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最強装備を持ってきちゃいました。  作者: みーとまくら
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5話「宿屋に泊まってからの~」

ラサからの爆弾発言から全員の攻撃態勢を解除し、とりあえず彼女にしまうことが可能ならば「角、翼、尻尾」を移動に支障が出るので隠してもらい、魔道車(機動戦車)に搭乗してもらうことにし中で説明を聞いていくことにした。勿論ピンクのパンツは新しいものを用意し、エディスに言って尻尾が出たとしても影響のない物を用意してもらった。またエディスも戦闘できる装いに着替えテントを収納しテトナ辺境都市に向かうのであった。最新鋭の機動戦車なので悪路でも揺れが気にならず、外ではパワードアーマー(重量級)を蒸着したレイシアとケイトが戦車備え付けのステップに乗って歩くことなく移動している。その他のメンバーはボディースーツのまま搭乗している。このボディースーツでも戦闘は可能だが、やはりアサルトライフルの数発までは耐えられるが、本格的な戦闘ではパワードアーマーには及ばない。背中に蒸着できるユニットが付いているが重さは動くに支障がない仕様になっている。蒸着システムはよくわからないゲーム仕様だが、ゲームの設定ではアーマーをスーツに張り付けて着込むらしいが、物質移動はどうなってるかは艦隊戦メインのゲームだったため不明である。ソフィア当たりに聞けば詳しく教えてもらえるが、そんなこと覚えるよりもやる事いっぱいあるので覚えません!室内は運転席以外相向かいで2名横並びに座れて私の横にラサが相向かいにソフィアその隣にシャノンが座っている砲手席は?運転席はフローラが運転している、砲手席は?大事なことなので2回言ったが誰も行こうとしない…。まぁ外での警戒でレイシアがパワードアーマー着てやっているので問題ないといえばそうなのだが、向こうの戦車は運転はグレン、砲手席にメラニア、補助席にエディス、外ではケイトが警戒している。確かに全員のステータスを確認したところ格闘戦闘"A"以上で狙撃も"B"以上となっている。下から"E"で最上級は"S"の設定となっているが金かけすぎたね。


 「テトナ辺境都市に向かっておりますが、到着までに3時間ほどかかりますが、その間に事情をお伺いしても宜しかったでしょうか?」


 「えぇ、構いませんは」


 ラサは貴族令嬢のしゃべり方が好きなのか、時々素の話し方をするので翻訳に問題がなかったことが解った。街に入ってからの会話に問題ないことを理解できたことは上々である。まぁ自分も一般的な会社員なので営業的なしゃべり方になる時があるが、そこはゲームなので問題ないでしょう。


 「ところで、結構な時間が経ちますので軽く食事を用意しましたので、お気に召さないかもしれませんが、如何でしょうか?」


 「食べ物あるの?食べたい!!」


 すごい反応をしたラサに若干引きそうになるが、ソフィアに用意してもらい補助席で4人?で軽く食事をするのであった。別に二人だけでも良いのだけど、何故かソフィアもシャノンも補助席から動こうとしない。砲手席空いてるよ?君たちレーションで良いんだよね?ちなみに私も何故かおなかが空いてきたので食べることに挑戦してみるが、今までなかった機能で大型アップデート半端ないなと思うのであった。


 「こちらは簡単な保存食となります。」


 「えっ暖かい?いつの間に火を使ったの?」


 補助席に備え付けの折り畳みテーブルを展開し、目の前にトレーに乗った軽食を出したときラサから意外な疑問を投げかけられた。そういえばこちらの大陸の野営は焚火がメインとなるので、保存食といえば干し肉と硬いパンが主流だったことを思い出したが、出してしまったものはしょうがない。


 「こちらは、先ほどの野営地で事前に温めていたものを保温していたので、冷めているかもしれませんが、ご容赦願います。」


 『嘘だけど、さっきソフィアが温めてるのラサがジッと見てたけど気づかないよね…。』


 「へぇー、すごくいい匂い。」


 「どうぞ遠慮なくお召し上がりください。」


 ガツガツガツガツガツガツガツガツガツガリッ


 『んっ何か変な音したぞ?』


 音が気になってラサの方を見てみると、何と食器にかじりついており慌てて止めに入った。


 「お、おかわりありますので直ぐに用意いたしますね。」


 軍隊用の食事なのでそれなりの量があったと思うがラサはものの数秒で平らげてしまっていた。ソフィアに指示しておかわりを用意してもらったが、それも直ぐに平らげて結果食べ終わるまでおかわりを6回もすることになった。私も食事に初挑戦だったが味が殆どわからず済ませてしまってゲームだからこんなもんかと、その時は思っていたのである。


 「ふぅ~まぁまぁ食べたけど、すごい魔道具を持っているんだね。トーシオーさんは」


 「えぇ、まぁそれなりの商いをしているので、長旅に不憫が無いように備えております。」


 「まぁ隠す気持ちは解るが、見る人が見たら直ぐわかってしまうぞ。」


 「ご忠告悼みによります。」


 「まぁよい、食事も頂いたことなので、そろそろ私の話をしようではないか。」


 ラサに食後のコーヒーの文化がないかもとの事で紅茶を入れてもらい。話を聞くことにした。


  ・

  ・

  ・


 話の内容を要約すると、魔王国で魔王をやっていたが宰相のバンパイアにはめられて野営地近くの塔に封印されていたとのこと、そこにどうやらこちらのロボが重レーザー砲をぶち込んでしまい塔が破壊され封印が解けて出られたとのこと、折角外に出してもらったのでお礼でもと思い近づいたところ魔物と間違えられて頭にレーザーが当たり、そこで意識をうしなったが、長々2時間も説明した内容となる…。致命傷を負っても死ななかったのは、魔王の血のおかげらしくどうやって死ぬかは本人も良くわかっていないそうです。そもそも追い出された理由は温厚な性格のため人間に攻められても防衛するのみで、進軍しないことに腹を立てた宰相が謀反を企てたのが原因だが、塔に封印されるときに、とても珍しく美味しい食べ物があるからついてきなさいと言われ、のこのこついて行ってしまったのが運の尽きらしい…。とても残念な魔王であることが良く解った。


