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インフィニティ・オンライン~ネタ職「商人」を選んだもふもふワンコは金の力(銭投げ)で無双する~  作者: 黄舞
第2章

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第44話【新しい目標】

「はぁ……」


 俺はため息をついていた。

 理由は簡単。目標を見失ったからだ。


 ロキと葵が仲間になったのはいい。

 ロキは初めから誘っていたし、葵もなんだかんだ言って嫌いじゃない。


 だが、正直なところ俺は強くなりすぎた。

 この前のイベントだって、結果的に助けてもらう形にはなったが、俺一人で優勝は確定していた。


 このままレベル上げをしたら、それこそアップデート後のエンドコンテンツですら一人でクリア出来てしまいそうだ。


 もちろんみんなとワイワイやるっていうのも楽しい。

 楽しいが、俺はいつしか『攻略を見つける』ということに楽しさを見出していたことに気付いた。


 ネタ職と笑われた職業【商人】。

 今このゲームをよく知る者で、この職業がネタだと言うのは少ないだろう。


 葵がパーティに入ってしまったせいで、競う相手も居なくなってしまった。

 今思えば、こいつくらいだったかもしれない。俺に冷や汗をかかせたのは。


「どーすっかなぁ。なんか面白いことないかなぁ」

「なにさっきからボヤいてんの?」


 俺が道の真ん中でこんなことをしていたら、後ろから聞き覚えのある声に話しかけられた。


「ああ。ロキ。なんていうかさ。今後何を目標にしようかなぁって」

「え? そんなこと悩んでるの? そんなのなんだっていいじゃん。ゲームなんだしさ。そんなことよりイベントの景品、どーすんの?」


「イベントの景品?」

「うわぁ。忘れちゃってるよ。ギルドだよ。ギルド。このゲームって珍しくギルドがなかったじゃない。それが次のアプデで実装されるんでしょ」


 ああ。そういえばそんなことを言ってたな。

 ギルドっていうのは、パーティよりも多い人数が所属するプレイヤーの集まりなんだとか。


 そのギルドに所属するメンバーでパーティでも倒せないような強大なボスを狩ったり、ギルド同士の戦争みたいなものもあったりするらしい。

 そのギルドを、アプデ前に作る権利を貰えるらしい。


 そうすれば優秀なプレイヤーを自陣に組み込みやすくなるし、なんでも一番ってのはいいものだからな。

 それにしてもギルドか。


 ん? 強大なボス……? 戦争?

 それだ!!


「さすがだ! ロキ! いいこと思いついた!! みんなを集める。話があるんだ!」

「え? なになに? 面白い話?」



「ーーということで、俺はギルドを作ろうと思う」

「え!? それって、私たちと戦うってこと!?」


 俺はいつものようにヒミコのアトリエでお茶会を開きながら、パーティのメンバーに俺の考えを伝えた。

 まぁミーシャが驚くのもわけないな。


「そう。俺は、俺一人のギルドを作るつもりだ。もちろん今まで通り、パーティはみんなが良ければ組むつもりだけど」

「でも、私たちと一緒に最強を目指せばいいんじゃありませんか?」


「この前のイベントで分かったろ? 俺一人でさえ優勝に必要なポイントを稼げたんだ。みんなと組んだら強いのは当たり前。誰も敵が居なくなっちまう。ところがだ、みんななら、俺を倒せるポテンシャルがあると思う」

「はっ! やっと私の実力に気付いたか! ありがとうございます!!」


「だから、みんなには俺を倒せるメンバーを集めて欲しい。ガチのヤツをね。それに俺が負ければ勝つまで楽しめる。勝っちまっても、そっちは試行錯誤して、また挑んでくれたらいい」

「がっはっは! やはりショーニンはこのゲームの裏ボスってことか! こいつを倒すのは骨だな」


 これで俺も楽しめるし、みんなとワイワイ楽しむっていうのも形は違うけど続けられる。

 みんなと最強を目指すのもいい。だが、みんなから見た最強を目指すのはもっといい。


 気付けば俺はいつの間にか、このゲームにどっぷりハマってしまっていた。

 今更ぬるく遊ぶだなんて楽しくない。


 どうせやるならとことんやりたい。

 ギルドで挑むボスを倒すってのもそういう意味では楽しみだ。


 果たして一人でも倒せるのだろうか。


「分かったよ。ショーニンのそういう所が好きだからね。みんな、ショーニンのこと好きだろ? やらせてあげようよ。それにさ。悔しいじゃない。俺ら馬鹿にされてるんだぜ? 束になってもショーニンに勝てないってね。そんなこいつの鼻柱、へし折ってやったら気持ちいいと思わない?」

「はっはっは! さすがだな。ロキ。もちろん、そっちのリーダーはお前だろ?」


 ロキは本当にありがたい存在だ。

 俺が楽しむために最大限の協力をしてくれる。


 よーし。絶対負けないように色々と準備をしないとな。

 まずはレベルのカンスト。次に他職の研究。


 どんな戦略でこられても大丈夫なように考えよう。

 と、言ってもできることは少ないがな。


「そういえば、スキルを覚える装備って色々あるのか?」

「うん? そりゃあねぇ。さすがに俺も全部は把握なんかしてないけど、いくらでもあるんじゃない?」


 なるほど、そういうのも調べないとな。

 幸い金もあるし、狩りも得意だ。めぼしいものを見つけたら手に入れよう。


「よし。じゃあ、ひとまずみんなでレベルカンストのために狩りに行くか!!」


 俺の新しい目標ができた。

 次のアプデが待ち遠しい。

第2章これで完結です!

ここまでお読みいただきありがとうございますヾ(●´∇`●)ノ

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新作ハイファン書き始めましたヾ(●´∇`●)ノ

千年の眠りから覚めた天才魔道具師は創りたい〜冬眠装置に誤って入った私が目覚めたのは、一度文明が滅びた後の未来でした〜

魔道具師が滅んだ千年後の未来で、コールドスリープから目覚めた天才魔道具師が、魔道具を創りたい衝動に駆られてあれこれ騒動を起こす話です。 良かったらこちらもよろしくお願いします!
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