episode.『01月22日(日)』
辞めたはずのバイトに呼び出され
1日サボったのにバレずに時給発生
友達の肩の上に仁王立ちして帰る途中
橋ではしごに捕まった5人の知り合いに遭遇
はしごに飛び移ると5人は離れ
はしごはどんどん幅を狭めて安定感をなくす
その後、まどろみ級(建物を壊せるくらい)の技を身に着け妖を倒すと誓う
※
きっともう何もかも
全てが手遅れなんだ
※
もうわからないんです
自分が誰を好きかなんて
ただ思い出に縋っているだけなんじゃないかって
そうすることで現実から目を背けているんじゃないかって
悩んで迷って葛藤して
開き直って落ち込んで
ずっと同じ思考を繰り返してる
気にしすぎなのか
私の歩いてきた道は常に
曲りくねった一方通行だった
※
私は誰の目にも止まらない
まるで誰にも見えていないかのように
すれ違う人を誰が気に掛けるでしょう
誰が心配するでしょう
人混みに君を探すなんて誰がするでしょう
君のいないところで君を思うなんて
きっと私だけ
そして私を
そんな風に思ってくれるなんて日常
君には片時も存在しないのでしょうね
※
1分1秒が過ぎていく度
日付が変わって月日が経ち年が明けて
そうやって今が過去になっていくにつれ
記憶が思い出に変わって
段々と思い出せなくなっていく
怖いんです
未来に希望なんて持てるはずもなく
幸せだった過去でさえ頭から消えて
何もない今だけが残る
四肢を捥がれても歩き続ける屍のようで
※
わしは知らんと言うくせに
口を挟んでは文句を垂れる
持論ばかり並べて
そんなもん関係ない
だからこうしろ
こう言っているんだからこうしろ
なぜしないんだ
だからどうした
そうやって
どんなに訳を話しても
自分が正しいと
後になって言うんです
関りを持とうとしないくせに
本当に面倒臭いお人です
※
意見が正しいか正しくないかなんて
問題じゃないんです
その場にいない人間が出向こうともせず
文句をぶつけている
野次馬と一緒です
耳障りな雑音だ
※
僕は色々と影響を受けやすいので
怖いと思ったものが怖くなくなることはなく
好きになったものが嫌いになる瞬間はなく
第一印象が全てなので
どれだけ自然体が素敵か
どれだけ関りを持とうとしてくれるか
興味のない話題でも振ってくれる
それくらい気さくで図々しい人
そんなやつ身近に自分だけなんだ
※
いつ消えてもいいんです
誰に気づかれなくてもいいんです
ただそこにあなたの幸せがあれば
それでいいんです
邪な僕なんて
どんなに笑わせようとしても
あなたの笑顔が減るだけですから
後ろ髪引かれながら離れていく僕なんて
振り返ったらもういない
そんな幽霊みたいな類だと思っておいてください
※
ずっと傍にいたいと思う
でも迷惑だろうからって遠ざかる
それを許さない人なんて
この世にいないから
さよならを言わない僕が
君にさよならを言ったなら
それが正真正銘
最後なんです
それを最後にしなかった人なんて
後にも先にもいませんでした
最後にしたくないと醜く追いすがったのは僕だけでした
――ずっと独り善がり。
ずっとひとりぼっち――




