13話「王城見学のつもりが決闘からの~」
朝目覚めたら見たことのない天井が…。って言ってみたかっただけです。お城のお部屋です。知ってますよ~…。ってまた隣に誰かいるよ。毎回これなのかな?では誰でしょうレイシア少佐でした…。彼女は美人お姉さん風に設定しており青い髪のソバージュヘアーで特徴に泣き黒子が付いている。お胸様は"D"カップで操作は"S"にしている。普段は戦闘機を操縦してるが、今回上陸艦も操縦できるので同行していた。ってとても良い香りのお姉さんが何で?
「レイシア?おはよう。」
「艦長、おはようございます。」
彼女は赤面した顔で、裸にシーツを巻いており朝日でシルエットが透けて見える。お胸様の先っぽも形がハッキリするくらい見えており、エロい…。何だか朝チュンしました顔で見てくるが…。いたしておりません。まだ魔法使い(童貞)です。誓っていたしておりませんから~はたから見たらそう見えるけど、大体この場面で見られてしまうのが世の常だよね~。
コン コン
ほーらね。このパターン化されたシチュエーションはアニメやゲームでテンプレなんだよ。まぁ私は対処法を知っているので、それに従って実施すればほぼ間違いなく乗り越えられるはずだ!!
「はい、どうぞ!」
どなたか不明だけどここは通すのが対処法の一つでこっからの言動に、自分の立場に影響が出る発言なので一語一句間違えないように細心の注意が必要とされる。返事を聞いた訪問者が扉を開けて入室してきた。ここだ!
「どうなっているんだ~、彼女がなぜここにいるのだ!!、私は知らないぞ………。」
完璧に言い切ろうと思いベットを見たら、何でレイシア着替えてるの?早くないですか?しかもこの前確認してたメイド服になってる。しかも部屋のカーテンを開ける場所にいるから…。入室してきた者に目を向けると?部屋付きの本家メイドさんが残念そうな目で見てるし…。絶対私悪くないよね。完璧な対処法で知らぬゾンゼネヌヲトオス…つもりだったんだよ…。
「えっと、失礼しました。寝起きで寝ぼけてしまったようで、騒いで申し訳ありませんでした。」
「いえ、お気になさらず。側付きの方がお越しに来ていただけたみたいで、こちらこそ申し訳ございませんだ。」
綺麗にお辞儀をするメイドを見ながら、次回の時の対処法をもっと吟味しなければと強く思うのでした。
「朝食の準備が整いましたので、お着替えの後ご案内いたします。お着替えは側付きの方で宜しかったでしょうか?」
「はい、大丈夫です。」
着替えは自分でできますが、お貴族様は着替えさせてもらうのが当たり前の風習ですが、うちのお姉さまにやっていただきます。着替えの間は本家のメイドさんは部屋の外で待っており。レイシアがニコニコしながら着替えをしてくれるが、過剰なスキンシップで僕のピストルが反応するぜ~って生理現象がありながらの着替えですけど、隠ぺい済みパワードスーツを着るだけなので、ものの3分で終了です。レイシアが間近で見つめあっているが、私は何もしないよ…。まつ毛長いのね…。「ふぅ~」って息かけるのやめてくれません。
「いくじなし…。」
「お腹空いたので行きますか…。」
何だか度胸無いこと小声で言われましたが、私聞いてないからね。心の準備できてないからね。まだ誰も手を出して…いちゃいちゃしてたね!って思い出したので、レイシアには見つめあって優しく抱きしめてみました。顔がお互いに真っ赤になってると思うが、今はこれ以上は難しいです。
「艦長、ありがとうございます。」
「いや、こちらこそ…。」
うわ~無茶苦茶恥ずかしいけど、そろそろ食堂に向かわないと本家のメイドさんに迷惑なので、部屋を後にするのであった。食堂に案内されるとそこにはリリア姫も同席しており、全員揃ったところで食事が運ばれてきた。この大陸では食事は2食との事で朝から肉料理でしたが、特に胃もたれすることなく食べれたのはアバター自身の性能だと思う。この体もピストルと思っていたらマグナムでしたので、現実の体より大きい…。食事中に考えることではなかった…。
「昨晩はゆっくりできましたか?」
「えぇ、十分な睡眠もとれました。ありがとうございました。」
「貴方の村の施設にはかなわないかもしれませんが、良かったですわ」
「恐縮です。」
リリア姫から正式に拠点を村としての登録を済ませたことを今朝聞いて、拠点もこれで問題なく居住を構えることができた。リリア姫との出会いはこれで良かったかもしれない。
「本日の予定としては、王城内見学となりますが、王立魔法研究所は見ごたえありますわよ。」
「是非もなく拝見させていただければ幸いです。」
「貴方の団には魔法職は見受けられなかったので、楽しめると思いますわ」
リリア姫も自慢の研究所との事で、期待はしているが、ザ・ファンタジーの世界に来たのなら、見てみたいしもしこの体に魔力があるならば自分でも発動させてみたいと思っていた。でもステータスにそんな項目なかったので、過剰に期待しないでおこう。
「でわ、準備できましたら案内いたしますわ。」
「姫様が自ら案内を?」
「勿論ですわ、王城にいても今はそうやることもないですからね。」
さいですか~どうやら、暇らしい…。暇ではないと思うけど「今は」と言っていたので、宰相の動きも模擬戦の時に打ち砕いたのとのことらしいが、まだ色々とやりようはあると思うので、安心はできないと思いますよ~って言っても本人が問題無いと判断したなら、従うだけだからね。では早速魔法というものを見させてもらおう。「ファイヤー!!」とか打ちまくっているのかもね。
「では案内の程、宜しくお願いします。」
「フフッ、子供みたいな顔をしてますわよ。」
だって、魔法だよ!ファンタジー万歳だよ!誰しも見てみたいよね~マジックと違う種が無い不思議な現象を、まぁ子供みたいにワクワクしてるけどね。
