僕は異世界で美幼女姫様と刑事をする。〜異世界における科学捜査の手法について〜 番外編 リーヤちゃんの授業参観
今回は、リーヤちゃんとタケ君、そして可愛い彼らの子供たちの日常、長女杏里紗ちゃんの学校風景です。
「あれ、もしかして?」
「そうに決まっているわ。だって、……」
「テレビで見るよりも可愛い!」
関東の、とある小学校。
五年生の教室は、騒然としている。
今日は新学期初めての授業参観日、沢山の保護者達が学校に訪れている。
様々な事件が発生する昨今なので、身元確認をされた人しか学校には入れない。
なので、今日の僕は外交大使警護という名目での保護者参観である。
「あのぉ、もしかして異世界外交官の……」
「はい、そうですわ」
幼児を抱いた僕の横に立つ美少女が、笑顔で答える。
保護者の中で、とびきり若い彼女。
一見、高校生くらいに見える彼女。
満開寸前の花をイメージする様な完成寸前の美貌、それでいてどこか幼さも残しつつ悪戯っぽい表情。
染み一つない純白の肌、濡れ羽色の長い髪、大きく見開いた金色の龍眼、小さく髪飾りにも見える巻角、すこし尖り気味の小さな耳、背で小さく羽ばたくコウモリの羽にお尻から見える細い尾。
異世界ゼムーリャの魔族種にして上級貴族、アンティオキーア伯爵令嬢であり帝国の在日本外交大使。
リーリヤ・ザハーロヴナ・モリベ・ペトロフスカヤ。
それが僕の年上な美人奥さん、リーヤさんだ。
◆ ◇ ◆ ◇
普段忙しくて、なかなか子供と一緒に居られないリーヤさん。
参観日も何回も行きたいと話してはいたものの、なかなか都合が取れなかった。
「タケぇ! 此方、アリサの参観日に行ってみたいのじゃ!」
それはある日の夕方。
各種官庁との話し合いが終わり、大使館内の執務室でリーヤさんは警護役の僕に愚痴る。
僕、守部 武士は皇帝陛下からの任を受け、異世界機動隊の大使館付き大使護衛任務をしている。
その大使が奥様のリーヤさんというのは職権乱用かもしれないが、上司たる皇帝陛下が許可しているのだから何の問題も無い。
更に治安も安定した日本では、警護として戦う場面もまず無い。
……一度だけ、海外テログループと戦ったっけ? あの時はリーヤさんがせっかくの家族サービスをダメにされたから、ぶちきれモードで敵を殲滅(死んでません)したけどね。
「それはしょうがないと思います、大使。今、日本、いや地球とゼムーリャ帝国は難しい問題が山積み。大使のお言葉一つで情勢が大きく変わりますので」
「タケぇ! 今は休憩時間なのじゃ! 仕事モードで話すのではないのじゃぁ!」
「もうしょうがないなぁ、リーヤさん。仕事が大変なのは理解するけど、これも杏里紗や佑理が地球で生きていくのに役に立つと思うけど……」
我が子、アリサやユーリは異世界混血児。
外見は大きく地球人とは変わらぬものの、おそらく寿命はリーヤさん譲りで数百年はあるだろう。
成長スピードも大きく違い、多大な魔力持ちという危険視される要員もある。
社会は「異物」を排除する動きを見せやすい。
「うー。それを言われたらしょうがないのじゃぁ。アリサ達が幸せに生きていける環境を作るのが此方の仕事なのじゃ!」
「でも、たまには子供と一緒に居たいですよね。それでは、陛下に御相談しませんか?」
「タケ、良いのかや? 此方、仕事を休んで授業参観に行っても良いのかや?」
僕が陛下に休暇を頼むことを提案すると、僕に飛び掛かるように迫るリーヤさん。
「ええ、たまには家族水入らずも良いですよね。それにリーヤさんが小学校へ訪れるのも仕事の一環でもありますし」
「タケぇ、此方嬉しいのじゃぁ! 流石は此方の夫なのじゃぁ!」
リーヤさんは嬉しさのあまり、僕に飛びつき抱き着いてキスをしてきた。
「困ったリーヤさんですね。もうお母さんなのにね」
僕は倒れそうになりつつも、リーヤさんをしっかりと抱きしめてキスを返した。
