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最強装備を持ってきちゃいました。  作者: みーとまくら
23/25

23話「ステータスオープンからの~」

===

 投稿が遅れて申し訳ないです。かなり本業が忙しくなってきましたので、投稿が不定期になります。頑張って書いていきますので応援よろしくお願いします。

===

 こんにちはトーシオーです。しばし情報が色々入り過ぎて整理できない状態になっております。オーガを倒した後戦闘をしていた魔物たちは蜘蛛の子を散らすように撤退を開始していた。


 「どうやら、あちらは撤退していきますね。」


 「全滅する意味無いですからね。」


 魔王国軍は本来撤退はなく1匹になっても戦闘を続ける傾向があったらしいが、ラサが魔王だったころには"命大切に~"を薦めたことで大将が倒されたら撤退するようになっているらしい。現魔王の方針は知らないが今回はそれが生きていたのだと思われる。


 「継続戦闘が厳しかったから、こちらとしてはありがたいことだ。」


 「そう?何だかまだいけそうだけど。」


 「心も装備もボロボロです。」


 ラサの目線が塗装の剥がれたカイトシールドを片手で持ち上げてニコニコしながら渡してきた。


 「貴方らしいデザインですね。」


 「…。」


 カイトシールドを受け取り、その辺に落ちていた布で家紋を見えないようにしパワードアーマーに固定するのであった。これって確実にシャノンですよね。間違いない!合流したらお仕置きが必要だ!


 「突っ立っててもどうしようもないので合流しよう。」


 「そうしましょう。」


 ラサが腕を組んできたのでそのまま部隊の方に現状の整理をしながら一緒に移動を開始した。


 まず整理する事として、魔王軍が撤退する理由には勿論大将のオーガを私が倒したことが主だと思うが、落馬して揺動部隊を命令でそのまま行かせ王国軍と合流したのちソフィアが錯乱し上陸艦及び機動戦車にトレインしていた魔物を近づけさせないようにするためフルバースト攻撃を上官命令を出したと報告が上がっており、事実トレイン魔物は全滅していた。リリア姫たちはそれを目撃しドン引きしていたとのこと。


 『酷い状況になっている。合流したらまずソフィアに直接無事を伝えよう。』


 情報端末で無事は確認できていると思うが、パワードアーマーでこちらに近づいてくる情報が目に入った。ソフィアが軍医のエディスの腕を引っ張ってすごい勢いで向かってきている。


 『もう馬より早いことバレバレですね…。』


 「あれは、ソフィアさんですね。…これは荒れそうですね~」


 「えっと~無事だと伝えてるのだけどね…。」


 「それは無理ですよ~だって旦那様が大好きですからね。」


 ラサはニコニコしながらこの後に起こる喜劇を楽しんで見守るらしい。心配されるのは嬉しいですが過剰な過保護はしなくていいのだけどね~と心の中で照れながら思うのであった。


 次にリリア姫のキグリ捕り物語はドラマがあったと、こちらも報告が上がってきている。ソフィア錯乱後の状況を見たキグリは裏切るタイミングを逃してしまって僅かに息のかかった部下を引き連れて逃走を決行したところ、リリア姫と合流した騎士隊長と騎士6名に取り押さえられた、しかし最後の足掻きでリリア姫の命を狙ったところソフィにて返討に合い死亡したとのこと。その際に彼の胸に埋め込まれていた魔道具が発見された。帝国の陰謀で傀儡になっていたことが判明し最後に正気に戻ったキグリから、


 「姫様、申し訳ありませんでした…。」


 と最後の言葉を残して命の灯を散らしていった。リリア姫も彼の変貌する前を共に過ごしており、悔しそう目をつむりその場で、彼の遺体を王国の宰相として埋葬することを宣言したとのこと。


