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12話「未定」

 

「ただいま……って誰もいないか…」


 玲夜は何処か汚れているかの様な口調で言いながら、右手を使って取っ手を掴むと、そのまま玄関の扉を開ける。淀んだ目には生気があるとは残念だが言い難く、何処か心の片隅に強い重荷を抱えているかの様であった。

 そして、玲夜の言葉の通り家には誰もいなかった。現在の時刻は昼前を指している。今日椿とSは早く帰ってくると言っていたが、詳しい時刻は聞かされていない。別に聞く気もないが。


「昼飯はいるって二人は言ってたから、飯作っとくか…」


 この場には誰一人として存在していないが、玲夜は再び独り言を発し、靴を脱いで部屋の中へと上がる。右手には何も握られていないが、左手には、中に何か入れられたビニール袋が握られていた。

 昼飯用の食材と無くなりかけていたので買っておいたコンドームだ。

 もしコンドームを付けずに二人と夜の営みなんてしてしまったら、間違いなく二人は妊娠し、子供を宿してしまうだろう。身体付き的に見ても、椿もSも余裕で妊娠出来る身体の持ち主である。

 しかしながら、椿とSは一応今は学生と言う身であり、しかも二人共十七歳まだ若いとしか言い様がない。更に玲夜の年齢もまだ十九歳であり、二人とは二歳差しかないのだった。

 言っておくが、仮に椿かS、又はその両方に子供を孕ませてしまって、産ませてしまえば金銭的に大目玉を食らう羽目になってしまう予感がある。周りの目や風当たりも結構厳しいだろうと、容易に想像が着く。

 一応謝礼金と退役の際に金はかなりの額貰っているが、現在の収入は決してだが多いとは言えない。貯金はしている方なのであまり切り崩すのは良しとは思えない。

 ただでさえ、今は三人で一部屋借りて生活している身である為、経済的にも今は彼女達に妊娠させる訳にはいかなかった。

 彼女達と子供を作るのはもう少しだけ先の事になるだろう。だが椿とSは満更子供を作る事に対して抵抗はなかったと言っていた様な気がする。生でしたい、とも言っていたし、惹かれていて好き過ぎるが故に更に先へと進もうとする。


 結局、また一つと溜め息を着く。もうすぐ帰ってくるだろう、椿やSに昼飯を作る前に玲夜は一度、台所に向かう前に玲夜はまるで無意識に歩いていくかの様にして居間に向かうと、愛用している湯呑みを取り出し、お茶を一杯分注いだ。

 そして居間の中で静かに腰を下ろすと、お茶を注がれた湯呑みを手に取ると、そのまま口へと近付ける。

 今回湯呑みに象られた文字は「今日がダメでも明日がある明日がダメでも明日はある」

 何度失敗しても、ダメであっても死なない限り明日はある。何度も失敗しようが、明日がある、また明日に挑戦すれば良い。無理して成功を収める必要性は一切ない。少しずつ成功に近付いていけば良い、無理をして成功を勝ち取る必要性等一切ないのだ。


(成功は、求め過ぎないのが丁度良いんだよ……)


 心を落ち着かせながら、玲夜はお茶を一杯口にした。今回も冷たいお茶ではあるが心に安らぎを齎し、静かな時を過ごすにはとても良いと言える程の代物であった。

 もう一息、そう呟くと玲夜はもう一度空になった湯呑みにお茶を注いだ。


 ◇◇


 薄暗く、誰も来ない静寂に包まれる密室。そっとまるで温かく包み込むかの様にして、Flaurosの横に座るAndrasは彼の唇を奪う。

 今FlaurosとAndrasはホテルの一室にいた。中に入ると同時にベットへと向かい、二人は転がるかの様にしてベットへと倒れ込む。因みにだがVolacは先に戻ると言って帰ってしまった。無理もないだろう、リーダーとシュミレーター使って訓練するって言っていた。すっぽかしたらぶった斬られるかもしれないからだ。少し残念そうにしていて気の毒ではあったが…


「はむっ…んむっ…Flaurosさん♡気持ちぇですかぁ♡」


 Flaurosは何一つとして抵抗を見せようとはしない。寧ろ楽しむかの様な様子を見せている。自らの体に抱き着いて、絶対に話さないと言わんばかりに体を寄せているAndrasの事を彼もまた、彼女の肉体を引き寄せて重ね合わせる唇を決して離そうとしない。

