episode.『10月10日(月)』
私が凄いと思う絵師はね
どこへ行っても画材関係なく
ものの数秒で下書きもなしに
マジックでひとキャラ書き上げてしまう人のことだよ
そしてそれをラフだと言っている人のことなんだ
「つまりお前にはもう一段階、上があると言うのか!?」って、いつも驚かされてる
そういう絵師に私もなりたい
※
眠ることが娯楽でした
癒えない苦痛と寂しさを
忘れてさせてくれる居場所
でも眠ることが苦しくなってきた
何もかも忘れられず
夢にさえ甘えられない
楽しいこともなくなってきた
気分が上がらない
自分がダメになっていくのを感じる
強くあろうとする自分と弱い自分の戦い
いつになったら眠れるのかな
※
貴方の話を聞いて
笑顔にしようと戯けて
明るく振舞ってきた
どれだけ言葉を尽くしても
表裏に隠れた全てが
伝わるわけではないから
手を取り
抱きしめ
温もりを通じて届けようとする
貴方のことが心配です
貴方がいないと寂しいです
貴方に私は必要じゃないかもしれないけれど
傍にいたいですって
※
君に恋していました
君のことが大好きでした
いつでも言えたはずの言葉を
ずっと言えませんでした
再会を夢見て幾数年
会えないことに苦しみ
会いに行くことに葛藤し
君に会うのが怖かった
君はもう私のことなんて忘れて
君の傍には
思い出なんかよりも大切な誰かがいたとしたら
私は立ち直れないから
――辛い時に「笑え」って言う
とても残酷な自分がいます――




