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聖騎士団長の恋人役

なろう初投稿です。

ハーメルン様で、主にクロスオーバーを書いているJAPANAGです。

今回少し暇だったので書いてみました。

僕――アレン・リーデルシュタインは、今日、イリタリア王国の聖騎士団に入団した。

「はぁ……今日から僕も聖騎士団の一員なんだなぁ……」

正直に言おう。とっても緊張しています。

なんでかって?

それは、僕が入団した聖騎士団の団長はとても厳格な風格をしていて、誰も話しかけることが出来ないらしいのだ。

その上、全身甲冑ときた。ご飯を食べる時?知らないよ!自室で食べるんだとさ。

話は変わるけど、試験を受けている時何故かその聖騎士団長からずっとガン見されていたような気がする。

そして昨夜、聖騎士団長直筆の手紙で『明日朝9時に私のところへ来ること。』という一文で呼び出されることになった。

今は、聖騎士団長の部屋に向かっている。

――とりあえず、僕についての情報を伝えておこう。

僕は転生者である。今から16年前、父と母の間に産まれる子に宿ったのだが、転生前は普通の高校1年生で、ラノベにハマっていた。その日は、『うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。』という本に一目惚れしてしまい1~8巻まで全部買った。その帰りに通り魔に刺されそうになっていた幼馴染の少女を助けようとして死んだ。そうして、それを哀れに思ったのか、神様が転生させてくれたのだ。なんで神様を信じたかって?そういう宗教だったからさ。そして、様々なスキルを持って転生し、そのまますくすく育って、12歳の時に神のお告げやらなんやらで、将来聖騎士になる(本当は勇者)というお告げが下ったのだ。それから、聖騎士だった父……

その前に、僕の家族について紹介しよう。

父は普段は優しいが、稽古になると厳しい黒髪黒目の美丈夫。なんでも前聖戦で成果を上げた聖騎士長(勇者という説もある)だったらしいがその時に仲間を庇って負った傷が原因で引退したらしいが……強すぎでしょ!意味わかんないよ!あれで本当に怪我で引退してるの!?それに歳取らないって!まあ、一太刀浴びせることはできるようになったけど……あとは全部返り討ちだったよ。ある人が言うには、「あいつは怪我が治れば世界最強だぞ?」らしい。名前は、アルファらしい。

そうして母、彼女は、金でも銀でもない髪色で(白金らしい)目は灰色で、父が助けた仲間らしい。まあその前から婚約してたらしいけど……。名前は、髪の色から取ったプラティナらしい……魔法は彼女から教わった。魔法の制御がものすごくうまいし美人な自慢の母。こちらも歳を取らない。

そして、妹。妹は母に似てとても美人で髪色は母と同じく白金色で一房だけ黒色が混じっている。瞳は父と同じの黒色だ。因みに、僕は髪は父と同じ黒で一房だけ白金が混じっている。瞳の色は母と同じの灰色だ。妹の名前はティナである。彼女は、一言で言えばブラコンだ。僕がどこかに行く度に「お兄ちゃーん」と言って着いてくるのだ。僕とは2歳離れている。普通、14にもなれば兄から遠ざかるはずだが、未だにベタベタで、街に出るとよく「楽しそうなカップルねぇー!」と声をかけられる。因みに、僕はシスコンじゃない。断じて。多分。きっと。恐らく。万に一つ…………実は妹がちょっと前に誘拐された時に妹を助けたあと頭に血が上って何をしたかすら覚えてないけど周りの大人たちに止められて、ようやく頭が冷めたぐらいだったらしい。だけど断じて僕はシスコンじゃ――

そんなこんなで、家族4人で楽しく暮らしている中、聖騎士団からの推薦状で試験を受けた。筆記試験と実技試験で実技試験の相手は副団長だったのだが、ボコボコにしてやった。なんかウザかったし。初っ端から、「貴様みたいな平民が推薦だとぉ?はっ!聖騎士団を舐めるなよ!」

と言ってきた。少しイラってきて手加減を忘れた。ただそれだけだ。謝る気?さらさらないね!あっちが悪いんだから。

そして家に帰って、一週間後、すなわち昨日に聖騎士団長の直筆で手紙が送られてきて今に至る。――

 

