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最強装備を持ってきちゃいました。  作者: みーとまくら
12/25

12話「王城へのご招待からの~」

 勇者の工藤さんのお胸様はよくいって"B"ではないのか?って考えていたから怒ってきたのかもしれない。多分違うけどね。そうだよね?聞く人本人しかいないけど聞けないし。この場の空気になることを理解していたのか宰相がしゃべりだすのであった。


 「王様、申し訳ありません。勇者は召喚されたことで気が動転しているようなので不穏なことを感じると、どうやら衝動が収まらないご様子で御座います。暫くすれば落ち着くでしょう。」


 「よい。こちらが頭を下げてお願いする立場だ、小事は許そう。」


 王様も勇者に対しては強く出れない立場と弁えており、臣下扱いはしないと宣言している。ある程度の自由を認めている状態にすることをリリア姫からは聞いていたが、まさか謁見の場に武器の持ち込みが許されるほどの特権はどうかと思うでもない。話が止まってしまったので先ほどの回答をしてみよう。


 「勇者様、ニホンジンとは何のことでしょうか?」


 「しらばっくれても、雰囲気で解るけど今はいいわ…。」


 2人の会話が完結したところで、王様から紹介された。


 「勇者殿、この者はリリア姫が雇った傭兵でトーシオーと申す。腕は立つとの事でお互い共闘する場面もあると思うのだが、手を取り合ってまでとは申さぬゆえできれば、こちらのお願いを聞いていただけると良いのだが、如何かな?」


 「えぇこちらの邪魔さえしなければ、問題ないわ。」


 「うむ、宜しく頼んだぞ。」


 王様との謁見を終えたとばかり、勇者は踵を返してその場を去って行ってしまった。おそらく召喚時にももめ事が発生したのか、王様も腫物を扱う対応をせざるを得ない状況なのだと推測できる。こちらも一通り紹介できたので、退室させて欲しいのだけど、宰相が王様に耳打ちしており何だか怪しい雰囲気になってきた。密談が終わった途端宰相からの提案がこちらに向けられた。


 「トーシオーと申す者、腕が立つと伺ったが言葉だけでは、いささか問題があると王も申しておられる。しからば一度手合わせなどいかがかな?」


 これは事前にリリア姫からも話があった内容なので断る理由もないので受けることにした。ただし宰相の言い方がいかにも誘導しました感が否めないので断ろうかとも思ったが、リリア姫の立場を優先することにした。


 「解りました。お受けいたします。」


 「宜しい!では早速、訓練場で行いましょう。」


 もう準備できております。と言わんばかりにできたシナリオだと思う。まぁこちらが謁見することは事前に知れ渡っているのだから、想定してはいたが宰相=悪者の構図ができてきたので、リリア姫に就いて正解だったと今更ながら思うのであった。騎士に連れ添って、訓練場に向かうのだが貴族らしい人達に燻しがる目線を向けられながらの移動となり、大人げなく近代武器で対応してやろうかと思うが、どうしたものか…。


 「こちらが訓練場となります。この場所で準備をして下さい。」


 「わかった。」


 騎士はこちらの返事が終わると、自分も手合わせメンバーなのか反対側で準備にかかるのであった。訓練場と言われるだけあって、広さは50m四方の場所で貴族たちも物見雄山で遠くから見ている。王様やその側近は特別席での見学場所があり暫くすると席に着くのであった。私は脇差の武器をソフィアに渡して、訓練場の備え付けの木剣を適当に取り軽く片手で素振りをし、いつでもどうぞとばかりにしている。騎士は何名か集まって何か話しているが、こちらからは何も聞こえないけど、聞こうと思えば聞こえるが聞かないでおこう。


 「双方準備は宜しいか?」


 宰相から試合の準備確認があり軽くうなずくと、


 「では、試合開始!!」


 はぁ~~~!! ガツッ ガンッ


 私は事前にナノメディカルを使っての剣技学習を終えているので、騎士の剣筋を見ながらの受け流しや、斬り返しをし対応しているが剣技学習のイメージよりとても遅く、肩慣らしにもならないスピードであった。


