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新しい覚悟

ビル火災の翌日

堂島組の会議室。


修羅場。


堂島組長

「……お前ら2人。組、クビだ」


阿波野

「…………」


久瀬

「…………」


堂島組長

「だが、このまま放り出すだけじゃ生ぬるい。

 “罰” はキッチリ入れとく。」


堂島は刺青師を呼ぶ。


刺青師

「で、図柄は?」


堂島

「阿波野。お前は“ゴジラ”だ。

 燃やしたビルの分、背中で一生“怪獣”背負え。」


阿波野

「……マジかよ…」


堂島

「久瀬。お前は“セーラームーン”だ。」


久瀬

「なんでだよ!!!」


堂島

「オマエが油ぶっかけた瞬間にビルが“月にかわっておしおき”されたんだよ。

 ピッタリじゃねぇか。」


周りの幹部は笑いこらえてる。


刺青師

「じゃ、横になってください」


阿波野

「(小声)兄貴…俺ゴジラですよ…」


久瀬

「俺は“月にかわって”だ…」


ブチブチと墨の痛みの音が響く。



彫り終わった直後。


堂島

「背中に一生モン背負ったんだ。

 もう二度と俺の前来んな。二人まとめて破門だ。」


二人

「……はい。」



建物を出たあと、阿波野がため息。


阿波野

「兄貴…これで本当に、俺ら“裏社会”の居場所なくなりましたね」


久瀬

「なんでもやる…なんでもやるからよ…阿波野、仕事探してくれ」

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