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神様やってみない?  作者: なんていあ
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プロローグ

初めての小説です。時間が空けば書くようにするので投稿は不定期です。

 高校の休み時間が終わろうとしていた。

「アッハハハ!高校生にもなってそんなの描いてるの?」

「幼稚園かよ!」

 ワーワーとクラスの男子らの高笑いと共に僕は馬鹿にされる。


 僕は異世界に転生する物語が好きだ。頭の中に浮かぶ世界を何個も何個も紙に描いてきた。

 こんな世界に転生してみたい。こんな世界を見てみたい。ただそれだけ。

 神様がいるならこの絵を見てどう思うだろうか。ただの高校生が描いた妄想の世界だ。きっと酷い世界に違いない。


「そうだなぁ、いい世界なんじゃないか?」


 その声は高校生でもなく、先生の声でもなく、優しい声だった。

 まるで僕だけに聞こえるように、耳にすうっと届いてきた。


 僕はこの声をずっと待ち望んでいた。初めての転生物語を読んでからずっと。

 僕にはわかる。この声の主が何者なのか。


「神様!ですよね!!」


 教室に響きわたるほどの大声でそう叫んだ。他人の目なんか気にしてられない。直後、教室が白く輝いていく。休み時間で会話をしていた人も目を大きく開いた。光の中心に何かが現れる。

 そこには輝く白い服を着た人型があった。

 手のひらで僕の顔を優しく持ち上げ、目を合わせる。


「ねぇ君。神様やってみない?君が今描いてた世界、見てみたい」

「はい!僕もこの世界、見てみたいです!!」

「そうか。ならば行こう。共に。」


 教室がまた白く輝いていく。神様は僕の手を握っている。あぁ、これから異世界に行けるんだ。僕が描いた世界に。

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