 「初手を防がれた!やるな! ハッ!」


 いや、遅いよ騎士に「やるな!」なんて言われても特に何も感じないし、どちらかと言えば王妃のお胸様に自分の腕が食い込んでいる様子がとても気になってそれどころでは無いが…。リリア姫がメッチャ睨んでるよ~別に悪くないよね。どちらかと言えば押し付けて張り裂けそうになっているドレスが被害者だと思うよ。と騎士の剣を躱すときにソフィアと目がったがそっちも睨んでるよ。私悪者なの?だって気になるじゃん…。


 「クソッ!、ならばこれはどうだ!!」


 騎士は必死に有効打を狙っているのだが、こちらが一向に反撃しないのをいいことに、間合いを開けて気合を入れだした。予想するに身体強化でも使ってくるのだと思うが、それも既に確認済みの事なので、こちらもパワードスーツの機能を使うことにする。


 「いけ~!傭兵を倒してしまえ!!」


 「ハ~ァ! セィッ!!」


 バキッ! ドン! ガンッ!


 「ぐはぁっ………。」ガク


 騎士が身体能力向上を使用しての横なぎでの攻撃を、こちらもパワードスーツでの機能で一瞬で騎士の横に着きこちらもその勢いで木剣を横に振ったところ木剣が折れてしまったが、騎士は10mほど先の壁に吹き飛び、壁に激突して気絶してしまった。他の騎士も驚き、貴族たちからの小さな悲鳴みたいな声も聞こえてきた。しまったやり過ぎた。リリア姫の方を見るとすごい自慢げな笑顔で頷いておりソフィは次は自分の番とばかり、木剣を選んでいた?ソフィさんやるの?


 「ほ~!見事な腕前ですな。でも次の相手はどうかな?」


 えっまだやるの?もういいんじゃね。宰相は序の口と言わんばかりのいいか方で次の対戦相手を決めている。ソフィさん宰相を見つめているが、多分選ばれないと思うよ。リリア姫側の人になるので目線を合わせようとしても剣を振っても音がしてても宰相は見向きもしない。リリア姫が止めに入ってるし。ソフィさんおとなしい顔して戦闘狂でしたね。王様笑ってるだけだし。実際平和なのかもしれないね。ソフィさんも諦めたみたいだが、ずっとこっち見て後で、後でのサインを目で送ってくる。いや実際パワードスーツの機能だから私自身が強い訳ではないからね~。と思っていると、怪しげな剣を持たされた騎士が1人でてきてきて、宰相が提案してきた。


 「それほどの腕前とは大変失礼しました。今度は普段使い慣れた物では如何でしょうかな?」


 「別に問題ありませんが、こちらも使用しても?」


 「勿論問題ありません。お互い多少の怪我をするかもしれませんが、傷を癒せるものもおりますので、致命傷だけは避けていただけるとこちらとしては助かります。」


 段々と宰相の態度が宜しくないが、周りが特に止めることなく話が進むので、何かしらの術でも使っているかもしれなと思ってみてみれば、貴族は勿論、王様やリリア姫までうつろな瞳になっている。とりあえず騎士を倒したらソフィアに宰相が左手に持っている怪しげなものを破壊してもらおうとソフィアを見たら…。影響ないね!だと思ったよ。だって影響あったら私が既にそうなってるからね!たぶん最初から影響がないことを知ってたのか、こちらを処分するために何かしら仕掛けてくると思ったけど、展開早くね~。


 「では、2回戦目始め!!」


 お~い、こっちの準備できてないから反則だよね~って言っても全員うつろな瞳状態なので、意識してないと思われる。ソフィアに合図してバイブレーションソードを投げてもらい。電源入ってなくて良かったよ。入ってたらスッパリ切れてる刃の方をつかんで持ち替えたら、相手が目の前にいて上段から振り下ろす瞬間でした。


