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work 1-4

洞窟に入ると、立って歩ける程度の横穴があった。明らかに自然の造形ではないが、人が立ち入った様子などは見られない。


「さっそく暗い……。」

「すぐ明るくなる。ライト。セーフティー外して。チャンバーチェック。」

銃のライトをつけ、各々コッキングして構え、前に歩く。


4人の足音がこだまし、しばらくすると急に光り輝く宝石の様な鉱石が周囲を照らし始めた。

「光る石?ガイガーカウンターはある?」

「大丈夫よ。ただ、上半身ぐらい大きい塊を見つけたら注意して。」

「了……解?」

私は生返事で返す。


背後で何かが着地する音がすると、キャタピラに小銃を付けた武装ドローンの戦車が追従する。

《こちらタンジェ。戦列に加わるね。》

「了解、もうダンジョン内に入ってる。背後に気を付けて。」

《あーい。》


歩いていると、アゲートが握り拳を上げた。目前は少し開けた地形。

「正面に敵1。アゾフカ。」

「了解。」

「ひえ~……」

アメスとシディアが返答する。私は首を傾げ、隊列から身を乗り出して敵の姿を見てみる。



全身が宝石で出来た人形が歩いている。19世紀のゴシック調のデザインなシルクハットとコートの様な姿に、両腕が棍棒の様な暴力的な姿。



「あれが魔物……」

魔物というよりは、動力源不明の人型の自律ロボットみたいだ。

「周囲警戒。あの手のは必ず複数いるわ。シトリン、撃って。」

「了解……どこ狙えばいい?」

「人体急所でいいわ。どこでもいい」


私は数回呼吸を整え、ドットサイトをうなじに合わせて撃った。


タァァンと言う音と、ガラスの様な頭部が落下して砕ける音。

同時に全員が前進する。


バゴンと音を立てて、壁が崩れた。先ほど言っていた、上半身ほどの輝く鉱石の塊は、埋まっているアゾフカだ。

5体を超える複数のアゾフカが現れ、こちらに向かって走って来る!


「応戦しろ!近づけるな!」

発砲して撃ち砕く。3体は倒したが、銃弾を見た相手は天井を走りだし、腕の宝石の結晶を投げつけて来る。

「おっと!」

アメス達は大きく飛び退いて避けた。


結晶は地面に突き刺さって赤く光り出している。


「シトリンもっと離れ…!」

アゲートの声もむなしく、突き刺さった結晶は爆発し、無数の破片が爆ぜ飛んだ!

「!?」


炸裂した勢いで顔面や肩、そして喉元に何か大きく鈍い感触がした途端、私の視界が歪む。


突如として軽くなった私の体。そして周囲の景色は、写真のネガフィルムの様に色彩が反転したかの様な、異常な世界に一瞬で変わっていた。

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