前へ出た白との距離を一瞬でゼロにし、そこから繰り出されたのはただの連打。だがこれだけで白は崩れる
「う.........ぐは....!」
「これで終わりだよ」
今回の一撃はちゃんと振りかぶってでの一撃。その分威力も絶大
「があっ.....!」
白は後ずさる
「まだ倒れないのかい?タフだねぇ君」
白が吐き捨てるように言った
「私にだって引けない理由があるの!だから私は立ち続ける!」
「そうか....君の熱意は確かに伝わった。だからこそこれで終いにしよう」
白は固くならずいつもより柔らかく構えた。これはどんなアクションにも対応するためだ
「そうか、いい構えだ!だがちがうなぁ!!それでは足がさみしいぞ!」
そう言って白髪は白の左足を蹴った
「ぐっ........!」
「これでおしまいだよ」
ドン!鈍い音が辺りに広がるそれはみぞおちを正確に狙った重すぎた一撃だった
さすがに根性がある白でも人体の急所であるみぞおちを貫かれてしまってはもう立つことはできなかった
白は冷静に考える。なぜあそこまで一振りが重かったのか、なぜ土壇場なのにあれほど冷静なのか
「わからない.......なぜ貴方はそこまで強いの?」
白は問いかけるように言った
「言う必要があるのか?そう思ったが君は俺の攻撃を何発も耐えた。特別に教えてあげよう」
「俺は努力したんだよ。この能力至上主義の世界で素の実力を身に着けて、君たちがのんきに過ごしたであろう中学時代、そのときにはすでに国の戦争の主力として戦っていたんだよ」
「なぜ貴方はEクラスなの?」
「そこまで答える義理はない」
そう言って白髪は去っていった
この間約2分少ないと思われるかもしれないが白はよく耐えた他のクラスメイトをほぼ一撃で仕留めたであろう白髪の攻撃を何発の耐えたのだ。それだけで白はよく頑張った
ーー隻腕視点に移るーー
あーあカッコつけてここは任せろとか言ったけど...これ?無理じゃね?
俺はなんとか攻撃を仕掛けようと思った
「おらぁ!」
「ノロマが」
当たり前のように俺の攻撃はかわされた。そしてかわされただけではなく、手を掴まれてしまい抵抗できなくされた。
俺はなんとか抵抗しようと足を使って攻撃をしようとしたが、その攻撃も当たり前のようにかわされた
そうして手足掴まれ抵抗できなくなったとき、俺はひたすらに殴られ続けた。
「なにが先に行かせないだ」
「よっわwwwこんな雑魚いのによく立ち向かってこれたな?www」
そうして俺は足、腕そしてみぞおちにも殴られた。当然意識が保つことはなくそのまま意識を失ってしまった