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魔法研究所で沢山の魔法を見させてもらったけど…。正直スゲー、何もない手のひらから火の玉出てるし、部屋の中なのに風は吹くは、水は出るは、地面も裂けるわで驚きの現象をガン見していた。安全通路の柵に思わず体を乗り出してソフィに止められたのは恥ずかしかったけど…。リリア姫がお腹抱えて笑っていましたが、そんなことよりもソフィアの解析でどうやら私のアバターで魔法を使用することが可能との事で興奮してしまい。どうやって発動するのか気になってしまったことが原因です。詠唱しているけど中二病みたいで恥ずかしい。現象と再現のメカニズムを解析できたので、後でやってみたいとソフィアに伝えておいた。
「貴方って、もしかして魔法を見たこと無かったのかしら?」
「そうですね。私の国では魔法事態存在していない国でしたので見るのは初めてです。」
「そう、魔道具を持っているので、王国より技術が進んでいると思っていたわ。」
レーザー砲を魔法と思っていたのか、そうでなければ魔道具と勘違いしていたと思うが、魔道具で通しておこう。魔法は知らないが魔道具知っているは矛盾しているが、ダンジョン産ですと誤魔化しておくことにした。言及されなかったから良いと思う。ところで1回試したいので、訓練場に連れて行ってもらいリリア姫にレクチャーしてもらい発動練習してみるのだった。
「ふんぬ~~~~~!」
「そうですわ、お腹に魔力をため込んで、手のひらに移す感じで。」
とりゃー
気合十分で放ってみたのだけど、全く手のひらに反応しなかった。何だかやってて恥ずかしい。けど筋は良いとリリア姫にお世辞を頂いたが後は日々の練習と詠唱を覚えれば、魔力の流れはできているので発動できるようになると言われた。
「まぁ地道に練習します。ありがとうございました。」
「どういたしまして、頑張ってください。」
と言ってリリア姫は所用ができたとのこともありこの場を去って行ってしまった。残された私はソフィアの解析しトレースした方法を軽く試したところ若干の水と炎ができたことに驚いた。こちらの世界とは違うやり方で発動できることが解ったので、しばらく時間を見つけては練習してみようと思った。
「ところで、ソフィア達は魔法は使えるの?」
「私たちはどうやら発動することが出来ないようです。」
「それは残念だね。」
「いえ、手持ちの武器と身体能力が高いので特に問題はありません。」
そうですよね~基本性能が違うので、この大陸では素の能力で彼女たちに土をつけることは難しいだろうと思うのであった。そんなことをしていたら、練習場に見知った人物が現れた。
「あなたたちがここにいて良かったは…。」
「どういうことでしょうか?勇者様」
勇者の九条さんは特に理由もなく、刀を抜き私に向かって抜き身の剣を向け話してきた。
「私と勝負しなさい。腕が立つので木剣でなくても構わないはね!」
ハッ! ビュン
ビシッ
返事も聞かず彼女が突然に襲い掛かってきた。騎士とは違って目にも止まらない速さで切りかかってきたため、反応が遅れたがパワードスーツ(将官専用)のシールドで彼女の初手を防いだ。将官用だけあってシールドも一般用に比べて容量も多いのだが、レッドゲージにまでに追い込まれていた。ソフィア達が応戦しようと動き出したが、九条さんの動きが早いのと致命傷にならないように考慮しての対応のため、無力化できずにいた。私もとりあえずの応戦をするため体制を整えていたところ、横なぎの致命的な傷を負う角度で刃が迫ってきた。
ビュンッ
シュンッ ガッ
「何なのそれは、鎧?魔道具?」
九条さんの剣を緊急蒸着したパワードアーマーのシールドが弾いた。さすがにこの姿はこの大陸で見せるのはまずいと思うが遅かった。自動防御が働くほどの攻撃であったために、致し方ないとは思うが他に見ている人影はないように見えるが、宰相辺りは魔道具で確認している可能性は十分ある。素早く九条さんを無力化してパワードアーマーを解除しなければと思いスタンモードの武装を振るったが当たりもしない。ソフィア達のハンドガンでやっとの事、彼女を無力化に成功した。というか気絶させた。
クッ ドサッ
「周囲に人影は!」
「確認はできておりません。目視は無いと思われます。」
ソフィアからの返事でひとまずは問題ないが、こちらが感知できない魔道具で見られたと思った方がいいだろう。気絶させた彼女を近くを通った衛兵に声を掛けて事情を話し医務室に連れて行ってもらた。こちらは割り当てられた部屋に戻ることにした。
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とある研究室の部屋で男が1人慌ただしく部屋の中を歩き回りながらつぶややきながら、進路に邪魔なものがあると八つ当たりとばかり蹴り飛ばしていた。
「いったいあれは何だ?魔道具なのか?魔剣を弾く能力となると、聖鎧なのか?他国からの刺客か?リリア姫に近づいた理由もわからなければ、背後もつかめていない!こんな大事な時に邪魔をするとは!帝王に報告すべきか?」
「いや、これくらいの事はこちらで対処できなければ、今後の計画に支障が出る。厄介なことだが対処できないことではない。暗殺部隊を仕向けよう。」
フッハハハハハハハ フッハハハハハハハ
不気味な笑い声を発しながら、部屋のランプの光に照らされた宰相の姿であった。
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宰相の陰謀もまだ明かしてないので、この先の展開も分岐がいっぱいあり、一番面白い分岐にしていきたいと思いますが、謎めいて書くのもまた難しいですね。頑張りますので、宜しくお願いします。
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