9話「厄介事は他人に任せてからの~」
スタンピートのせん滅後、自分の体調が悪く暫く補助席で休憩することにした。定番なことで倒したモンスターの素材回収はとか思うところもあるが、大火力の主砲などで攻撃したターゲットは跡形もなく蒸発しており、機関砲で倒したのはバラバラに飛び散っており回収するまでもなく放置となった。金策に関しては正直商いで十分対応可能と判断したことが大きい。
「艦長、間もなく拠点に到着します。」
「うむ」
ソフィアから到着する報告を受けて、情報端末で拠点の情報を確認したのだが、んっ?何か明らかにおかしいと思うことになった。この大陸に来てからわずかしか経っていないと思うのだが…。
「艦長、到着!全員敬礼!」
「……。皆ご苦労!!」
拠点に到着するやまず確認しなくてはいけないことは、なぜフリゲート艦が上陸しているの?いくら小型のフリゲート艦でも200mの長さがあり、上陸させるには半年若しくは3か月は必要と考えていたが、2日目だからね!どれだけ突貫工事したん?無理は良くないよ。倒れちゃうよ?っといっても生物的には私しかいないから全員疲れ感じないのだろうね。にしても既に地下に格納し隠ぺいできる状態になっている。徐々に上部ハッチが閉じられて大きな池になる仕組みになっていいるがどちらかというと湖だね。
「え~、全員無理をさせたが、今後の補給確保と情報収集に引続きお願いする。各自、作業に戻れ。解散!!」
「艦長に敬礼!!」
ソフィアが私が到着する旨を拠点に連絡しており、到着と同時に労いの言葉をとのことでやってみたけど、ゲームではやったこと無いのでうまくできたか正直わからないが、全員笑顔で対応してくれたので良しとしよう。
「艦長、こちらに作戦室を用意しておりますので案内します。」
ソフィアさんフリゲート艦降下させるなんて聞いてなかったけど、情報端末の行動時間を確認したら確かに記載されていた。確認していない自分がダメなんだけど結構重要と思うので、直接報告欲しかったところですよね~。と思っていたらテントといってもコテージに近い部屋に入ると食事がテーブルに用意されていた。
「おっ、丁度お腹空いたところだったので準備良いね。」
「はい、そろそろと思い準備させておりました。」
席に着くまでに、先ほど挨拶の時に見た子たちもおり、フリゲート艦の艦長やら佐官クラスが待機していた。軽く手を上げながら自分に割り当てられた席について食事をするのであった。
「こちらの大陸に合わせたメニューにしているんだね。」
「そうですね。いつまでこの状況になるのか解らないので合わせております。お口に合いますでしょうか?」
「十分。美味しいよ。コックにそう伝えておいてくれ。」
お金に関してはソフィアに渡してあるので、管理してもらっているが食事自体必要なのは自分だけだったが、TPOを踏まえて一緒に食事してくれている。一人ご飯は寂しいですからね。食後のコーヒーがテーブルに置かれて落ち着いたところでテント内のスクリーンに今後の予定が表示されて、代表でソフィアが説明を進めていく。
「では、全員情報共有していると思うが、今後の方針を再度確認をする。艦長、進めて宜しいでしょうか?」
「うむ」
ソフィアがスクリーンに順番に表示する内容を、全員で確認しながら意見や詳細が不明な点を詰めていくことになり。色々自分では解らない内容もあったが、そこはさほど問題ないと思い。後で端末で詳細を見ておこうとマークしておくことにしたが……。
「……。では次に、この拠点に屋敷を建築していく。担当は…」
「まて、まて、まて、副長、屋敷とはどうして必要なのだ?」
話の途中で止めてしまったことで、ソフィアが不思議そうにこちらを見ているが、そこあざとくカワイイから良いけど、屋敷って必要なのか?そもそもここの土地に勝手に建てて問題なのか?確かにフリゲート艦の格納庫地下に勝手に作ってたけど、これは隠ぺいするから問題ないと思うが、屋敷はね~
「艦長、屋敷?に関しては情報端末に必要事項の優先上位に記載しており、全員一致で予定に入っております。」
確かに一番上に記載されており、見てない自分が悪いのは知ってるよ。でも艦長でも重きに思わなければ見てないこともあるし、報告欲しいなぁ~って思うときあるからね!ソフィアさん。情報端末を確認しながら内容を見てみると、私以外全員が賛成になっており、現在は一番上に記載されていた。特に下士官以下がとてつもなく反応しており。屋敷のアイデアが人数分以上の書き込みがされていた。なぜ?
