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episode.『05月31日(土)』



死にたくなる瞬間ならいくらでもある


週1か月1か


リセットボタンなんてないから


タイムスリップしたとしても叶わない


何かを書き換えるくらいの所業が必要で


死に様ばかり考えてしまう


前に進むことしかできないから


終着点を早めることばかり考えて


でもまた歯を食いしばって立ち上がる



      ※



俺は強いんじゃない


諦めが悪いんだ



      ※



俺自身は変わっているのかもしれない


けれど俺の人生は凡庸に近く


凡庸より悲惨だ



      ※



思いの強さは誰にも負けない


諦めの悪さも人一倍


一途というのは俺のためにある言葉だと


そう思わなくもない


ただ一人で泣いてる過去の自分を


裏切る真似だけはしたくない


周りと同じになってしまうから


自分だけは自分の味方であり続けたい


そうでなきゃ明日生きてるそいつは


もう俺じゃないから



      ※



代わりなんてない


代わりなんてないんだ



      ※



なんか生意気な小僧ばかり増えて


こいつとは相容れないなって


頭が良かろうが何を成そうが性格がクズすぎる


今がどうだからとか言ってるけど


無神経というか配慮がない


経緯を知ったうえでありがたみを持つような


精神的成熟がしていないというか


ボンボンが増えたみてえだ


一度寺に軟禁されてしまえ



      ※



自分が好きなものを褒められることは


自分が褒められることよりも嬉しいし


自分が好きなものを貶されることは


自分の悪口を言われることよりも傷つく



      ※



俺は自分がどうしようもない人間であることを知っている


並大抵の言葉は自分に浴びせ続けてきたから


大抵の攻撃には多少の耐性がある


それが赤の他人からなら気にはしないけど


信じてやまない友からの言葉は心に来る


自信喪失という対人恐怖症を最も誘発するのは


一方的な親愛によるものだったのです



      ※



素敵な口説き文句を生み出せるようにはなったけど


それを覚えた頃には


伝えたい相手が周りに誰もいなくなった時だったのです


今は自分を責める言葉ばかりが頭の中を駆け巡るという


この感情に言葉を与えるべきではなかったと


ずっと悶々としていればよかったと


つくづく思う


まるで遺書のような日記だ



      ※



動物番組を見て犬猫の赤ちゃんが可愛いというのはずっとあって


幼い頃は猫嫌い、引っかかれるから


犬は好きだけど吠えられたり噛まれそうでびびるっていう


どっちかっていうと犬寄り派だったんだけど


時代のうねりと人の夢で猫派になった


がしかしその後現在


犬の方がええかもになりつつある



 ――会ってしまったら、僕は人知れず泣くだろう。

  もうあの頃の僕らには戻れないんだって――

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