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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

赤い真夜中の帰り道

作者: ゼロザム=ルーゴ

人生初のホラー作品を手掛けました ゼロザム=ルーゴです。ぜひご愛読ください。

これはとある田舎の地域に住んでいた人のお話。


その人は学生であり、名前は桐谷 翔太(キリタニ ショウタ)

彼は今、この真夜中に、山を降りながら帰宅していた。

日も暮れて、光り輝いていた空は闇夜に覆われていた。

翔太は特に焦ったような様子は無く、のんびりぶらりと歩いていた。桐谷という家系には門限と言うモノは無い事がわかる。

翔太「…ん?」

翔太は突然として足を止め、異変に気付いたのか辺りを見渡した。

翔太「空が赤い…なんでだろう。」

翔太の言葉の通り、空は真っ赤であった。夜明けよりもそれは赤く、まるで人の血の如く。夕暮れだとしても夜から昼に戻るなんていう事象は現実的におかしい。

この現状に不穏では無いと心で思う翔太。すぐさま携帯を開き、家族に連絡を取ろうとした。だが、ロック画面を解除し、ホーム画面に移動すると同時にスマホの画面が赤い砂嵐で覆われた。その様子に驚いた翔太はすぐさま電源を消し、ポケットにしまった。連絡する事が出来ず、この異質な空間の中、実質一人だけしかいない状態に不安になる翔太。その時だった。

翔太「!」

突如として、翔太は大量の汗を流し始めた。眼も大きく見開き、息が荒くなる。そして、何を思ったのか、何を感じ取ったのかはわからないが、本能のまま後ろの方へと振り向いた。

翔太は視線の先にあったモノに戦慄した。

人が持つモノよりも巨大な眼が翔太を見下ろしていた。それは一つだけでは無く、二つ、三つと段々と増えていき、数多なる眼が翔太の方を向いていた。

翔太はそれに怯えるが、決して口にはしなかった。口にしてはいけないとそう思った。

そうしていた時、重く気味の悪い音がこちらに近付く。

数多なる眼の下にそれと同じ大きさの手が数体駆け付けた。

何をされるのかわからない底知れぬ恐怖、翔太はそれに畏怖し、その手から離れる為に急いで逃げ出した。

それに対して多数の手は翔太を追いかけた。

翔太「ああああああああぁぁぁ!!!」

先程の平然とした翔太とは一変し、大声を上げながら全力で逃げていた。落ち着いていた表情は、今となっては鼻水を垂らし、大粒の涙を流しているではないか。叫びを出す為であろう口は大きく開いていた。

走り逃げ、抗う翔太だったが、それは虚しかった。自動車と同じ速度で走る手との距離は徐々に縮まり、一つの手が翔太に接近し、襲いかかった。

そこからの記憶はブラックアウトした。

苦しい表情を浮かべる翔太は眼を開けた。

気付けば、翔太は斜面上の道路の上で寝ていたようだ。

すぐさま起き上がると、翔太は辺りを再度確認した。

空は闇夜に染まっており、血の如く赤く無かった。

あの大きな眼も大きな手の姿も形も無い。

翔太「…夢、だったのか?」

翔太はそう考えた。きっとあれはただの夢。稀に見る悪い夢だったのだと翔太は思考を巡らせた。

そう思うと、翔太は安心し、平然な態度を取った。そして、地面に落ちていたカバンを手にしてそのまま帰宅した。


『次のニュースです。現在、○○県△△市在中の竹中 泰弘さん58歳が死亡しました。』


翔太が去った場所より前に遡り、悪夢を見る前にいた場所より少し奥の方、そこの崖を降り、山の麓には血が広がり、その中心に一人の50代男性の遺体が横になって倒れていた。


以上が桐谷 翔太の口から出た体験談である。

最後まで読んでくださりありがとうございます!

上手く創れたかわかりませんが、私なりのホラーを出してみました!物語について簡単な説明を入れますと、この話は桐谷 翔太の体験談で、それには二つの意味を含めました。一つが怪異、もう一つが殺人。つまり、翔太は殺した後に怪異という名の幻覚に襲われたという事です。

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