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300文字小説

ガイコツの湯

作者: 林 秀明

エキゾチックな湯を求め、山間へ向かった。


「ガイコツの湯」と書かれた温泉街の一角に立つ旅館。ガイコツとはほど遠い恰幅のいい女将が、どうぞと言わんばかりに、懐に温めて置いたタオルを勧めてきた。


「出るんですよね、お好きでしょ?」


挨拶も早々にて、「男爵」と書かれた暖簾をくぐる。幸運にも先客は誰もいず、大浴場へと入った。


大浴槽を見ると何か黒い物体が所狭しに浮いているように見える。桶を取り、水をかけると、黒い虫がいっぱいに飛び上がった。


悲鳴と共に天井を見上げると、黒い横断幕に白い字で

「蛾」が「至る所」に「こんもり」「詰まっている」湯と書かれている。


頭文字をとって、ガイコツ・・・これは流行らないわと思いつつ、薄汚い湯にゆっくりと腰を下ろした。

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