雨
頭空っぽにして読んでください
「僕」
それは緩やかな小雨の日だった。僕が公園で雨に打たれて佇む彼女を見つけたのは。
一目見て見惚れた、憂いた表情で雨に打たれる彼女はとても美しかった、愛しかった、ずっと見ていたいと思った。僕は人生の中で初めて他人を殺したいと思った。
綺麗なまま終わらせてあげたいと彼女の時間を止めてあげたいと心の底から思った。
しかしそれを実行する力も勇気と僕にはない、だから僕にできることは彼女を遠くから見ることだけだ。
これからも彼女が自分の手の届く範囲に存在している限り僕が彼女以外に目を向けることはないだろう。
「彼女」
その日は最悪な日だった。大好きだった幼なじみに付き合う人ができたという報告を聞き、いつも喧嘩ばっかりしている親の矛先が私に向きたまらず家を飛び出した。
小雨の中、私には佇むことしかできなかった、何もやる気が起こらなかった、自分の生きている意味や価値が分からなくなった。
昔は仲が良かったお父さんとお母さんは見る影もなく、毎日喧嘩ばかりしている。私の心の支えだった幼なじみも私より大事な人ができた、私の世界が崩れていくのを感じた、限界だった。だけど自殺だけはしたくない、自分で自分の命を絶つというのが私にはとてつもない恐怖心であり、そんなことを行う勇気なんてない。
私は生きていく、自分の価値を認めてくれる人や私に意味を見出してくれる人を求めて、私には何もない、私が私を認められる要素が思いつかない、だから誰かに求めて欲しい、私に光を見せて欲しい。
「??」
ある男女を見た、救いを求める女性と救いたいと願う男性。そのあり方や心は歪んでいたとしてもその気持ちは純粋だった。彼女に関しては心が弱いと言う人もいるかもしれない、だけど彼女にとっては重大なのだ、自分にとって絶望だと感じないようなことだとしても他人にとっては絶望だと感じることがあるのかもしれない。自分が平気だとしても他人が耐えれないものもあるのだという認識を持たないといけないのかもしれない。彼に関しても狂っている、おかしいと言うものがいるかもしれない、だが彼は純粋に彼女のことだけを考えての気持ちであるのだ、人を幸せにしたいと言う気持ちは全人類が持っているのかもしれないがその方法に関しては人それぞれだ。周りから認められない方法もあるのかもしれない、論理的におかしい方法もあるのかもしれない、だけど人には人の考えがあり、大多数が悪と決めるからそれは悪なのだと簡単に決めつけることはできないのかもしれない。悪や正義というものは人が勝手に決めつけた縛りなのかもしれない。そういうふうに様々な視点を持って生きることも現代に関しては必要になるのかもしれないと考えることも大切である。
これも一つの考えだと認識してくださいね、絶対ではないので!




