episode.『05月11日(月)』
くだらないことをくだらない発想で茶化している
見る側も見せる側も騒ぎ立て、笑い話にする
現代の親父ギャグとでも言うのか
酷くどうでもいい集団だ
目に映る度に陰気臭くて反吐が出る
ただ騒ぐだけでも陽気臭い。
世間の表裏を良いモノに見せ
大人は平気で嘘をつく
そんな汚い大人が大嫌いだ
※
宗教とは奇跡あってのもの
医学的に証明できない重病さえ治してしまう
私もその恩恵を受けてきた
生まれて間もなく失明すると言われた
小学では左膝を三度、大量出血した
中高では片耳が聞こえなくなった
今では斜視に陥っている
薬や注射の経験はない
生き地獄の恐怖
これが私を孤独に後押す
※
父親は常識を口にする割に自分勝手で傲慢な独裁者
母親は面倒臭がり屋で憎めない人
兄は秀才で何を考えているのかわからない
姉は父の短気な性格を色濃く受け継いでいる
弟は左手の薬指が焼けて伸ばせないバカで可哀想な子
嫌な環境に縛られて息苦しい
何度も飯を不味くされた
こんな家族が大嫌いだ
※
人は三つの欲がある
けれど私は無欲でいる
欲しいモノが何もない
あっても手には入らない
諦めきれず叶う保証はない
それ以外は何もいらない
願いは増えて夢は理想になる
いつしか世間に失望して
味覚に無感動
性欲は枯れ果てた
あるのは睡眠欲
ただ夢に逃げている
生きたいとさえ思えないんだ
※
誰といても癒えない孤独
誰の特別でもあれない
いつも一人ぼっちの道化
愛想笑いで誤魔化して
言葉にするのを面倒臭がる
だから誰にもわからない
伝えようとしなかったから
分かってもらえるはずがない
周りは否定的で理解者はない
生きた証を残すのは悲しむ人を求めて
ただ報われたいからなんだ
――こんな孤独にいる私を
世界の誰も知りはしない――




