10話「野営地から村へと発展してからの~」
突然の姫様訪問からテントへの移動して、落ち着いての会談をするべく準備に取り掛かったのであった。テントの内装も近代風からこちらの大陸に合わせた装いに変更し、スクリーンも収納し一般的なテントに仕上がっていた。さすが優秀な部下がいると仕事早いよね~。
「して、リリア姫様はどうしてこちらに赴きになられたのでしょうか?」
開口一番で聞きたいことがあるとおっしゃっていたが、再度確認のため聞いてみた。リリア姫はこちらの出した紅茶を、さすが王族である仕草で飲んでいたので、偽物貴族風のラサとの違いに思わず微笑んでしまった。
「ここの紅茶は、とても美味しいですわね。王国内でもこんなに良い香りのする茶葉は置いていないわね。」
「お褒めに預かり、恐縮至極でございます。」
「いえ、聞きたいことは紅茶の話でなくてよ。」
「承知しております。してどの様なことでしょうか?」
リリア姫の後ろに控えている騎士も、紅茶の香りにつられて目をつぶって堪能していたので私の後ろに控えているソフィアにそれとなく支持を出し、後で出してあげようと思いつつリリア姫の発声される内容に対応すべく思考を整えるのであった。
「そうですは聞きたいことは、まずあなたは何者なの?」
「最近こちらの大陸に着いた商人でございます。」
「ふぅ~ん。商人ねぇ~。」
疑いの目を向けながらリリア姫は話を続けた。
「商人にしては武装している者が多くいるのだけど、その辺はどういうことなの?」
「何分、物騒な世の中なので護衛にもお金を掛けないと危険な場所と認識しておりましたので、私兵を雇い入れております。」
嘘は言ってないし、初めての場所に移動するには…。確かに人数多いよね。私もそう思ったのだけど、端末情報見ると100人もいるよ。どこの商人でも護衛で100人も連れてくる人いるんだよ。しかも屋敷建ててるし、その資材を突っ込まれたら対応しかねるぞ!って集中、集中!!
「まぁその辺りで返答されると思っていたは…。でも護衛にしては女性ばかりね。」
「そこは、たまたま腕が立つ者が女性であった。と言わざるを得ませんね。」
ですよね~護衛で女性だけってどれだけ好き物なんだよって思われてもしょうがないよね。でもしょうがない男の子なのだから!ここは譲れない願いがあるのだよ!男性がいると僕ちん嫉妬して狂ってしまうからね!!
「そこも問題ないのだけど、私も十分腕が立ちますからね。」
「姫様におきましても、そうお見受けいたします。」
「ふふっ」
少し自慢げに話すのには裏付けがあり、雰囲気的にというか武装的に何らかの加護があり一品なのだと見た目で解る。しかし本題で聞きたい内容は多分ラサが封印されていた塔の事だと思うが、こちらに疑問を投げかけられて「壊しちゃいました~ってへ」なんて言ったら首が飛びそうだし、現在、テトナ辺境都市でかこってますなんかいったら、鵜も言わさず連行されそうだよね~。
「さて本題に入るけど、この近くで塔を見なかったかしら?」
「いえ、特にはそのような施設は確認しておりませんが…。」
「そう。なら良いわ…。」
いや~それ気づいているけど黙っといてあげるから、もっと情報を出しなさいという合図だよね~。やばいぞこの子15~16位に見えるけど、頭の回転早くて引き出しも多そうだね~。早くゲロって誤った方が早いのかもしれんな。と内心焦りが出たとこで、話の方向が変わった。
「ところでこちらからの提案ですが、あなたの私兵を私に貸してもらえないかしら?」
「どうしてでしょうか?理由をお伺いしても?」
どうやら疑ってはいるものの、会話を続ける中で敵対意識がないことには気が付いて、どうせなら利用してやろうと考えた答えなのだろう。しかも安に断れば先ほどの話をぶりかえして、揺さぶりをかけてくるに違いない。これはまずい状況に追い込まれてきたぞ。
「ええ、良いわ理由を説明しても…」
「姫様。」
護衛の女性が理由を説明することに関して止めようとしているが、リリア姫は片手で制して説明を始めるのであった。
「今、私たち王国では勇者を召喚する儀式の準備をしております。」
キターっ勇者召喚だって?ここゲームの世界じゃなく異世界転生したのかよ?しかも勇者ってやっぱり日本なの?外人さんだったらどうしよう?って会うことあるのか?共闘するの?魔王こちら側にいるので敵対しちゃう訳?って思案しているとリリア姫は続けて話を続けてきた。
「しかも召喚するのに大勢の生贄が必要とのこともあり、宰相が他の貴族も引き入れ国王もそれに従うしか出来なくなってしまったは、私は反対なのだけど気が付いたら手遅れになっていたの、そこにあなたたちを見つけて手を貸してもらおうと考えたところよ。」
「姫様。」
護衛の制止も聞かずリリア姫はあらかたの理由を説明したが、王国内部の状況までも包み隠さず説明したことで、こちらも完全に引くことができない状況に追い込まれてしまった。
「確認となりますが、仮に承諾としたとして私たちは王国に雇われるのではなく、姫様個人に雇われる立場になるのでしょうか?」
