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episode.『03月15日(土)』



いつかの君へ

今更だけど、ありがとう。


軌跡をここに標し、

僕もあの日の続きを生きたいと思います。


明日へと向かう旅路の途中で、

またいつか君たちと道が重なり合いますように。



      ※



これが君たちに送る最後の言葉だ。



      ※



9年前の今日、僕らは卒業した。

9年という時を共に過ごした。


疎遠になった年月が

共に過ごした時間を

追い越そうとしている今、


僕らはもうすぐ旧友となる。

もしかしたらもう、旧友なのかもしれない。


確かなことがあるとすれば、


この先、僕が

どんなに友達だって宣ったところで

僕がそう思いたいだけの独り善がり。


友達だって言ったもん勝ちって言うけど、


9年かけて築いた関係値を

9年かけてリセットするみたく


僕らはきっと友達じゃいられない。


だから、そうなる前に・・・。


あの日、言えなかった言葉をここに。


僕から捧げる最後の言葉は、たった一言。

これから先も、面と向かって伝えることはないだろう。


手の届く距離にいて、隣にいるのに遠くに感じた。

離れ離れになって、より一層、思い馳せる時間が増えた。


君の知らない僕がいる。

僕の知らない君がいる。

僕らの記憶はあの頃のまま・・・。


毎日顔を合わせていた日常は

会わないことが当たり前の日々に変わっていた。


これが大人になるということ。

ならば、僕らはもう、会えることはないのだろう。


友達だったにするつもりはないけれど、

何かをするつもりもない。


ただまたいつか会えたら、飯でも行こう。


交わす言葉は少ないかもしれない。

笑顔を見れただけでも充分だ。

幸せに生きているのなら、それでいい。


そう思うだけかもしれないけど、

それだけでも構わない。


あなたをずっと誇りに思う。

最高のダチでした。


一人取り残された時の中で

掴めない背中を追いかけて、


並び立ちたい一心で、

恥じない自分でありたくて、


ずっと卑屈だった僕から贈る最後の言葉。


今になってようやく、胸を張って言える。


ありがとう。


そして、


卒業、おめでとう。


変わり映えのしない男より、愛を込めて。




追伸


深夜テンションで書いたものなので、

明日になったら忘れてください。



 ――前に進むと決めた僕にはもう、

  振り返る後ろは、もうないのだ――

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