 「フーン!!」ビュンッ


 「うひゃ~」ひょいっ ガッ


 「そりゃ~」ビューン


 ギシーン!! ゴトッ


 一撃を躱した後、相手の剣が地面に刺さったので、ツキをお見舞いしたところ、相手も剣で遮ろうとしたところバイブレーションソードが相手の剣をぶった切ってしまった。騎士はそのまま倒れ込み動かなくなったが死んではなさそうだ。ソフィアはこちらに集中していた宰相の怪しげな物をサイレンサーハンドガンで破壊していた。うつろな瞳をしていた周りの人も正常に戻り、ただ2回戦の勝利者が私だということだけ認識して拍手していた。宰相は破壊された怪しげな物を懐にしまい。王様の脇に控えて立っているが悔しそうにこちらを見ていた。


 「確かに見事な腕前であった!皆の物盛大に拍手を~!」


 パチパチ パチパチ パチパチ ワァーーーーー


 バイブレーションソードは鞘に納めて、軽く両手を上げて全員に顔が見えるようにしながら、最後に王様に会釈をしてソフィアのもとに下がるのであった。


 「王様、これで認めていただきけましたか。」


 「うむ、リリアの目は確かであったと認めるぞ。では、皆の物もリリアの護衛として空の団の雇用を周知するように!」


 「「「「「ハッ!」」」」


 王様の発言でこの場にいたもの全員に、正式にリリア姫に雇用を認めてもらい解散することになった。解散だよソフィさん空気読もうね!何で木剣持って素振りしてるの?やらないよ。もう王様もリリア姫もいないから、護衛しなくていいの?宰相もいないから危ないよね。目線合わせず、こちらも衛兵に案内されて付いていくことにした。ソフィが手を向けて何か言いたそうな素振りをしていたが、放置してきました。


 ・

 ・

 ・


 「では、皆さまお疲れ様でした。乾杯」


 傭兵の雇用が認められたこともあり、リリア姫と夕食をすることになりお城の小会場で食事を頂くことになったが、実際は団としての信用がまだないので、まずは実力、次にリリア姫との会食を重ねることで地位の改善を進めていくこともあり頻繁に食事をすることとなった。リリア姫の年齢をそれとなく確認したところ15歳とのことで、さすがにアルコールは出ないのだがそろそろ飲みたいと思う。食事がこれだけおいしいのならお酒も美味しいよね。現実では飲んだこと無い味もこちらでは楽しめるよね。ソフィアに聞いてみよう。お仕事だからダメってメッセージ来たよ。絶対拠点に帰ったらお酒飲むぞ!っと思いながら、食後の紅茶で我慢することにした。


 「本当にありがとう。宰相が持っていた惑わしの魔道具も壊してもらったおかげで、今後の対応もしやすくなったわ」


 「やはりご存じでしたか。」


 リリア姫は魔道具が破壊されたことで、発動していることには気づいていたが誰もそれに抗うことが出来ていなく、対応に困っていたとの事らしいが、多分本気で行動すれば解除はできるが、その後の対応で立場を悪い方向に持っていかれた場合のリスクを考慮して甘んじて影響下に委ねていたそうで、一歩間違えば危ない綱渡りなことをしていたと思う。


 「えぇ、これでその件で出来なかった事がまた一歩進むことが出来ますわ。」


 っと少女とは思えない表情で惑わされるところであった。危ない、危ない、実はリリア姫もこちらが感知できない魔道具を持っていたりして…。


 「まぁ、後はそちらの要望に応えるに全力を尽くします。」


 「ふふっ、宜しく頼みますわ。」


 会食を終えて本日は城内の割り当てられた部屋に泊めてもらうことになったので、混浴のない男性専用の風呂に入りおとなしく眠ることが出来た。明日は城内見学となったので、色々期待を胸に床に就くのであった。


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 俺チートやってみましたが、戦闘描画難しいです。上手く書けていないですが、勉強しながら書いていきたいと思ってますので、宜しくお願いします。

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