 「ところで、これからの予定としては如何致しますか?」


 「街で美味しいものを食べる!」


 「いえ、そういうことではなく。魔王に返り咲くために魔王国に向かうのですか?」


 「いや、行かない!だって美味しいものを食べさせてもらう伴侶を見つけたので一生ついていくよ。」


 グラッ ガタッ ガタッ ズンッ


 「「「えっ」」」


 どうやら全員情報端末で聞いていたのか、驚いて操作ミスやハンドガンを抜こうとしていたり、ソフィアさん何故ビームブレード出してるの?電源入ったらこんな狭い中で振り回したらとても危ないよ。落ち着いてしまおうね。そっとだよ、シャノンも手を置きなさい。全員を落ち着かせたのち改めて移動再開するが、二人の目が怖いこと怖いこと。知ってか知らずが私の腕にしがみ付いて離すものかとギュッと抱きしめてくるラサを見ながら深くため息を吐くのであった。


 「ところで旦那様、話し方をそろそろ普通にしてもらえませんかぁ?」


 「いやいやいや、まだお互い知り合って間もないのにそれは…。」


 「二人の仲は時間ではなく運命を感じたの。だからお・ね・が・い」


 「…。しょうが無いですね。でしたら話し方だけですからね。」


 「いいですよ。いずれ心も体も旦那様の自由にしてください。」


 ビシッ ヒューン ドーン ドッドッ ドッドッ ドッドッ


 ちょっと待てその行動は安全か?全員重火器持ってるからいつでも打てますけど、今打つところでは無いですよね。大砲打っちゃってますよね着弾点確認してるかな?パワードアーマーも打っちゃってるけど敵襲ナノ?そもそも問題はそこではなくシャノンさんまで発砲してるよ。ラサに当たっているけど問題ないの?ソフィアさぁんもう抜刀して切ってるよ屈まなければ当たっていたよ。艦長死んじゃうよ。ちょっとだけいつもの制服姿がかわいいなぁと思っていたこと怒っているのかな?


 『私はボディースーツ姿、2人とも大好きだよ。』


 「この人たち怖いですね。本気で殺す気で来ましたよ。」

 「まぁ大出力魔法でなければ、私の障壁は抜けないけどね。」

 

 「ラサ、おふざけはその辺にしてもらって良いかな?」


 「私は本気なんだけどね。」


 ラサの言葉が聞こえなかったのか、補助席の2人は重火器を手放し両手で顔を隠しながら何故かもじもじしているが、車内大丈夫なのかな?街に行ってからも何だかトラブル起こりそうだと頭痛がしてきた。


 ・

 ・

 ・


 戦車内で色々なイベントがあり、気が付けばテトナ辺境都市に無事に着くことができたが、折角の門番トラブルイベントがあると思っていたのに何もなく宿のカウンターの前にデスペナルティ―を受けることなくたどり着けたのは、自分自身の運が残っていたのだと痛感する一日であった。


 『気づけば夕刻になっておるが、宿前まで機動戦車で来たので風景も何も見てないよ。』


 「隊長、部屋割りについて進言致します。」


 「んっ」


 宿のカウンターに着いてからソフィアが受付と対応していたが、どうやら部屋割りを決めかねての相談があるらしいが、とりあえず心と体を休めたいので、一任することにしたが、


 『んんんっ何してるの、ここ宿のカウンターだよ??』


 「ちょっと待て、君たち何をしているのだ。」


 「「「「「「「「「部屋決めです!!邪魔しないで下さい!!」」」」」」」」」


 「はいっ!!すみません!!」


 全員何故か各々の武器を構えて殺気を出しているではないですか、さらにその中に何故かラサまで加わっているのがおかしい?さっきソフィアに見せてもらった部屋割りは4人部屋と2人部屋なので10人いて男性1人なので私と相部屋にならないように勝負しているのだろうけど…。


 『受付嬢が青い顔して倒れそうでかわいそうだな~』


 「あなたは、またしても魔法で体に穴が開いたので私と一緒」


 「えぇ~。しょうがないな今回は譲ります。」


 と言って軍医のエディスはラサを連れて二人部屋に向かうのであった。残りはソフィアが決めてシャノンとフローラとレイシアを連れ立って4人部屋に向かうのであった。残ったメンバーは私とグレン、メラニア、ケイトとなるが、男と一緒の部屋で大丈夫なのかと心配になる。


 「「「では、行きましょう!」」」


 「はい」


 3人に連れられて部屋に向かいとりあえずベットに横たわり、ゲームでこれだけ疲れたのは久しぶりだと思いながら、メニュー画面を呼び出しログアウトをする準備を整えたところ、何だかメニューがおかいなことになってることに気が付いた。普段あるべき場所に大事なボタンが…。


 『ログアウトボタンが無い!!』


 「どうなっているんだーーーーーー!!!」


===

 今更ながらログアウトボタンが無いことに気が付くの遅くない。と思いますが、VRゲームの時間で見ると現実時間より進んでないのが一般的でしたので、かなり遅くに気が付くようにしてみました。これからの展開は現実であることを認識しながらの描画になります。うまく書けるように勉強しますので、宜しくお願いします。

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