戦争開始
「KING形式?ということは各クラスの代表を決めてその代表を守り抜く戦い合うということ?」
先生に聞くように言った
「ああそうだ」
「ならKINGを一人決めなくちゃいけないわね」
声を大きくしていった
「この中にKINGに向いているといえる能力を持っている人はいるかしら?」
すると一人の女の子が手を挙げた
「はい.......!私はその手に強い能力を持っています!」
その手を挙げた女の子は透き通ったきれいな水色髪の少女、「べル・アーセラル・パトリック」かの有名なパトリック家の次女である
「では、貴方の能力を教えてもらえるかしら?」
「私の能力は《減速》様々な現象を遅くすします。だからこの能力を使えば、例え追いつかれたとしても引き分けに持って行けることができるかもしれません」
そう実はこの戦争引き分けにするメリットがかなり大きいのだ。戦争を引き分けにするだけで戦争が行えない期間を1ヶ月間にあまで減らすことが可能。よって負ける戦争だと判断したなら相手のKINGを倒さずに守ることに徹すれば引き分けにすることが可能。よって1ヶ月後にまた挑むことが可能になるのか
「KINGを決めることができた。では次に作戦を考えるわ、なにか良い案を持っている人がいるかしら?」
そこでようやく隻腕こと俺が発言する
「俺にいい案があるんだがいいか?」
クラスから罵倒が飛ぶ
「無能力者の最底辺は黙っていろ!」
クラスの不良のような男が言った、東波秀伍だ。そうして他のクラスメイトがそれに便乗するようにして言う
「そーだそーだ」や「無能力者の底辺は黙っていろ!」などの言葉か飛び交う
無能力者ってなんでここまで言われるんだろうな........
一人の少女が声を挙げた
「別に無能力者だからって頭の良さが変わるわけではないでしょう?」
昨日と今日でまるで別人のように俺への対応がかわっているなぁ。まぁそれで俺の意見を言えそうな雰囲気になったおかげで意見を言える
「俺の意見としては、基本《防衛戦》で行きたいと思っている。だから《防衛戦》なだけあって狭い範囲でしか戦うことができないが俺たちは基本的な戦闘技術はほとんどがEクラスに劣っているだろうそんな中、確実に勝つには2対1の状況を作ることに勝ち筋があると考えた。だからこそ俺は《防衛戦》を推す」
これには以外にも「なるほど〜」と言っているものも多くこの意見は採用することになった
そうして一時間たったことによりこれからEF戦争が開始される
今回の戦争は校内全体を使うことになった
この間別のクラスの人たちは近くにあるこの学校が所有している第二校舎に移動となる
今回俺たちEクラスが選んだ基地は二階の物置部屋を使うことになった。もちろん二階を選んだのには理由がある。最悪攻め込まれた場合二階なら窓から外へ逃げることが可能
今回のKINGはFクラスからべル・アーセラル・パトリックでEクラスは白西という男らしい。あからさまに高い背をしていて白髪なのが特徴。まあすぐにKINGが誰かはわかることだろう。
おっとクラスの全体も移動し終わってそろそろ始まるらしい
予め先生から与えられていたラジオから音がなる
「これからEF戦争を開始する。時間は1時間それまでに相手のKINGを討ち取ったクラスが勝利とする、それでは始め!」
今回は防衛戦ということもあり、拠点から近い位置にクラスメイトを配置している。配置は1階に8人、2階に4人、3階に8人そして4階には0人だ。
この配置は俺が考えたものだ。あえて一番大事なところを手薄にすることでそこにはいないと感じさせるためである。
そして2人には1階から3階への行き来を任せている。仮に奇襲でやられてしまったときのために常に巡回させている。
そして肝心の基地には12人で守るという作戦だ。
この学校は全て合わせて5階まであるため始まって3分がたった今みんなから連絡が来ないということはFクラスは4階か5階にいるということなのだりうか?
っとそんなことを考えていると、トランシーバーから連絡が来た。
「なあ、おい!今身長が高い白髪が視界に捉えれているんだ!!やっていいか?」
白が冷静に言う
「ちょっとまって、貴方は今どこにいるの?状況を教えて頂戴」
「今俺は3階にいる!そして今KINGらしき人物の背後を取ることに成功しているんだ!なあいいよな?今しかないんだよ!」
「待ちなさい!それが罠な可能性があるわ。今すぐ2階へ戻って来なさい」
「もう我慢できねぇ!すまない本当に今しかないんだ!」
そう言ってトランシーバーの声が途切れた
おそらく今は不意打ちを仕掛けたところだろうか?無事だといいんだが......
白は叫び続ける
「今すぐ返事をしなさい!状況はどうなっているの?」
白は何度もトランシーバーに叫び続けたのか?気づけば1分ほど叫んでいたのだろうか?そうして白が叫ぶのをやめたとき、トランシーバーから一つの声が聞こえた。
「あーあーマイクテストマイクテスト、こちらの状況は一人の男が倒れている」
そこから聞こえた声は、最初に喋っていた男ではなかった