なお、この後ドタンという物音を聞きつけ、執務室に銃を持って飛び込んできた警護役の方々に僕たちのキスシーンは目撃されてしまった。
◆ ◇ ◆ ◇
「今日は急に赴くことになり、申し訳ありません。ウチの娘がいつもお世話になっております」
「いえいえ、こちらこそ当小学校へ大使自らご視察頂き、ありがとうございます」
授業参観が始まる前、僕、リーヤさん、そして僕に抱かれたユーリは小学校の校長室に赴いていた。
「これも業務、異世界と日本をつなぐ架け橋たる大使の役目ですから。それで、ウチの娘はどうでしょうか? わたくしの血を継ぐ関係で成長が遅く小さいので、クラスの子達には迷惑をお掛けしていないかと心配です」
「アリサさんは確かに小さいお身体ですが、学業はとても優秀で学年でもトップクラスです。今もクラスの副委員長として頑張ってくれています」
今回の参観日への参加、陛下の取り計らいで大使館業務の一環、日本の小学校への視察という形にしてくれた。
「いつもタケやリーヤにはお願いするばかりだったからね。今回は特別に皇帝権限で視察をリリーヤに命じる。なお、警護としてタケシは大使と同行すべし!」
リーヤだけでなく僕も参観日に行けるようにしてくれた陛下には感謝しかない。
因みに大使館員全員から祝福されたのは言うまでも無い。
……デートがうらやましいとも言われたけどね。
まだ春後半なのに、汗をふきふきしている少々頭が薄めの校長先生。
アリサが異世界関係者というのは事前に聞いていたものの、異世界大使で美人なリーヤさんが直接挨拶に来たので緊張しているのだろう。
「それは良かったですわ。では、この後授業参観をさせて頂いても宜しいですよね」
「はいですぅ! どうぞ、私が教室までご案内します!」
にっこり笑ったリーヤさんにすっかり骨を抜かれた校長先生。
僕は、その様子を見て苦笑した。
「おとーさん、お姉ちゃんとこへ行くの?」
「そうだよ。皆お勉強しているから静かにね」
腕の中の暖かい息子を、僕は大事に抱いた。
◆ ◇ ◆ ◇
「皆さん、お静かに。今日は皆様のお父さんお母さん方が来ています。有名人が来ているので、気になるかと思いますが、普段通りの姿を見せてあげてくださいね」
担任の女性教師、おそらく僕と同世代だろうけれど、ずいぶんと緊張気味だ。
「本当にアリサちゃんのお母さんってあの人だったんだぁ!」
「アリサちゃんと同じ綺麗な金色の目だね」
「テレビで見るよりも綺麗!」
「あんな美人で若いお母さん、羨ましいなぁ」
「ウチの親とは比べ物にならないなぁ」
こそこそと話す子供たち。
その視線は時折後ろの親たち、正確にはリーヤさんに集中している。
今日は紫色のお仕事スーツに身を固め、髪型も綺麗にまとめた出来るOLスタイル。
しかし女子高生にも見えかねない若い美少女風な姿は、父母の中にあっても一人目立ってしまうのはしょうがあるまい。
……外交の仕事も、リーヤさんが赴いてニッコリ笑うだけで解決する事案多いからねぇ。やっぱり外見は重要かもね。
難しい顔をしている官庁のお偉さんや国会議員も、リーヤさんが直接赴いて陳情をするだけで、笑顔に変わり事案が解決することも多い。
可憐な姿で流ちょうな日本語を話し、お互いの落としどころを上手く持って行く異世界美少女な敏腕外交官。
そんなリーヤさんを警護していて、「これが僕のお嫁さんだぁ!」と自慢して叫びたい衝動に駆られる事も多い。
「もしかしてリリーヤさんの隣の男の人がお父さん? 小さい子抱っこしているけど、あの子にお母さんと同じ角があるし?」
「若そうに見えるけど居たって普通の人だよね、アリサちゃんのお父さんって。どうやったらあんな異世界美人さんと結婚できるんだろう?」
僕の方へも子供たちや親たちの視線が向く。
そして、彼らの言葉は僕がリーヤさんには似合わないかもと聞こえた。
……そんなのは、今に始まった話じゃないし。結婚式のTV中継以降もいっぱい言われた事だよね。