「うむ、今確認して一応許可申請を出すが、一番にやる事なのか?」
「「「「「「「「はい!艦長!!すぐにでも必要です!!」」」」」」」」
ソフィアも含めて会議に参加している全員から強く押されてしまい。うなずくことしかできなかった。民主主義バンザーイ。
「艦長、進めても宜しいですか?」
「うむ」
なぜか全員の目が何でそこで止めたのか?って目を向けていたが、確認してないのがいけないよ~確かに、でも直接報告しないのも良くないと思うのだけどな~私としては…。と思いながら次の報告を聞きことにした。
「続いて、屋敷を管理するメンバーは交代制にし、衣装は全員メイド服と…」
「いやいやいや、何でメイド服なの?」
またしてもソフィアの報告を止めてしまったことで、若干ため息をしたように見えたが、そこは無視して発表された内容を確認していく。
「艦長、またですか?何か問題がございましたか?」
「問題というか、何でメイド服なの?」
「艦長、屋敷と言えばメイドです。メイドがいなければ屋敷は管理できません。」
「確かにそうなのだけど、必要なんだよね?」
「「「「「「「「当然!!必要です。」」」」」」」」
またしても全員の強い意志を向けられたじろんでしまった。確かに屋敷には必要だけど、主には私がなってるがそこまでの演出が必要になる場面あるのかな?先ほど疑問に思った土地の関係は魔族国領に近いこともあって管理領としては治外法権になってはいるが…。
「艦長、続けますね。」
「うむ」
ソフィアの私への扱いがぞんざいになりつつある中、静かに報告を聞いていようと心に誓った。
「メイド服のデザインですが、ヴィクトリアンメイド型とフレンチメイド型の2種に対立しており、この際2種類の日替わりにてシフトを考えようと提案します。」
「副長、報告に上がっていないミニスカ案と、膝までタイツのデザインに問題が…」
「おいおいおい、ちょっとおかしくないですか皆さん…。」
ソフィアの報告に不足があったのか意見を述べたものがいたのだが、そこは普通にしといた方がいいんじゃないかと思って、報告に挟み込むことにしたのだが、全員の目が恐ろしいことになっていたので、全部の意見を言う前に止まってしましまった。
「「「「「「「「艦長!邪魔するなら退室してください!!」」」」」」」」
「はい!!」
てなことで格闘ランクが高そうな子に襟首で持ち上げられ強制的に退出させられてしまった。…私、艦長だよね?この隊で一番偉い人だよね?と思いながら、退室するときお尻蹴られなくて良かったと思うのであった。
『はぁ~こんな時は1人でのんびり温泉に入りたいものだ~』
と、思ってしまったのがいけないのか、外で作業していた。人員が一斉に情報端末を確認し、別作業の準備に取り掛かるべく行動を開始していった。
「んっもしかして私、変なこと思ってしまったのかな?」
作業員の手を止めることは、してはいけないと思い。視察がてら周囲を見回ることにしたところ、後ろから声を掛けられた。
「艦長、会議に追い出されてしまったようなので随行します。」
むにゅ~
声を掛けてきたのは、会議に参加していないシャノンだったが、退室状態になっている自分に寄ってきて、腕を組んで密着してきた。勿論ウインク付きで。
「おっおう宜しく。」
作業員の手が一瞬止まったが、作業指揮者からの指示で再開していた。シャノンのお胸様は相変わらず柔らかいの~等と伝わらない程度に思ったのだが、無理だったのか更に強く密着してきた。
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拠点には既に屋敷の基礎ができており、地下もあるように見えるが既に隠ぺいが進んでいた。柱もかなり建っており大方の作りは確認できる状態になってきている。多分今日も突貫作業で、この勢いだと明日にでも内装も完成しているのではと思うのであった。また他の場所では小屋?宿?が完成しており大きく壁で囲われた施設が完成しているのが確認できたが、来た時こんな施設あったか?と疑問に思うのだが確認するために見に行くのであった。
「艦長、お待ちしておりました。」
何故か施設に近づくと編成部隊で一緒であったメンバーがソフィアとエディス以外全員揃っていた。シャノンの腕組状態を確認した機動戦車を運転していたフローラ少佐が、反対側の腕を取り同じく組んできた。…。えっと~モテキ到来?ハーレム最高!!彼女フローラは赤髪を編み込みしており。お胸様は"E"カップです。操縦が"S"なので宇宙では戦闘機を操縦しており彼女もまた優秀である。
「温泉の準備が整いましたので、一緒に入りましょう。」
「おっおうーーーーーーって、一緒にですか?」
何故、会議から追い出されて思ったことが既に実行されているの?メッサ早くねというか下士官以下が流石に泥だらけだよ。どれだけ無理させたの?って一緒に入るのOKナノ、マルミエだよ。規制さん死んでしまったの?
「勿論、全員艦長のために頑張りましたので、ここで一緒に入らないと大変なことになります。」
「んっ?解ったから…。全員入れるの?」
「十分な大きさにですので、大丈夫です。」
フローラたちに引っ張られて、気づいたら湯船につかっていたが?が&が!、湯けむり半端なく良く見えません。シャノンに体洗ってもらったがタオルしてたし、ここにきて規制さん!!仕事してんじゃね~よ!!文句言いたい!やり直しを要求する。でもまぁこれだけの女子に囲まれてのお風呂は最高ですね~っと思ったのもつかの間で、侵入者を告げるアラートが発砲され全員準備に出て行ってしまった。一人取り残された私も誰もいない脱衣室で制服を着て集合場に向かうのであった。
『艦長、至急集合場所にお越しください。』
『了解した。』
ソフィアからの通信で集合場所に向かうと、この大陸では貴族と思われる格好をしたいかにも強そうな鎧武装をした女性が2人拠点に来ており、こちらのメンバーも武装した状態で囲んでいる。その中心にいる女性がこちらに気が付くと声を掛けてきた。
「この村の代表は、あなたで間違いないかしら?」
「はい、ここの代表しているトーシオーと申します。あなたは?」
「私はリリア=グランシス。ちょっと話を聞きに来たところよ!」
「姫様……。」
2人いた女性のもう1人から不穏な言葉が発せられ、内心ため息を吐きたいのを我慢し対応を考察するのであった。
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まずいですね。どんどんキャラが増えてきて、制御の難しさが露店してきました。露天風呂回にして…。次からなるべくキャラ紹介を入れて書いていきたいと思います。宜しくお願いします。
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