「そうね。そうなるわ。」
「姫様!それでは宰相との対立が…」
「ソフィ!良いの私に任せて欲しいの」
どうやら王国内でリリア姫と宰相は対立しており、仮に王国軍を姫が従軍したとしも宰相の手の物がいるかもしれない状況では、おちおち寝ていられないといったところでしょう。実際こちらも同じようなことなのだけど、お金で雇うことで一定の信用をつけることが可能である為、どちらかというと後者が正解だろう。自分でも同じ立場ならそうするだろう。
「解りました。こちらも商人ですので、売れるものは納得できれば、何でも売りましょう。ただし期限は決めさせていただきますし人員もこちらで決めます。成果が無ければお支払いの必要はありません。ずっと拘束されてはこちらも困りますからね。」
「良かったわ。理解ある人で、では手始めにこのひと月は大金貨1枚であなたたち「スタンピートをせん滅した人たち」を雇います。」
ここに来てリリア姫から爆弾発言がきた。ソフィアがすかさず行動しようとしたところ、リリア姫の護衛ソフィも動きお互いに硬直状態になったところ、私とリリア姫は互いの護衛に収めるように指示をした。
「姫はいつからご存じで…。」
「確信したのは、あなたの顔を見たときかしら。」
失敗した!拠点に戻る際に素顔を出したまま移動したことがいけなかったのだろう。初めての相手が見える戦闘に興奮して冷静さを失っていたのが原因だろう。これからの行動に制限がついてしまう失態だ。
「お恥ずかしいところを見られてしまいました。」
「いえ、むしろ胸を張っても良いところよ。」
リリア姫は今だ発展途上のお胸様"C"カップだと思われる胸を張ったジェスチャーをして微笑んでいた。くそっ!やはり頭の回転がいい子だな。きらいじゃないけど、美少女だし、護衛のソフィも美人だしって不敬なことを考えていたら、姫は胸元を隠して、ソフィは剣に手を掛けていた。ソフィアさんも何故か後頭部に銃が当たっているんだけど、打たないよね?お願いします。デスペナでは済まないかもしれないので…。どうどう
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会談も無事終わり、リリア姫に雇われることになったので、拠点施設を案内することになったのだが、リリア姫は特に温泉施設に興味がありソフィを引き連れて入浴することになったのだけど、別に入口にこちらの護衛つけなくても誰も覗きにいかないよ。殺されたくないし。わざわざ整備のメラニアもドローン改修を今やらなくても使わないし、動かし方解らないヨ。
『とらあえず、今日は拠点で止まるので割り当てられたテントに向かおう』
割り当てられたテントに向かう途中、リリア姫と護衛のソフィが温泉宿から出てきたが、何故かかなり火照った顔をしていた。長風呂でもしてのぼせたのだとその時は思っていたが、その話はまた別の機会に…。
テントに入ると、何故かベットがダブルベットサイズであった。何でだろうと疑問に思う前に…。誰やねん潜り込んでいるのは!!掛け布団を力いっぱいまくり上げたところ中から、ソフィアにシャノンは想定内でフローラまでもが裸で、で、で?思わず声を荒げてしまった。
「何してんねん!!」
「「「夜伽に伺いました。」」」
3人がハモッて言うのだけど、ソフィアってこんな性格にしてたかな?フローラもお淑やかにしてたと思うが、シャノンは知らん忘れた。最近の行動から明るい元気な子設定にはしてたと思うが、タガが外れてきていると思う。違う意味でのブラも外れているのだけど、全員!!こちらに来てからの影響もあると思うが、童貞には対処の仕方が解らないです。
「とりあえず3人のお胸様を触ったら、本日解散!!」
「「「承知しました。」」」
順番に1人づつ堪能して、気が付いたことは本当にアンドロイドなのか疑問に思う反応をしてきて、このままやってしまっても良いのかと煩悩と格闘しながら、各自の目線を合わせられずにいた。
モミ モミ モミ
「あんっ」
モミ モミ モミ
「んっフッ」
モミ モミ モミ
「んっぁーん」
三者三葉の反応を堪能し今日も今日とて悶々としながら3人の残り香を楽しみながら眠りにつくのでした。
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翌朝、目覚めるとベットの横にラサが寝息を立てて眠っていたことに…。
「何でおるね~ん!!!!!!!!」
と叫んで朝を迎えた。
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とりあえず1個布石を回収しましたが、中々物語につなげていくことが難しいですね。本編に影響しないものは書ききれないかもしれないので、どうしても知りたい方はコメントに残しておいて下さい。宜しくお願いします。
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