僕はしっかりと息子を抱き、周囲の声は気にしない風をする。
「タケ、酷い言われ様じゃのぉ。さて、此方もタケに酷い事を言われるのは我慢できぬのじゃ!」
周囲に聞かれない様に、こそっと異世界共通語で呟くリーヤさん。
いきなりユーリを抱く僕の腕に自らの腕を絡ませた。
そして毎度のドヤ顔でえっへん!としながら言う。
「タケは、わたくしの大事な夫ですの!」
「うわぁ!」
「仲良いんだ!」
「アリサちゃん、お父さんとお母さんって今もラブラブなのね」
保護者や子供たち、そして先生からも僕たちの仲を羨む声が聞こえた。
あまりに大胆な行動なので、僕は頬が熱くなるのを感じた。
「リーヤさん、子供たちの前で大人げないですよ」
「此方、お母さんになってもタケのお嫁さんなのじゃ!」
僕は恥ずかしくなりながらも、小声の異世界語でリーヤさんに話しかけた。
しかし、ニコニコ顔で僕にしがみつく力を増すリーヤさん。
その様子に、周囲からの雑音はすっかり消えた。
◆ ◇ ◆ ◇
「もぉ、お父さんもお母さんも恥ずかしいよぉ」
わたしは、恥ずかしさのあまり机に突っ伏してしまう。
……二人とも仲良いのはいいけど、こんな場所でイチャコラしなくてもぉ。
視線を後ろに向けるとエッヘン顔の母が居る。
「アリサちゃん。お母さんってテレビで見てたのとずいぶん違うよね。お茶目な感じで可愛いの」
「あんなお母さん、良いなぁ」
隣席の子達からは羨む声ばかり聞こえてくる。
「でも、わたしだってお母さんの娘でいっぱい苦労しているんだもん!」
公式には世界初の異世界混血児として生まれたわたし。
本当の名前は、アリーサ・タケシェヴナ・モリベ・ペトロフスカヤという。
生まれた直後からマスコミに追われまくり、最近ではユーリも生まれたし、他にも異世界人との子供たちが生まれ始めたからか幾分マシになったけれども、家族全員が注目される立場。
わたしはお母さん、異世界魔族種の血が濃いので同年齢の子達よりは成長が遅く、コントロールするのに困るくらいの魔力量を持っている上に、お母さん譲りの金色の瞳がある。
ここ日本で存在するだけで目立つしかないのが、わたし。
普通に暮らす事が夢であるけれども、決して普通では居られない。
……と言っても異世界で暮らすのは、ちょっと勘弁。お爺ちゃんやお祖母ちゃんは優しいけど、お家古いしテレビもネットも無いもん!
異世界の貴族、アンティオキーア伯爵家がお母さんの実家。
お爺ちゃん達とは異世界語でお話するけれども、わたしは異世界語は苦手。
いつも翻訳機の力を借りている。
わたしは初孫ということで大事にはしてもらっているものの、お爺ちゃん達の言動は今一つピントがあっていない。
魔族種があまりに長命すぎるので子供の扱いが分からないのかもとは、わたしは思っている。
その上、いいところ近世レベルの科学技術しかない異世界帝国では、貴族のお家でもわたしには不便でしょうがない。
……異世界には暖房付きトイレや綺麗なお風呂も無いもん! 四国のお祖母ちゃんのお家になら、いつでも行きたいけどね。お魚も美味しいし。
「今は授業中ですのよ。今は前を向いて真剣に先生のお話を聞きましょう」
学級委員長の千恵子ちゃんが、わたしにウインクしつつも周囲の子達を窘めてくれる。
……この『子』にも困りものなんだよね。あれでバレていないつもりなんだから。わたし、魔力量と波動の質くらい見えるんだよ。
わたしに負担がかかり過ぎないように小学校入学から、いつもわたしの事を助けてくれるチエコちゃん。
ある時、わたしは魔力を見る練習をしていて、何の気も無しにチエコちゃんを見てみた。
今まで同じ事をして、お父さんやお母さんの魔力量を比べていたりもしたし、他の友達も見てみたりしていたから。
……普通の女の子が、わたし以上の魔力量あるはずないじゃん。それに名前が全然捻っていないよぉ。
思考ブロックをしながら、わたしはため息をつく。
……わたし、普通の女の子になりたいよぉ!
