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詩のようなものたち

遠いところで

作者: 暮 勇

遠いところで

私が死んだ


誰にも気づかれず

誰も気にせず

草も生えぬ枯れた地面に横たわり

四肢を大地に投げ出して晴天を仰ぐ

過去に馳せる思い出もなく

未来へ巡らせる心残りもなく

ただ

今死ぬのだと

そんな思いを胸に抱き

そっと静かに目を瞑る


そうしてそのまま身は腐り

肉は削げ落ち干からびて

残りは貧相な骨になり

風雨に打たれてそれすら砕け

土に紛れて消えて無くなる


そんな穏やかな

一滴の涙も

嘆き声ひとつもないひと時を

私は一瞬

夢に見た


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