 「ソフィ彼を軍旗に遺体を包んであげなさい。……。」


 「承知しました。……。」


 2人の目線がキグリの衣服からはみ出している布切れに気が付き、ソフィがそっと取り出したところ、突然リリア姫が形相を変えてその布を取り上げたのだった。その僅か数秒後、リリア姫が彼の遺体を丁寧に扱うどころか蹴り飛ばして、逃走に使用した馬車に遺体がぶつかり馬車を破壊してしまった。慌てて騎士隊長が炎の魔法を唱えようとしたリリア姫を止めに入った。


 「リリア姫!如何されましたか?」


 「…。」


 激怒し真っ赤顔になったリリア姫を止めたところ落ち着いたのか笑顔で、


 「後はお任せします。」


 「しょ承知しました。」


 とだけ言ってソフィと合流場所に向かうのであった。騎士たちは理由は不明だがリリア姫に指示されたことを進めるしかなかったのであった。

 そんなことがあったとの報告もあがってきており、後でソフィアに理由を確認したところ衣服からリリア姫のブラが出てきたことで…。何してんのキグリさん。


 次に魔斧なんですが、私がビームブレードで穴を開けた後に徐々に禍々しさが消えていき最後は粉々になってしまった。ラサに確認したのだけど「良く解らないけど何か良くない感じがする。」とだけ言って効力が無くなった斧には興味がなくなっていた。ただ何か言いたくなさそうなことのようで、これ以上の詮索はやめておいた。


 さて本題の私自身のアバター体ですが、どうやらLVがあったらしい?突然発現した理由は全くもって不明ですが、おそらく魔法で直接攻撃し経験値?を獲得したことにより発現したのではと、ボス的存在を倒したことにより人間?の上限レベルを超えてLV60になっていると推測できるが…。勇者と一緒で上限無しだとどこまで成長するのか現段階では未知数であり、今後の検証が必要になったといえる。九条さんがステータスを確認できるとの話を聞いていたので、実際にやってみることにした。


 「ステータスオープン!」


  …。


 ラサが隣で残念そうな顔をしていますが、別に問題無いことなんだよね?皆やってることだよね?勇者だけの合言葉なの?って思っていたら目の前にウインドウが開いた。


 「勇者みたいなこと言って、トーシオーは勇者ですか?」


 「勇者ではないけど…。ステータス確認できた。」


 「へぇ~」


 ラサは別にどうでもいいような返事をしておきながら、私のステータスが気になるみたいです。ステータスを確認したが…"LV"、"体力"、"知力"、"時の運"…どっかの横断クイズ番組のキャッチフレーズでした。確認したステータスが以下の状態です。


 LV   60

 体力  122

 知力  163

 時の運 248


 何だか高いの低いのか不明です。運だけ異常に高いのだけど?あと1番下の項目に種族がありました。…"ゲーム人"何ですか?確かにゲームしていましたよ。こっちに来るときにもゲームしてましたよ!人間じゃないの?アバターですよ…。だからってゲーム人は無いでしょもっと真面な種族にって思いましたが、どうでもよくなりました。ラサには人間ですって言っておきました。そんなことを合流地点に向かいながら考えていたところ前からソフィアが叫んできた。


 「艦長!ご無事ですか!」


 ドンッ


 予め予想していたラサは腕から離れており、そのタイミングで衝突の勢いを受け止めるべく態勢をとっていたところ、ソフィアのパワードアーマーがパージされた。ことらもそれに合わせてパワードアーマーを解除して抱きとめるのであった。