◆ ◇ ◆ ◇
「このように日本は細長くて南北が離れています。では、南北でどのような違いがあるのか、分かる人は居ますか? はい、モリベ アリサさん」
「北の方は雪が多く降る地域があり、南では台風に襲われる事が多いです。なお、日本はヨーロッパやアメリカよりも沢山雨が降り、雪の降る量が世界一だそうです」
「正解です。後の答えも見事ですね。ええ、日本は他の国よりも沢山雨が降るので、農作物の収穫も国土の狭さの割には多い様ですね」
今は社会の時間、日本の国土についての授業。
いつも僕が色々と話しているのを聞いているのか、要求される以上の答えを返すアリサ。
小学一年生くらいの身体で他の大きな子達を上回る賢さに父親として嬉しい限りだ。
……そういえば、そんな賢いアリサがいつも学級副委員長ってのは不思議だね。委員長も女の子みたいだから、男の子じゃないからって理由でも無いし。
ふと気になって、僕は委員長という女の子を見た。
「え! あ、あれって……」
「タケや、やっと気が付いたのじゃな。あの方には困るのじゃ。いつもアリサから名前を聞いてはおったが、此方も今日まで気が付かなんだのじゃ」
リーヤは僕が見ているのと同じ女の子に視線を移す。
そこには少し日本人離れした美少女がいる。
その姿は、日頃見慣れたある「少女」が成長した姿にそっくりだ。
また思春期前半な身体から立ち上がる魔力量は凄まじく、その魔力波動に心当たりがある。
「チエさんったら、本当に僕たちをいつでも見守ってくれているんだねぇ」
委員長の少女、その名をチエコという。
そしてその名は、僕たちをずっと、それこそ結婚前から守護してくれている異界の優しすぎる魔神チエと同じ。
つまり、彼女は魔神将チエの分身体の一人という訳だ。
〝やっと気が付かれたのかや、タケ殿? ワシ、アリサ殿の事は小学校入学からずっと見守っているのじゃ!〟
呆れ顔の僕に念話が飛んでくる。
それは間違いなく僕たちが永遠に頭が上がらない魔神ちゃんの声だ。
……それは嬉しいですけど、チエさん。どんだけ分身して周囲を警護してくれているんですか?
