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汚濁 ~あなたは絶対に理解できない~  作者: 「S」
September/2018
2/920

episode.『09月02日(日)』



誰かを好きになった時、人は皆、告白しろと言う。


けれど私は、何もできずに逃げ道を辿る。


勇気や覚悟の話じゃない。


ただその人に、迷惑が掛かること、傷つけてしまうことが嫌なのだ。


成功しても、幸せにできるとは限らない。


傷つくくらいなら、しない方がいい。


一人はもう、慣れっこだ――。



      ※



友達が欲しいと思ったことはない。


けれど気づけば、何もしていないのに周りには自然と人がいる。


望んだわけじゃない。見捨てることは容易い。


築かれたのは、上辺だけの関係。簡単に断ち切れる薄いもの。


それでも一緒にいるのは、悪くはないと思っているから。



      ※



ただの偽物の関係。


そこには寂しさしか存在しない。


あなたも私を理解してはくれないのだと、一人孤独を噛み締める。


そんな毎日が続けば、否が応でも自覚する。


私の心は満たされない。求めるものはどこにもない。


私はいつだって、一人なのだと――。



      ※



私は『心友』が欲しかった。


親しいのではなく、腹の底を割って話せる、そんな関係が。


周りに誰かがいたとしても、心の中はいつも一人。


固く閉ざした扉。開こうにも、鍵がどこにあるのかも忘れてしまった。


誰も入れない世界。叶わぬ願い。


ありもしないものに、手を伸ばし続ける私は愚か者だった。



      ※



無いものを求め、届かないのに手を伸ばし、過去に背を向け、理想ばかりを描いて、現実を見る度、涙が零れそうになる。


否定するわけじゃない。妥協するわけじゃない。


ただ一人、孤独な心に闇を抱え、癒しを求めて旅をする。


誰もいない世界を、彷徨っている。


私はいつも一人だ――。



 ――一人を実感する日々。

  どう足搔いても、この寂しさは消えない――

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