 「お怪我はありませんか?」


 「大丈夫だ。」


 泣きながら離さないとばかりに抱き着くソフィアの涙を指で拭きながら返事をした。


 「何故あのような命令をしたのですか!私がどれだけ心配したと…。」


 「それが最善と判断したんだよ。」


 落ち着かせられないかとソフィアの頭を撫でながら、力強く抱きしめている腕でパワードスーツの防御限界のアラートが鳴りだした。


 「ちょっとソフィアさん、そろそろ腕を緩めてもらえませんか?」


 「大丈夫です!離しません!」


 バキッ


 「ギョエ~~~!!」


 防御限界をむかえたスーツが押さえ切れなくなり、直接体に軋みが走ったと同時に微かにソフィアが叫んでいたが、締め上げられた状態で意識を手放すのであった。


 目が覚めると、いつもと違う天井でした。どうやら馬車の寝台で寝ていたみたい。このパターンは…。隣にはソフィアさんが正座して涙目で見つめていました。


 「艦長、申し訳ありませんでした。」


 「いや、大丈夫だよ。」


 そう言って優しく抱き寄せ、ソフィアの頭を両手で優しく包み込みながらそっとキスをした。


 「今度から、あのような命令はしないで下さい。」


 「解った。善処する。」


 そっと肩を抱いて再度キスをして、お互い落ち着いて話をするのであった。


 「状況はどうなった?」


 「現在、街に入り防衛対策を進めております。」


 無事奪還は成功したとの報告であった。元々の街の住民は数か所の家に閉じ込められており、現在は解放され手当てされているとの事。また王国軍は防衛に廻っており、街中に残党がいないか確認も終わっているとの事。住民の手当てはこちらに要請があり民家を利用して進めているとの事でした。私も落ち着いたらリリア姫に呼ばれているとのこともありソフィアと向かうのであった。


 「ここは貴族の屋敷かな?」


 「そうですね。こちらでリリア姫がお待ちです。」


 元貴族の屋敷に案内され護衛の騎士の案内の元、リリア姫と面会するのであった。


 「随分なご活躍でしたわね。」


 「はい。そちらはかなりの被害があり亡くなられた方にご冥福を申し上げます。」


 ソフィアから被害状況の報告を確認し、防衛に廻っているのが当初の3割で進めており支援物資の要請をし明日には到着するとの報告を受けいた。


 「反逆者も1割弱いるので、そちらの対応に貴方たちの部隊も借りているわ」


 「報告は聞いておりますので、如何様にもご指示下さい。」


 「助かるわ…。」


 他の話題を聞きたそうに現状報告を終えて本題に入りだした。


 「ところで、いったい貴方たちはこちらに何の目的で来たのかしら?」


 大方、ソフィアが錯乱した時にこの大陸ではありえない程の殲滅を目撃しておりその回答を簡潔にまとめ上げた結果の質問となったのであろうと推測される。ここはどう応えるべきかと考え返事をするのであった。


 「商いでございます。」


 「ふぅー筋は曲げないのね…。」


 実際、間違ってはいないし物資補給のために降下したのは事実です。ただし過剰なほどの戦力を有しているだけの事です。リリア姫はおでこに手を当てて、どうやって情報を聞き出そうかと考えていたようだけど諦めた様子で話し出した。


 「とりあえずは、こちらの敵にならない信頼は築けたのかしら?」


 「えぇ、それは勿論でございます。ただし…。」


 こちらが付け加えの言葉を発する前にリリア姫がかぶせるように話しかけてきた。


 「馬鹿な貴族がちょっかいを出さなければってことですわね。」


 「…。そうですね。」


 全部話す前にリリア姫は対処を考えており、その対策を講じる手はずを整ていることを伝えて、会談は終了した。褒賞に関しては後日王城での話となるとの事で2~3日街に滞在し、その間は近隣の魔物を駆除するようにお願いをされた。


 滞在中にこの街の近くにダンジョンがあることを聞いたので、一度そのダンジョンに行ってみることも検討した。その前にLVがあったことをソフィアに伝えたところ驚いており、人種が"ゲーム人"との話をしたらクルー全員に拡散されていた。またカイトシールドの件を報告したところもう少しデザインを工夫して家紋になるように調整しますとの返事をしてきたので、それもソフィアに一任しました。ではLVの検証をするのに滞在期間を利用しようと思うのであった。


===

 LVの上げ方とか色々と設定が大変になってきました。設定メモが整理できなくなる前にもっとまとめて行こうと思います。文面も読みやすくと工夫してきておりますが、何分素人ですので、宜しくお願いします。

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