〝そんなの、ワシも全部は把握しておらぬのじゃ! 一部は読書やゲームをしている個体もおるでのぉ。じゃが、最近はアリサ殿にも気が付かれたので、少々寂しいのじゃ〟
先生に発表をしながら器用に念話を飛ばしてくるチエさん。
その様子に僕は呆れるしか無かった。
◆ ◇ ◆ ◇
「もう、恥ずかしかったよぉ。お母さんもお父さんも教室でイチャつかなくても良いじゃないの!」
「だって、タケを皆が此方に合わないというのじゃぞ。こういう時に見せつけないでどうするのじゃ!」
授業が終わり、アリサが僕たちのところに来て文句を言う。
確かに自分の立場なら両親が友達の前で仲睦まじくしていたら恥ずかしいと思う。
「アリサ。ごめんね、お父さんがもう少しかっこよかったら良いのにね」
「それは違うよ、お父さん。お父さんは強いしカッコいいじゃん。お母さんやお爺ちゃんたちもいつも言っているよ。お父さんが居なかったら、皆大変な事になっていたって。だからね、お父さんとお母さんがお似合いだって言わない人の方が悪いんだもん」
僕が自虐気味に呟くと、それは違うとアリサが慰めてくれる。
いつのまにか、娘が強くなったことに僕は感動をした。
「アリサちゃん、今日はお父さんの事悪く言ってごめんね。おじさん、ごめんなさい。わたし、お母さんからおじさん達が何回もわたし達の為に戦ったんだって聞いてびっくりしたの」
「僕は一切気にしていないから良いよ。これからもアリサの友達で居てくれるよう宜しくね」
僕は謝りに来た女の子に視線を合わせるようにしゃがみ込んで、アリサの事を頼んだ。
どうしてもその姿と出自で警戒されたり注目を受けがちなアリサ。
せめて小学校くらいは普通の女の子として通わせたいと思う。
……それでチエさんは陰ながらアリサの事をフォローしてくれているんだね。
チエさんからは、エッヘンという感じの念が飛んでくる。
彼女なりにアリサの学校生活が普通であるように助けてくれているのだろう。
「で、ね。良かったらお母さんを紹介してくれない、アリサちゃん。わたし、いつもテレビで見ていて素敵だって思ってたの」
「うん、いいよ。ね、お母さん」
「いつもウチのアリサを大事にしてくれてありがとうね。アリサはまだまだお子ちゃまだから、宜しくお願いします」
「はい!」
「えー! わたし、子供じゃないもん!」
先程、アリサに謝った子がリーヤさんを紹介して欲しいと話し、アリサもリーヤさんも快諾。
アリサの頭を撫でながら小さい子を頼むとリーヤさんが言うと、アリサは半分拗ねて見せる。
その様子を見て、笑顔が周囲の保護者や子供たちにも広がった。
「すいません、わたしにも握手をお願いできますか?」
「アリサちゃん、わたしもお父さんやお母さんに紹介して!」
「アリサちゃんの弟さん、可愛い!」
後は僕たちは沢山の人々に囲まれた。
「ちょ、皆さん落ち着いて下さい。僕たちは逃げませんから……」
「お父さん、お母さんの警護役出来ていないよ。はい! お母さんと握手したい人は並んでください!」
本職の僕以上に張り切るアリサ。
その頼もしい様子に僕は幸せな気持ちになった。
「タケ、また機会があれば参観日に来るのじゃ!」
「そうですね、アリサの小学校卒業までにはもう一回、運動会にもリーヤさんと一緒に来たいです」
「運動会とな! 此方、保護者リレーにも出たいのじゃ!」
「ゆーりもいっしょー!」
僕たちは、今の幸せを存分に噛みしめる。
この平和を守る為に、僕とリーヤさんは戦う。
それは戦場だけでなく、政治の世界でも。
異世界と地球、アリサやユーリが安心して生きて行ける世界を目ざして。
ゴールデンウィーク前の学校は、賑やかな声でいっぱいだ。
「皆にバレてしもうたのじゃ! ワシ、アリサ殿をずっと保護しておったのじゃ!」
まさか、同じクラスに忍び込んでまで助けていたんですか、チエちゃん。
「同じクラスで守るのが一番なのじゃからのぉ。ただでさえ外見で目立つ美少女じゃからのぉ、アリサ殿は」
リーヤちゃんゆずりの美貌とタケ君ゆずりの童顔。
そりゃ、注目の美少女って扱いになるのも当たり前。
その上、外見の幼さに反する知性とくれば、注目になるのも当然。
「初の異世界混血児ともなれば、マスコミも煩いしのぉ。ワシ、色々工作をしてアリサ殿をマスコミのバカ共から守っておるのじゃ!」
マスコミも必要以上の接触は異世界帝国を怒らせる事になるでしょうから避けるかもですが、油断は禁物ですからね。
「ということで、久しぶりに本編で遊べたのじゃ。作者殿には感謝なのじゃ!」
それでは、今回の短編はここまで。
次は夏くらいに一本、この家族の話は書いてみたいですね。
今度はクーリャちゃんのお話でお会いしましょう。
ではでは!
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