episode.『10月25日(金)』
うるさいうるさい言うとりますけど
お前らの声の方が世間の雑音だよ
黙って見守れ
声に出すのは感謝と謝辞と挨拶と
エールを送る時だけだ
※
ネットはTVと違い情報が精査なく手に入る
情報の海とはよく言ったもので
浸かれば浸かるほど暗く淀んだものまで目に映る
悪評という濁りが視界を汚す
浸からないでいた方が世界は綺麗なまま
色々なことにときめきを覚え
知らないことで夢を見れた
好き同士で仲間になれた
ネットはポジティブを損なう
※
とりあえず、君に欠けていたのは常識かな
俗に言う当たり前
君の目にした世界で普通とも呼べる価値観
それと比較して類似するようであれば安全
明らかに差があるなら危険
その思考、判断ができていない
手を出す前に情報収集
今の時代、ネットを触れてない若者の方が少ないのだから
活かして調べなきゃ
※
MADの良いところは
別のアニメ作品の名曲の歌詞が
別作品のワンシーンとマッチしていることに気づいた野生のプロによって
思い出のハッピーセットという余韻を味わえるところ
※
仲良くなれない絶対的な壁が確かにあって
それは自分の置かれた境遇だけじゃなく
自分にはないものを周りが持っていて
持っていないのが自分一人
持っている者同士で共有
その輪に混ざれない
その差が無意識に相手の心に距離を生んでいて
必然と未来の僕は一人ぼっち
現前としてある今が何より痛かった
※
自分を何かに例えると
親近感を覚えると同時
そいつに申し訳なく思う
それほど自分は美しくないと
卑屈にもそう思うから
※
僕はどれだけ足掻いても
プラスにはなれなくて
何も考えずバカやってた方が
幸せに笑えていたんじゃないかと思う
でももう
無神経無自覚にはなれなくて
眩しい人に憧れるけど
汚すことを恐れて
近づき難いと思ってしまう
だから首根っこ掴むような人じゃないと
僕はもう誰の目にも止まらないと思います
※
俺は死んでもダチは売らねぇ
たとえ今の俺が一人でも
一度ダチと認めたら
そいつは死んでもダチなんだ
たとえ俺に害をなそうとも
俺はダチだと宣い続ける
それが俺にしてやれる唯一のことだから
わかってる
これはただのエゴだ
お前は一人じゃないと叫びたいだけの
身勝手に背負った責任
身勝手な業だ
――たぶん、
友愛と親愛と敬愛が混じってる――




