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真実の反逆者  作者: ネルエル
能力至上主義の世界と最高峰の学園
2/12

友達

この学園では1年間その時の一番下のクラスが退学してしまうというものがある

だから一番下のクラスFクラスに所属している俺がSクラスに行くには経験というものが必要になって来る


幾ら評価Sクラスの人間だったとしても経験がないことを行うことへの恐怖というものは必ず存在する。そこから負けや勝ちなどを繰り返してゆくことで初めて最強の人間が存在するのだ


だからこそ俺は隣の席の白髪に話しかけたのだが


「ちょっといいか?」


「無能力者が気安く話しかけないで!」


と少し怒気の混ざったような声で言われた


「なあ頼む話を聞いてくれ。戦争についての話を行いたいんだ」


呆れたような口調で白髪が言う


「無能力者からまともな意見が出てくるわけ無いでしょ?どうせ無能力者が考えることなんてたかが知れてる」


能力者と無能力者という差だけでここまで差別されないと行けないのか?これはまともに口を聞いてくれなさそうだ。


そうかよと言ってここでこの白髪と喋る機会を失う訳にはいかない。そうしたらこのまま無策でこれから戦争を行うことになる。それは考えうる中で一番最悪なルートである。だから何としても話したかったのだが


「まじかよ.....無能力者というだけでここまでとは.......」


あいつはかなり発言力がありそうな人間だったから作戦を伝えるにはあいつしかないと思ったのに........


まあでも過去のことを悔やんでいても仕方ない、また発言力のある人間を探すかぁぁ〜


「やめてっ!!」


いきなり声がした


目をやるとそこには男たちに絡まれている白髪の姿があった


「へへへいい女じゃねぇかお前Fクラス何だろ?だったら俺たちCクラスの言いなりになるしかないんだよ!!」


どうやらCクラスの連中に絡まれているらしい


「誰か......助けてっ!!」


助けを求めている女の子を見てみぬふりをするほど俺は終わっていない


「ヒーロー参上ってところかな?」


「なんであなたがここに....」


「友達なんだし助けるのは当然だろ?」


「あなたと友達になった覚えはないよ!」


「なら俺たちの関係って何だよ!!」


「ただの知り合いだよ!!」


とそんな無駄口を叩いている間に男たちが言う


「なんだ誰か来たと思ったら噂の無能力者様じゃないかwwwさっさとこいつをボコボコにして続きをしようぜwww」


ゲラゲラを笑う男たち


人数は三人えっっっっえ?3人?普通に勝てないんだが。え?どうしようとにかく戦うしかないか。


とりあえず虚勢を吹くか


「さあ死にてぇやつからかかってこい!!」


いきなりやつの雰囲気が変わった気がしただが所詮無能力者無論負けることはないだろう


「お前ら掛かれ!」


そうして一番最初に声を上げたやつからの拳がきた


俺はそれをかわそうとしたが普通に無理だった


「ぐはっ...!」


「え?貴方はそんなにも弱かったの?」


結局あれは虚勢だったの?だとしてもどうして


「おい!白髪俺がこいつらを引き付けているうちに逃げろっっ!!」


そういうことだったの?迷うように言った


「でも....」


「迷うな!行け!!!ここでお前が行かなければ俺の勇気はなくなってしまうだろう?せめてこの勇気に意味を持たせてくれ!!!」


「.......わかったわありがとう」


すると白髪は走り去っていった


「なにしてんだよ!!折角捕まえた女を逃がしたじゃねぇか!」


俺はうつ伏せに倒される


「クソが!クソが!」


3人から蹴られる


「この程度で許してもらえると思ってねえよな?」


「おい!お前確かお前の能力は消滅だったよな?それでこいつの左手を消してしまえ!」


「いい案じゃねぇか!任せとけって!」


嘘だろ!?こいつら能力を使ってまで俺を倒したいのか!?流石に耐久力には自身があるがこれはまずい?ん?いやそうかだいじょうぶだったな


そうして男は能力を発動した


「能力発動《消滅》 対象を左腕に設定くらえぇぇぇ」


「んっ?」


なぜか石ころがあることに気付いたのだかまぁいいか


そうして放たれたのは眩しい光線そうして光線が収まったときに一つの大きすぎる違和感に気付いた


「左腕がない....!?うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」


そこから僕は叫び続けた


「よかったなぁwこれでお前は晴れて《隻腕》 だwwwまあこれからの学校生活も頑張れよ」


そう言って3人の男たちは去っていった


「うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」


俺はひたすらに叫び続けた


「大丈夫?」


とき一つの声が聞こえた


「お前どうしてここにいるんだよ.......!」


心配そうに言った


「突然大きすぎる叫び声がきこえたのよそれで駆けつけていったら貴方がいたの........」


そしたら突然驚くように言った


「え?貴方その左腕.......」


「多分お前の想像しているとおりだよ。俺はあいつらとの戦いで左腕を失った」


俺は笑顔でいった


「まあお前が無事で良かったよ」


「貴方優しいのね...左手を失ったのに私の心配をしてくれるなんて....」


「弱いなんて言ってごめんなさい。貴方はどんなに無謀な勝負だったとしても立ち向かうことができる英雄よ」


「英雄だなんて実際僕は能力がない無能力者なんだから」


「ううん貴方は英雄だったよあの時だけ」


「そうか。それならお前を助けたことに後悔はないよ」


「本当にありがとう」


「一ついいか?」


「なに?」


「お前の名前を教えてくれ」


「いいわよ。私の名前は白河しらかわ しろ


「白っかこれからよろしくな」

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