 無論、そんな仲である事を行為で示すかの様にして、二人はただのキスのみで終わらせる訳もなくそのまま互いに濃厚に生暖かく、ねっとりとした舌を絡み合わせる。


「んむっ♡Andras、お前キス…結構上手くなったな♡」


「えしょ?早く…イかせて♡」


「分かった、背中向けろよ」


 まるで溶けてしまうかの様な程に情けなく、扇情的な表情を見せ、Flaurosにやけに色気の込めたオネダリをする。その言葉にFlaurosは素直に受け入れる様にして、一度頷く。色気を漂わせるAndrasの姿をまじまじと見つめてFlaurosの下半身は血が滾り熱が籠っていく。

 そして彼女は後ろを向いてFlaurosと一旦舌を離すと彼の体に背中を押し付け、上半身に着ていた服を静かに脱いでいく。まず綺麗で汚れが見当たらず、綺麗過ぎて壊れてしまうかの様な純白で美しい両肩が露出する。

 肩が露出し、徐々に細く綺麗な腕が見えていくと同時に次は彼女の膨らみのある胸に取り付けられたブラジャーが顕になる。色は狙っているかの様な、興奮を煽るかの様な色であり、Flaurosも一瞬だけ彼女の下着のセンスに反応する。頬を一瞬のみ赤らめたFlaurosに続いて、Andrasも頬を真っ赤に染めた。

 Flaurosは手馴れたかの様な手付きで、ブラジャーを外し、彼女の胸を顕にさせる。

 後ろから見える彼女の姿も美しいに限る一言であった。長めの薄い黄色の髪、男を魅了してしまうかの様な膨らみのある胸に少し引き締まりながらも丸みを帯びて張りのある尻。胸と尻を強調するかの様に細いウエスト、細い手足。

 熱が篭もるナニは彼女の腰辺りを突くかの様にして当たり、彼女を更に興奮させる。


「今、耳も胸も優しくホグしてやるよ♡」


 Flaurosは彼女のまるで狐の様なモッフモフの頭頂部に生えた耳元で虐めるかの様に吐息を吹きかけながら呟く。吐息はまるで白い霧の様に浮かび上がりそうであった。


「どっちも、イジめるのぉ♡」


「淫乱だな…覚悟しろよ…」


 Flaurosまず手始めに、彼女の膨らみのある双丘を優しく弄る。最初こそ情けない声を聞きたくないのか、口に自分の服を噛ませて、声が出ない様にしていたAndrasではあったが結局はすぐに口から離してしまい、淫気があり、色気のある喘ぎ声を口から漏らしてしまう。

 双丘だけでなく、その先端の蕾すらも、Flaurosの手馴れた手付きで容赦なく刺激され彼女は達する様な表情を見せてしまう。

 部屋の中には淫靡な匂いと音が響き、充満しFlaurosの鼻腔と鼓膜を刺激する。

 気が付けば彼女はベットの上で足を開脚してしまう。秘部も胸も両方前から見れば丸見えだった。


「胸だけでトロけてるのかよ、これから耳も弄るぞ?」


 Flaurosは快楽に溺れる彼女をまるで虐めるかの様な言い方で、獣の様な耳元で呟いた。そして次は触り心地の良い耳を優しく、撫で回し愛撫するかの様にして触る。


 僅かに触れられ、何度も弄られるかの様にして触られた事で彼女は更に吐息多めの声が口から漏れ、彼の指で感じてしまったのか、下半身からは水分と粘り気を含んだ蜜が垂れ、部屋に彼女の声が室内を満たした。


「耳、敏感…♡モフモフしちゃ、や♡」


「そんな甘々な声じゃ、やめる気にならん」


 そしてFlaurosはより一層、耳と双丘を刺激する指の動きを速めていく。口実ではやめて、と言っているが身体はとても正直であった。Flaurosはやめる事はなく、どんどん指を加速させる。


「そろそろ、ぶち込んでやろうか?」


「お願いぃ♡早く私に注いでぇ♡」


 いつまでも愛撫してあげるだけでは可哀想だろう。FlaurosはAndrasの事をベットに押し倒す。Andrasは素直に受け入れる同時に、両手を広げて彼の肉体を求める。この後、滅茶苦茶以下略

過激過ぎてアカウント消されない事を切に願う。

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