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しばし休憩

チート化計画を初めて一月が経ち大部回りも落ち着き?だしたこの頃、今日も暖かな日差しの中アオイ邸の庭で日向ぼっこをしながら読書とお茶を楽しむ真由美の姿があった。

メアリーから孝文に続きレイまではまってしまったタブレットの事が何故か刹にまで広がり今真由美の回りでは「異世界チート物語」 が一大ブームを起こしていて皆がこぞって読書に夢中になっている。

勿論真由美が召喚したタブレット十数台で。

お陰で真由美はタブレットの事を隠す必要がなくなり堂々と人目を気にせずに静かに読書を楽しめていた。

チート化の計画はまだいまいちというか読書にはまり過ぎて検証する段階にいけていないのだけども今は皆夢中だし、チビちゃん達でさえ漫画にはまって起きてても寝る前でも絵本の代わりに読んでとせがんでいる状態なのでもう少し落ち着いてから検証する事になっている、そう、なっているのだ。

当初の予定では密かにメアリーと孝文にチート化の物語を読ませて自分も可能性があるのでは?と思わせて検証してもらおうと計画していたのに、一緒に生活しているアオイには次の段階で試してもらおうと話して秘密にしてもらう約束をしていたその時にメアリーがやらかし、レイにばれ、孝文やレイが空き時間の度に姿を隠す様になった事で国王やカイにばれ、週に一度は昼食を食べに来ている刹達にも簡単にばれてしまった結果、真由美はその都度タブレットを召喚し、読み込み過ぎない様に注意し、オススメを紹介していった。

この一月を振り返りながら紅茶を飲みながらついつい一人ごちる真由美。

「なんか思ってたのと違うけど皆が楽しいならいいのかな?」

テーブルの上に置かれたお菓子の皿の横で満足そうに寝ている毛玉化したパールを指先で撫でながらこれからの計画を立て直す。

(何故か先に実践して効果があったレイ宰相が乗り乗りだから彼に任せて置けばもういいよね?)

そう結論づけて計画の立て直しという名の丸投げを決意?して新しく何を読もうか検索しだした真由美。

そう、同じ召喚されたメアリーと孝文の二人なれチート化できるだろうという計画に興味津々なレイ宰相がチート化の物語を読み感化?されたのか自分もと試してみた所、なんと今まで使えないと思っていた魔法が使える様になりチート化まではいかなくても可能性が十分あるのでは?と乗り気になってしまい今では率先して色々な人(秘密が外に漏れない様に主に身内だけだが)に魔法を試してもらうと計画書を作るまでになっていた。

(もう私が何かしなくてもレイ宰相が進めてくれるから後は任せてしばらくは読書三昧出来るかな?)

こうして穏やかな真由美の読書時間は皆の読書熱が収まるもう少し先まで続いていくのでした。

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