閑話休題

 

そして聖騎士団長室にノックを3回してから、

「アレン・リーデルシュタインです。入ってもよろしいでしょうか?」

と言うと、

「入りたまえ。」

という男性か女性か分からないが、おそらく女性よりの声がした。

「失礼します!」

と言って入ると、そこには銀色のフルプレートメイルを着用した人が座っていた。

僕はそこへ歩み寄り、

「此度の召喚に応じ参上致しました。」

と言うと、

「うむ、とりあえず、楽な姿勢をしろ。」

と命じてきた。

「は、はい!」

返事をすると、少々楽な姿勢だが、直立不動の立ち方だ。

それを見た団長は、

「はぁー、どうして私を前にした人間は皆そんな堅くなるのやら……アルファ様から父上や私に変わった瞬間からどうしてなの?今回の試験で副団長からの喧嘩を買った人物でボコボコにする人を始めてみたから大丈夫かなと思ったんだけどな……」

と悲しそうに言った。

「えと……あの……団長殿?」

「アルファ様の子だと聞いたから期待してたんだけどなぁ……」

なおも呟く。

「わ……分かりました。ではこちらの椅子に座らせていただきます。」

と言うと、執務用の机の前に置いてある椅子に腰掛けようとしたが

「ちょっと待て、手前に客用の椅子と机があるだろ?そこで話さないか?」

と言ってきた。

「分かりました。」

そう言って、客用の椅子に座った。

そして団長がやって来て、

「あぁ!もう邪魔!」

と言い、甲冑を脱ぎ出した。

そこから現れたのは、金髪碧眼の美少女であった。

「…………ッ!?」

「やっぱりそんな顔をするのか?私が女だからか?」

「いえ、違いますよ?物凄く可愛らしいお顔だったので……」

「…………っ!?///そ…そうか?それならいいんだ。」

「それでは改めてご挨拶を、僕はアレン・リーデルシュタインです。父はアルファで母はプラティナです。歳は16歳です。」

「うむ、私はラファエラ・レーヴラインだ。今はアルファ様に代わり聖騎士団長を務めた父の引き継ぎだ。歳はアレンと同じく16だよろしくな?アレン」

「はい!よろしくお願いします。」

聖騎士団長……もといラファエラは、そう挨拶をした。

「そういえば、団長。」

と言うと、

「ラファエラと言ってはくれないか?」

「はい……じゃ、じゃあラファエラさん」

「さん付けも敬語もいらん。それとも私が普通に話した方が良いのか?」

「ゑ?普通とは?」

「え?こんな喋り方だけど?さっきの喋り方って疲れるのよね……はぁ……」

「な……なんか噂で聖騎士団長は厳格な人で話しかけづらいなんて聞いたのですが……」

「あれ?いやいや、それはしょうがないのよ。だって、先代がお父さんでいつの間にか変わってたのが女だったらまず私は命と命以外の危険が伴うでしょ?だからあえて黙っていたの。だから厳格かと言うとそうでも無いわね。」

とぬけぬけと言っていた。

「でっでもどうして僕には素顔を見せたりしたんですか?」

「だーかーら!敬語はいらないって言ってるでしょ!まあ貴方なら大丈夫かなって……タイプだったし(ボソッ)」

「ゑ?今なんて……」

「ななななんでもないわよ///もう一つの理由は、アルファ様のご子息だと聞いたからよ。」

「ああ、そっちか。」

「そうそう、だから貴方には見せようかなって。」

「まあ分かったよ。でもラファエラって長いからラファでいい?」

「いいわよ……ところで話は変わるけど……」

すると口調が変わった。

「私が明日の入団式で女だと明言するから、貴方には私の…………護衛兼恋人役をしてもらいたいの……」

「えっ……えぇぇぇえ!!!!」

アレンは驚いた。

「お願い……私を守って……」

と上目遣いで頼んでくる。

「分かったよ……護衛兼恋人役をするよ。」

「ありがとう!アレン!」

と言って抱き着いてきた。

そうして、笑えない聖騎士団長の護衛兼恋人役になってしまった。

主人公の一人称は僕に決定しました。俺でも良かったのですが、優しさを出すことと礼儀正しさを出すためです。

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